CA Top Secret 16.0からは、JES(NOVERIFY)コントロール・オプションの設定に対して、JOBステートメントにUSERパラメータのみしか挿入されません。この理由は、JCLステートメント内のUSER情報がスプールから傍受される可能性があるため、セキュリティ強化の観点によるものです。
CA Top Secret 16.0以降で、JES(NOVERIFY)コントロール・オプションを設定している場合、NJEを介してリモートノードでJOBステートメントにUESRパラメータが指定されたバッチジョブを実行するときは、実行ノード先でNODESリソース・クラスによる適切な許可が必要です。
実行ノード先において、NODESリソース・クラスによる設定がない場合、JOBステートメントにUESRパラメータが指定されたバッチジョブを実行すると、実行ノード先で以下の内部チェックが行われ、バッチジョブの実行が失敗しました。
・ JOBステートメントにUSERパラメータとPASSWORDパラメータがあるかのチェックが行われます。
・ JOBステートメントにはUSERパラメータのみしか挿入されていないため、実行ユーザ(ACID)に対するパスワード検証にて、TSS7102Eエラーで失敗します。
JES(NOVERIFY)コントロール・オプションの設定を変更せず、CA Top Secret 16.0より以前のバージョンと同じ動きにするためには、実行ノード先に以下のNODESリソース・クラスによる設定が必要となります。
TSS ADD(dept) NODES(*.)
TSS PER(ALL) NODES(*.USERS) ACCESS(UPDATE)
TSS PER(ALL) NODES(*.USERJ) ACCESS(UPDATE)
JES(VERIFY)コントロール・オプションを設定している場合は、JOBステートメントにUSERパラメータとPASSWORDパラメータを挿入せずに、暗黙的に指定したUSERおよびPASSWORDが有効であるかどうかを検証します。
したがいまして、CA Top Secret 16.0より以前のバージョンの動きに変更はありません。
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC002774
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