VMware vCenter Server と VMware ESXi のログ レベルを上げる方法
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VMware vCenter Server と VMware ESXi のログ レベルを上げる方法

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Article ID: 341961

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、追加のデータが保存されるように hostd、vpxa および vpxd ログのサイズと数を増やす手順について説明します。 このデータは、トラブルシューティングの用途に役立つ場合があります。

管理エージェント (hostd)、VirtualCenter エージェント サービス (vpxa)、および VirtualCenter (vpxd) ログは、自動的にローテーションされ、増加状況を管理します。 ログのローテーションが早すぎると、ログの情報が失われる場合があります。

: ローテーションとは、ファイルを切り替えることを意味します。 たとえば、ログ ファイルの最大数を 10 に設定した場合、10 個の各ログ ファイルが終わると、番号が 0 から再開されます。

各ログのセットは、次の場所にあります。

  • hostd ログと vpxaログ: /var/log/
  • vCSA/vCenter Appliance の vpxd ログ: /var/log/vmware



免責事項:これは英文の記事 「Increasing VMware vCenter Server and VMware ESXi logging levels」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

 

Environment

VMware vSphere ESXi 6.0
VMware vSphere ESXi 6.5
VMware vSphere ESXi 7.0.0
VMware vCenter Server 6.0.x
VMware vCenter Server 6.5.x
VMware vCenter Server 6.7.x
VMware vCenter Server 7.0.x
VMware vCenter Server 8.0.x

Resolution

警告: 長期間にわたってトリビアまたは詳細のログを有効化していると、vCenter Server のパフォーマンス低下の原因となります。 トリビアまたは詳細のログの有効化は、トラブルシューティング目的でのみ実行してください。 VMware は、トラブルシューティングの終了後、すみやかにデフォルトのログ(情報レベル)に戻すことをお勧めしています。 VMware は、本番環境でトリビアまたは詳細のログを有効にすることをお勧めしていません。 この記事内の手順を実行する前に、必ず VMware テクニカル サポートにご相談ください。

ログのサイズおよび数を増やす前に、次の手順を実行します。

  • 構成ファイルをバックアップします。
  • ログを保存するのに十分なディスク空き容量があることを確認します。
  • 管理エージェントの再起動の詳細については、「ESXi の管理エージェントの再起動」を参照してください。

警告: VMware では、ログの数やサイズをデフォルト設定よりも下げることをお勧めしていません。

この記事には 3 つのセクションが含まれています。

Hostd

vSphere Client から hostd ログレベルを上げるには、次の手順を実行します。
注: ESXi6.x および ESXi 7.x の場合、config.HostAgent.log.level のデフォルトは info です。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi ホストをクリックしてから、[構成] をクリックします。
  3. [システム] の [システムの詳細設定] をクリックします。
  4. システムの詳細設定ビューで、[編集] をクリックします。
  5. キー列で config.HostAgent.log.level をフィルタリングします。
  6. 値列に希望のログ レベルを設定します。 各ログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。
  7. [OK] をクリックして保存します。
コマンドラインから hostd のログ レベルを上げるには、次の手順を実行します。
  1. SSH セッションまたは直接コンソールから、ホストに root としてログインします。
  2. テキスト エディタを使用して、hostd の構成ファイルを開きます。

    hostd の構成ファイルは、/etc/vmware/hostd/config.xml にあります。

    ESXi 6.x: ログを、トラブルシューティング目的のために syslog ではなく、ローカル ディスクにリダイレクトするには、まず(/etc/vmware/hostd/config.xml にある) config.xml ファイルの次の行を true に変更します。


    <outputToFiles>false</outputToFiles>


    ファイルは次のようになります。

    <config>
    :
    <log>
    <directory>/var/log/vmware/</directory>
    <level>verbose</level>
    <name>hostd</name>
    <outputToConsole>false</outputToConsole>
    <maxFileSize>52428800</maxFileSize>
    <maxFileNum>50</maxFileNum>
    </log>
    :
    </config>


    各エントリの説明:

    • <directory>/var/log/vmware/</directory>
      • ログのパス
      • : <directory> エントリは、VMFS データストアへのフルパスで更新することもできます。これは、スペースが限られている ESXi ホストで役立ちます。
        例:
        <directory>/vmfs/volumes/<datastore name>/<log directory></directory>

    • <level>verbose</level>
      • ログ レベル。

    • <name>hostd</name>
      • プレフィックス

    • <outputToConsole>false</outputToConsole>
      • コンソール出力

    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
      • ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)
      • ログの最大サイズを変更するには、<maxFileSize> パラメータを増やします。
    • <maxFileNum>50</maxFileNum>
      • ログ ファイルの最大数。
      • ログの最大数を変更するには、<maxFileNum> パラメータを増やします。
  3. hostd 管理エージェントを再起動し、変更を有効にします。 詳細については、「ESXi の管理エージェントの再起動」を参照してください。

: 6.x の場合、 hostd ログ出力はデフォルトで syslog に出力されます。 この場合、詳細設定 Syslog.loggers.hostd.rotate および Syslog.loggers.hostd.size は、/etc/vmware/hostd/config.xml ファイルの設定よりも優先されます。

設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi ホストをクリックします。
  3. [構成] > [システム] > [システムの詳細設定] をクリックします。
  4. [編集] をクリックします。
  5. キー列に Syslog.loggers.hostd.rotate および Syslog.loggers.hostd.size をフィルタリングします。
  6. 値列で、設定を調整します。
  7. [OK] をクリックして保存します。

ESXi 7.0U2 以降:

