VMware vCenter Server と VMware ESX/ESXi のログ レベルを上げる方法
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VMware vCenter Server と VMware ESX/ESXi のログ レベルを上げる方法

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Article ID: 341961

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、追加のデータが保存されるように hostd、vpxa、および vpxd ログのサイズと数を増やす手順について説明します。 このデータは、トラブルシューティングの用途に役立つ場合があります。

管理エージェント (hostd)、VirtualCenter エージェント サービス (vpxa)、および VirtualCenter (vpxd) ログは、自動的にローテーションして維持し、増加状況を管理します。 ログのローテーションが早すぎると、ログの情報が失われる場合があります。

: ローテーションとは、ファイル順番に切り替えることを意味します。 たとえば、ログ ファイルの最大数を 10 に設定した場合、10 個の各ログ ファイルが終わると、番号が 0 から再開されます。

ログの各セットアップ ウィザードは、次の場所にあります。
  • Hostd
    • ESXi/ESX 4.x ホストの場合、hostd ログは /var/log/vmware/ にあります
    • ESXi 5.x/6.0 ホストの場合、hostd ログは /var/log/ にあります

  • vpxa
    • ESXi/ESX 4.x ホストの場合、vpxa ログは /var/log/vmware/vpx/ にあります
    • ESXi 5.x/6.0 ホストの場合、vpxa ログは /var/log/ にあります

  • vpxd ログは %ALLUSERSPROFILE%\Application Data\VMware\VMware VirtualCenter\Logs にあり、次のように解釈されます。
    • Windows 2003: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VirtualCenter\logs
    • Windows 2008: C:\ProgramData\VMware\VMware VirtualCenter\Logs
    • Windows 2012: C:\ProgramData\VMware\VMware VirtualCenter\Logs


Symptoms:

免責事項:これは英文の記事 「Increasing VMware vCenter Server and VMware ESX/ESXi logging levels (1004795)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware vCenter Server 5.0.x
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware ESXi 3.5.x Installable
VMware vCenter Server 4.1.x
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware VirtualCenter 2.0.x
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware VirtualCenter 2.5.x
VMware vCenter Server 5.1.x
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESX 4.0.x
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware vCenter Server 6.0.x
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware vCenter Server 5.5.x
VMware vCenter Server 4.0.x
VMware ESX Server 3.0.x
VMware vSphere ESXi 6.0
VMware ESX Server 3.5.x

Resolution

警告: 長期間にわたって一般または詳細のログを有効化していると、vCenter Server のパフォーマンス低下の原因となります。 一般または詳細のログの有効化は、トラブルシューティング目的でのみ実行してください。 VMware は、トラブルシューティングの終了後、すみやかにデフォルトのログ(情報レベル)に戻すことをお勧めしています。 VMware は、本番環境で一般または詳細のログを有効にすることをお勧めしていません。 この記事内の手順を実行する前に、必ず VMware テクニカル サポートにご相談ください。

ログのサイズおよび数を増やす前に、次の手順を実行します。 警告: VMware では、ログの数やサイズをデフォルト設定よりも下げることをお勧めしていません。

この記事には 3 つのセクションが含まれています。

Hostd

ESXi 5.x/6.0 の場合は、hostd ログを vSphere Client から増やすことができます。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi 5.x ホストをクリックしてから、[構成] をクリックします。
  3. [ソフトウェア] の [詳細設定] をクリックします。
  4. [詳細設定] で、[構成] > [HostAgent] > [ログ] をクリックします。
  5. config.HostAgent.log.level 設定を、希望のログ レベルで更新します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

    : config.HostAgent.log.levelのデフォルトのログレベルは、ESXi 5.xではverboseで、ESXi 6.0では情報です。
hostd のログ レベルを上げるには、次の手順を実行します。
  1. SSH セッション経由で、またはコンソールから直接、ホストに root としてログインします。 詳細については、「ESXi 4.1 および ESXi 5.x での Tech Support モードの使用 (2053295)」または「ESX ホスト上で root による SSH ログインを有効化する (2053299)」を参照してください。
  2. テキスト エディタを使用して、hostd の構成ファイルを開きます。

    hostd の構成ファイルは、/etc/vmware/hostd/config.xml にあります。

    ESXi 5.x/6.0: ログを、トラブルシューティング目的のために syslog ではなく、ローカル ディスクにリダイレクトするには、まず(/etc/vmware/hostd/config.xml にある) config.xml ファイルの次の行を true に変更します。


    <outputToFiles>false</outputToFiles>


    ファイルは次のようになります。

    <config>
    :
    <log>
    <directory>/var/log/vmware/</directory>
    <level>verbose</level>
    <name>hostd</name>
    <outputToConsole>false</outputToConsole>
    <maxFileSize>52428800</maxFileSize>
    <maxFileNum>50</maxFileNum>
    </log>
    :
    </config>


