MSCAがSUSPEND状態となり、全てのSCAセキュリティ管理者のACIDもSUSPEND状態なので、TSOにログオンしてTSSコマンドでSUSPENDを解除できない場合は、次の2つの方法があります。
<1> MSCAの一つ前のパスワードがわかっている場合
(現在SUSPENDであるMSCAのパスワードではなく、一つ前のパスワードとなります。)
1) コンソールから以下のコマンドを入力
F TSS,TSS
2) 以下のプロンプト・メッセージが出力
nn TSS9273A ENTER TSS COMMAND PASSWORD
3) MSCAの一つ前のパスワードパスワードを入力して、リプライ応答
nn,xxxxx
4) 以下のプロンプト・メッセージが出力
nn TSS9272A ENTER <TSS COMMAND> OR <END>
5) MSCAのSUSPENDを解除するTSSコマンドを入力して、リプライ応答
nn,TSS REMOVE(msca) SUSPEND
6) TSSコマンドの結果が成功すると、再び以下のプロンプト・メッセージが出力
nn TSS9272A ENTER <TSS COMMAND> OR <END>
7) ENDを入力して、リプライ応答して終了
<2> MSCAのパスワードがわからない場合
1) 新しいセキュリティ・ファイル(BDAM/VSAM)を作成
MSCA以外のCONSOLE属性があるユーザACIDで、TSOにログオンができて、バッチで以下のジョブがサブミットできるユーザにて作業してください。
・Prefix.CAKOJCL0ライブラリのVSAMDEF3ジョブより、VSAMのセキュリティ・ファイル作成
・Prefix.CAKOJCL0ライブラリのTSSMAINSジョブより、BDAMのセキュリティ・ファイル作成
DD名MAINTINに指定するSCA=パラメータに、MSCAの新しいパスワードを指定してください。
ID=PRIMARY
CREATE SECURITY
・・・・・
SCA=MSCA/PASSWORD ← 新しいパスワードを指定
2) コンソールからCA Top Secretを停止
P TSS
3) 以下のプロンプト・メッセージが出力
TSS9072I ** SELECT TYPE OF SHUTDOWN ** <I> TO IGNORE
TSS9072I <Z> END OF DAY; ** RE-IPL ** WILL BE REQUIRED
nn TSS9072A <T> TEMPORARY; MAY IMPACT THROUGHPUT
4) Tオプションを入力して、リプライ応答
nn,T
5) TSS起動プロシージャの修正
上述の1)で作成したセキュリティ・ファイル(BDAM/VSAM)を、SECFILEおよびVSAMFILEのDDステートメントに指定
6) コンソールから、CA Top Secretを起動
S TSS
7) MSCAでTSOにログオン
上述の1)で設定した新しいパスワードでTSOにログオンして、後述の11)で作業をするためにログオン状態を保持してください。
8) コンソールから、CA Top Secretを停止(Tオプション選択による一時停止)
上述の2)から4)までの作業
9) TSS起動プロシージャの修正
現在使用している元のセキュリティ・ファイル(BDAM/VSAM)を、SECFILEおよびVSAMFILEのDDステートメントに指定
10) コンソールから、CA Top Secretを起動
S TSS
11) MSCAのSUSPEND解除と新しいパスワードを設定
TSS REMOVE(msca) SUSPEND
TSS REPLACE(msca) PASS(new password)
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC002810
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