ESXi 7.0U2 以降では、hostd のログレベル変更方法が変更され、ツール /bin/configstorecli を使用することでアクセスすることができます。詳しくは How to change configuration settings for Hostd service in vSphere ESXi 7.0 Update 2 and later を参照してください。

vpxa

vSphere Client から vpxa ログレベルを上げるには、次の手順を実行します。
注: ESXi 6.x および ESXi 7.x の場合、Vpx.Vpxa.config.log.level のデフォルトは info です。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi ホストをクリックし、[構成] をクリックします。
  3. [システム] の [システムの詳細設定] をクリックします。
  4. システムの詳細設定ビューで、[編集] をクリックします。
  5. キー列で Vpx.Vpxa.config.log.level をフィルタリングします。
  6. 値列に希望のログ レベルを設定します。 各ログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。
  7. [OK] をクリックして保存します。
コマンド ラインから設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. SSH セッションまたは直接コンソールから、ホストに root としてログインします。
  2. テキスト エディタで、vpxa の構成ファイルを開きます。

    :ESXi 6.x の場合、vpxa.cfg ファイルは /etc/vmware/vpxa にあります。 

    ファイルは次のようになります。

    <config>
    :
    <log>
    :
    <maxFileNum>50</maxFileNum>
    <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
    <level>verbose</level>
    </log>
    :
    </config>


    各エントリの説明:
    • <directory>/var/log/vmware/</directory>
      • ログのパス
      • : <directory> エントリは、VMFS データストアへのフルパスで更新することもできます。これは、スペースが限られている ESXi ホストで役立ちます。
        例:
        <directory>/vmfs/volumes/<datastore name>/<log directory></directory>

    • <level>verbose</level>
      • ログ レベル。
     
    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
      • ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)。デフォルトでは、最大サイズは5243904バイトです。
      • ログの最大サイズを変更するには、<maxFileSize> パラメータを増やします。
    • <maxFileNum>50</maxFileNum>
      • ログ ファイルの最大数。
      • ログの最大数を変更するには、<maxFileNum> パラメータを増やします。


    ESXi 7.0U3 以降:
    ESXi 7.0U3 以降では、vpxa ログレベルの変更方法が変更され、ツール /bin/configstorecli を使用することでアクセスすることができます。詳しくは vSphere ESXi 7.0 U3 VPXA configuration properties を参照してください。
  3. hostd 管理エージェントを再起動し、変更を有効にします。 詳細については、「ESXi の管理エージェントの再起動」を参照してください。

: 6.x/7.x の場合、 vpxa ログ出力はデフォルトで syslog に出力されます。 この場合、詳細設定 Syslog.loggers.vpxa.rotate および Syslog.loggers.vpxa.size は、vpxa.cfg ファイルの設定よりも優先されます。

設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi ホストをクリックします。
  3. [構成] > [システム] > [システムの詳細設定] をクリックします。
  4. [編集] をクリックします。
  5. キー列に Syslog.loggers.vpxa.rotate および Syslog.loggers.vpxa.size をフィルタリングします。
  6. 値列で、設定を調整します。
  7. OK をクリックして保存します。

vpxd

vSphere Client から vpxd ログレベルを上げるには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ログレベルを上げる vCenter Server を選択します。
  3. [構成] > [設定] > [全般] に移動します。
  4. [編集] をクリックします。
  5. [ログ設定] をクリックします。
  6. ログレベルのドロップダウンリストから、適切なログオプションを選択します。各ログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

    注: 詳細は Enabling trivia logging in VMware vCenter Server を参照してください。

vCenter Server が起動しない場合は、トリビアログを手動で有効にする必要があります。

  1. vCenter Server に管理者でログインします。
  2. /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg にある vpxd.cfg を編集します。 

    ファイルは次のようになります。

    <log>
        <compressOnRoll>true</compressOnRoll>
        <level>info</level>
        <maxFileNum>30</maxFileNum>
        <maxFileSize>52428800</maxFileSize>
        <outputToConsole>false</outputToConsole>
        <outputToFiles>true</outputToFiles>
    </log>

    各エントリの説明:
    • <level>info</level> 
      • ログレベル。デフォルトのレベルは info です。これを望ましいログ レベルに変更します。各ログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。
    • <maxFileNum>30</maxFileNum>
      • ログファイルの最大数
      • ログの最大数を変更するには、<maxFileNum> パラメータを増やします。
    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
      • ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)。デフォルトでは、最大ファイルサイズは 5243904 バイトです。
      • ログの最大サイズを変更するには、</maxFileSize> パラメータを増やします。
  3. vCenter Server サービスを再起動して変更を有効にします。 詳細については、「VMware vCenter Server Appliance 6.x 以降のサービスの停止、開始、または再起動」を参照してください。
: vSphere Client を使用して行なったログ レベルの変更は、再起動後も保持されるものではなく、vpxd.cfg ファイルのデフォルト値で上書きされます。 永続的なログ レベルの変更を行うには、vpxd.cfg ファイルを編集する必要があります。
 
 
追加情報
各ログレベル: 

オプション

      説明

None (ログを無効にする)

      ログの記録をオフにします

Error (エラーのみ)        

      エラーログエントリのみ表示します

Warning (エラーと警告)

      エラー、警告ログエントリを表示します

Info (通常のログ)

      情報、エラー、警告ログエントリを表示します

Verbose (詳細)

      詳細、情報、エラー、警告ログエントリを表示します

Trivia (最詳細)

      最詳細、詳細、情報、エラー、警告ログエントリを表示します

 

Additional Information