    各エントリの説明:

    • <directory>/var/log/vmware/</directory>

      ログのパス

      : <directory> エントリは、VMFS データストアへのフルパスで更新することもできます。 例:

      <directory>/vmfs/volumes/<datastore name>/<log directory></directory>

      これは、ESXi ホストで領域が限られている場合に役立つことがあります。

    • <level>verbose</level>

      ログ レベル。 ESXi/ESX 4.0 以降の場合、デフォルトのログ レベルは verbose です。 ESXi/ESX 3.5 以前の場合、デフォルトのログ レベルは info です。 これを望ましいログ レベルに変更します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

    • <name>hostd</name>

      プレフィックス

    • <outputToConsole>false</outputToConsole>

      コンソール出力

    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>

      各ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)。

    • <maxFileNum>50</maxFileNum>

      ログ ファイルの最大数。

  3. <maxFileSize> パラメータを増やして、ログの最大サイズを変更します。
  4. <maxFileNum> パラメータを増やして、ログの最大数を変更します。
  5. hostd 管理エージェント (mgmt-vmware) を再起動し、変更を有効にします。 詳細については、「ESX および ESXi ホストでの管理エージェントの再起動 (1037058)」を参照してください。

: 5.x の場合、 hostd ログ出力はデフォルトに設定され、 syslog に出力されます。 この場合、詳細設定 Syslog.loggers.hostd.rotate および Syslog.loggers.hostd.size は、/etc/vmware/hostd/config.xml ファイルの設定よりも優先されます。

設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して ESXi ホストに接続します。
  2. [ソフトウェア] セクションの [構成] タブで、[詳細設定] をクリックします。
  3. [Syslog] をクリックして展開します。
  4. [loggers] をクリックして展開します。
  5. [hostd] をクリックします。
  6. Syslog.loggers.hostd.rotate および Syslog.loggers.hostd.size の場所を特定します。
  7. 変数の右にあるテキスト ボックスを使用して、設定を調整します。

: 5.0.x のデフォルトでは 10 ファイルを各サイズ 5,120 KiB でローテーションし、5.1.x および 5.5.x のデフォルトでは 10 ファイルを各サイズ 10,240 KiB でローテーションします。 ここで変更を行う場合、値はホストに直接設定されるため、 hostd を再起動する必要はありません。

vpxa

vpxa のログ レベルを上げるには、次の手順を実行します。
vSphere Client によってこれらの設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して、問題の ESXi ホストに接続します。
  2. [ソフトウェア] セクションの [構成] タブで、[詳細設定] をクリックします。
  3. [Syslog] を展開してから [loggers] を展開し、[vpxa] を選択します。
  4. Syslog.loggers.vpxa.rotate および Syslog.loggers.vpxa.size の場所を特定します。
  5. 変数の右にあるテキスト ボックスを使用して、設定を調整します。

: 5.0.x のデフォルトでは 10 ファイルを各サイズ 5,120 KiB でローテーションし、5.1.x および 5.5.x のデフォルトでは 20 ファイルを各サイズ 5120 KiB でローテーションします。 ここで変更を行う場合、値はホストに直接設定されるため、 vpxa を再起動する必要はありません。

コマンド ラインから設定を変更するには、次の手順を実行します。
  1. root として SSH セッションまたはコンソールから直接 ESXi/ESX ホストにログインします。 詳細については、「ESXi 4.1 および ESXi 5.x での Tech Support モードの使用 (2053295)」または「ESX ホスト上で root による SSH ログインを有効化する (2053299)」を参照してください。
  2. テキスト エディタで、vpxa の構成ファイルを開きます。

    : ESX 3.5 から ESXi/ESX 4.1 の場合、ファイルは /etc/opt/vmware/vpxa/vpxa.cfg にあります。 ESXi 5.x/6.0 の場合、vpxa.cfg ファイルは /etc/vmware/vpxa にあります。 ESXi 5.0 の場合、vpxa.cfg ファイルは読み取り専用に設定されています。

    ファイルは次のようになります。

    <config>
    :
    <log>
    :
    <maxFileNum>50</maxFileNum>
    <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
    <level>verbose</level>
    </log>
    :
    </config>


    各エントリの説明:

    • <maxFileNum>50</maxFileNum>

      ログ ファイルの最大数。

    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>

      各ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)。 デフォルトの場合、最大ファイル サイズは 5243904 バイトです。

    • <level>verbose</level>

      ログ レベル。 デフォルトのレベルは verbose です。 これを望ましいログ レベルに変更します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

    <directory> エントリは <log> ヘディングの下に追加することができ、VMFS データストアのフルパスで更新することができます。 例:

