この記事では、vSphere仮想マシンが応答しなくなる原因を特定する手順を説明します。
無応答に陥った仮想マシンは、一切の接続要求にも応答せず、パワーサイクルにも応答しない場合があります。仮想マシンが無応答状態に陥る理由はさまざまなですが、この記事では、一般的な原因を特定および解決して、仮想マシンを使用可能な状態に戻すための手順を記載しています。
無応答状態に陥った際、原因についてトラブルシューティングを行うことなく仮想マシンを強制パワーオフすることは可能ですが、それ場合、無応答状態に陥った根本原因を究明するための情報収集と分析が行えなくなります。仮想マシンのシャットダウンについては、Powering off a virtual machine on an ESXi host (1014165) と Powering off an unresponsive virtual machine on an ESX host (1004340)をご確認ください。
この資料では、無応答状態が現在発生していることを前提としています。過去に発生した問題をトラブルシューティングする場合、ここに記載されている情報が有効でない場合があります。
Symptoms:
免責事項:これは英文の記事 「Troubleshooting a virtual machine that has stopped responding (1007819)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
ESX/ESXi上で実行中の仮想マシンが外部からの入力に応答しない、または何の反応も示さない。具体的には:
VMware vSphere ESXi 7.x
VMware vSphere ESXi 8.x
事象はこれらの原因の可能性があります。
仮想マシンのサービスは、仮想マシン内のアプリケーションまたはゲストOSに関連する問題、仮想マシンモニタまたは仮想デバイスに関連する問題、ホスト上のリソース競合の問題、ストレージまたはネットワークインフラストラクチャの問題など、さまざまな原因により無応答またはアクセス不能になる可能性があります。
ゲストOSが何らかのサービスを提供しているのであれば、仮想マシンは正常に実行されています。このケースでは、無応答は接続障害やリソースの競合、またはゲストOS内で実行中のアプリケーションやサービスなどの上位レベルのコンポーネントの可能性があります。
正確な症状を把握することや問題の調査範囲を認識することは重要です。問題の調査範囲を特定するには、下記項目をそれぞれチェックしてください。
注意:仮想マシンが電源オフの状態の後、電源オンにできない場合、Troubleshooting a virtual machine that is unable to power on (2001005)をご確認ください。
ここまでの時点で、1つまたは複数の仮想マシンが仮想コンソールでもネットワークを経由でも応答しないことが判明しています。ESX/ESXiホスト自体は応答します。この場合問題は、リソースへのアクセスや競合、ストレージやネットワークインフラストラクチャーに存在する可能性があります。
原因を特定するには:
ここまでの時点で、仮想マシンを実行しているホストが応答しており、共有ストレージまたはネットワークインフラストラクチャの問題が発生していないことが確認できています。ゲストOSでも重大なエラーが発生していないにもかかわらず、仮想マシンのコンソールにもネットワーク経由でも応答しません。
原因と考えられるアーキテクチャーレイヤーを中心に、応答のない仮想マシンの復旧や情報収集に向けたアクションを実行します。
上記により有用な診断情報がゲストOSから得られた場合は、ゲストOSベンダーに解析を依頼してください。
注意:別の管理タスクが進行中で、仮想マシンをサスペンドできない場合は、Restarting the Management agents on an ESX or ESXi Server (1003490)を参照ください。管理タスクが存在しないにもかかわらず仮想マシンのサスペンドが失敗する場合は、次のセクションを飛ばして仮想マシンをクラッシュさせてください。