ESX/ESXi 上のマルチホーミング
search cancel

ESX/ESXi 上のマルチホーミング

book

Article ID: 301577

calendar_today

Updated On:

Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction


この記事には、ESXi/ESX 上のマルチホーミングに関する情報が記載されています。


VMkernel TCP/IP スタックでは、1つのルーティング テーブルを使用して、トラフィックのルーティングを行います。同じ IP サブネットに属する複数の VMkernel ネットワーク インターフェイス (vmknic) がある場合、VMkernel TCP/IP スタックではルーティング テーブルによって指示されるように、そのサブネット上のすべての送信トラフィックに対しそのインターフェイスのいずれかが選択されます。

例:VMkernel ポートを次のように構成した場合
vMotion 用の 1 つの VMkernel ポート。vmk0 という名前を付けます。
iSCSI 用のもう 1 つの VMkernel ポート。vmk1 という名前を付けます。
これらの vmknic が両方とも同じ IP サブネットになるように構成されている場合、VMkernel TCP/IP スタックではそのサブネットで送信されるすべての VMkernel トラフィックに対し 2 つのインターフェイス (vMotion と iSCSI) のうちいずれかが選択されます。

マルチホーミングを、iSCSI ポートのバインド、複数 NIC の vMotion および複数の TCP/IP スタックと混同しないでください。

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Multi-homing on ESXi/ESX (2010877)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Resolution


各 ESXi/ESX VMkernel のネットワーク スタックでは、マルチホーミングまたは複数のルーティング テーブルをサポートしていません。

同じ IP サブネット上で複数の vmknic インターフェイスを使用する設定はサポートされていません。

同じ IP サブネット上で複数の vmknic を使用することがサポートされるユースケースは、iSCSI ポートのバインドまたは複数 NIC の vMotion のみです。



Additional Information


ESX がサポートされていた場合のレガシー コンテンツ:

ESX システムを ESXi に移行する場合は特にご注意ください。ESX では、管理インターフェイス (vswif) はサービス コンソールによって所有されており、送信管理トラフィックに関するルーティングの決定はサービス コンソールのルーティング テーブルを使用して行われます。しかし、VMkernel interfaces (vmknics) は、VMkernel によって所有され、送信 VMkernel traffic トラフィック (vMotion、FT、iSCSI および NFS) のルーティングは、VMkernel TCP/IP スタックのルーティング テーブルを使用して実行されます。

ESX では、管理インターフェイスは、VMkernel NIC の 1 つとして同じ IP サブネットに問題を起こすことなく使用できます。

ESXi にはサービス コンソールはありません。管理エージェント/デーモンは VMkernel で実行され、VMkernel の TCP/IP スタックが使用されます。そのため、管理インターフェイスはもう 1 つの VMkernel インターフェイス (vmknic) にすぎません。ESXi では、管理トラフィックと VMkernel トラフィックは VMkernel TCP/IP スタックの同じルーティング テーブルを使用します。このため、管理インターフェイスがもう 1 つの VMkernel インターフェイスの 1 つとして同じ IP サブネットにある場合、予期しないネットワーク動作が発生する可能性があります。

:同じ DHCP サーバを使用した複数の vmknic による構成の場合も同じ状況が発生します。VMware でもこのシナリオを避けることを推奨します。