    <directory>/vmfs/volumes/<datastore name>/<log directory></directory>

    これは、ESXi ホストで領域が限られている場合に役立つことがあります。

  3. <maxFileSize> パラメータを増やして、ログの最大サイズを変更します。
  4. <maxFileNum> パラメータを増やして、ログの最大数を変更します。
  5. vpxa 管理エージェント (vmware-vpxa) を再起動し、変更を有効にします。 詳細については、「ESX および ESXi ホストでの管理エージェントの再起動 (1037058)」を参照してください。

: 5.x/6.0 の場合、 vpxa ログ出力はデフォルトに設定され、 syslog に出力されます。 この場合、詳細設定 Syslog.loggers.vpxa.rotate および Syslog.loggers.vpxa.size は、vpxa.cfg ファイルの設定よりも優先されます。

ESXi 5.x/6.0 の場合は、vpxa ログを vSphere Client から増やすことができます。
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server に接続します。
  2. ESXi 5.x ホストをクリックしてから、[構成] をクリックします。
  3. [ソフトウェア] の [詳細設定] をクリックします。
  4. [詳細設定] で、[Vpx] > [Vpxa] > [構成] > [ログ] をクリックします。
  5. Vpx.Vpxa.config.log.level 設定を、希望のログ レベルで更新します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

vpxd

vCenter Server で vpxd のログを増やすには、「VMware vCenter Server 4.x および 5.x での瑣末な情報のログの有効化 (2080808)」を参照してください。

vCenter Server が起動しない場合は、一般ログを手動で有効にする必要があります。

一般のログを手動で有効化するには:
  1. vCenter Server に管理者としてログインします。
  2. テキスト エディタで、vpxd の構成ファイルを開きます。

    vpxd の構成ファイルは、次の場所にあります。

    %ALLUSERSPROFILE%\Application Data\VMware\VMware VirtualCenter\vpxd.cfg

    vCenter Server Appliance では、 vpxd.cfg ファイルが次の場所にあります: /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg

    Windows 2008 の場合:

    C:\ProgramData\VMware\VMware VirtualCenter\vpxd.cfg

    vCenter Server 6.0 の場合:

    C:\ProgramData\VMware\VMware VirtualCenter\cfg\vmware-vpx\vpxd.cfg

    詳細については、「Common vCenter Server and vSphere Client Windows paths (1028185)」を参照してください。

    ファイルは次のようになります。

    <config>
    :
    <log>
    <level>trivia</level>
    <maxFileNum>50</maxFileNum>
    <maxFileSize>5242880</maxFileSize>
    <directory>C:\vpxlog\</directory>
    <name>vpxd</name>
    </log>
    :
    </config>


    各エントリの説明:

    • <level>trivia</level>

      ログ レベル。 デフォルトのレベルは info です。 これを望ましいログ レベルに変更します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。

    • <maxFileNum>50</maxFileNum>

      ログ ファイルの最大数。

    • <maxFileSize>5242880</maxFileSize>

      各ログ ファイルの最大サイズ(バイト単位)。 デフォルトの場合、最大ファイル サイズは 5243904 バイトです。

    • <directory>C:\vpxlog\</directory>

      ログのパス

    • <name>vpxd</name>

      プレフィックス

  3. <maxFileSize> パラメータを増やして、ログの最大サイズを変更します。
  4. <maxFileNum> パラメータを増やして、ログの最大数を変更します。
  5. VMware VirtualCenter Server サービスを再起動して変更を有効にします。 詳細については、「vCenter サービスの停止、起動または再起動 (2078549)」を参照してください。

  • vpxd.cfg ファイルを編集したら、<log> 内の変更を有効にするために、文字 を削除する必要があります。
  • また、Windows のコマンド ラインで set コマンドを使用して、オペレーティング システムのリストを表示することもできます。 詳細については、「Common vCenter Server and vSphere Client Windows paths (1028185)」を参照してください。
vCenter Server のログ レベルは vSphere Client を使用して上げることもできます。

vSphere Client を使用してログ レベルを変更するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client から vCenter Server に接続します。
  2. [管理] > [vCenter Server の設定] > [ログ オプション] をクリックします。
  3. ドロップダウンから目的のログ オプションを選択します。 異なるログ レベルの詳細については、「追加情報」のセクションを参照してください。
: vSphere Client または vSphere Web Client を使用して行なったログ レベルの変更は、再起動後も保持されるものではなく、vpxd.cfg ファイルのデフォルト値で上書きされます。 永続的なログ レベルの変更を行うには、vpxd.cfg ファイルを編集する必要があります。


Additional Information

/var/log に保持される VMkernel ログの数およびサイズの変更については、「ESX ホストの VMkernel ログのサイズと数の制御 (2033237)」を参照してください。

ログ オプション(なし、エラー、警告、情報、詳細、および一般)の詳細については、以下を参照してください。
Increasing VMware vCenter Server and VMware ESX/ESXi logging levels