vSAN サポート ログは、vSAN トレースの形式で通常の ESXi サポート バンドルに含まれます。vSAN サポート ログは、ホストの ESXi サポート バンドルを収集すると、自動的に収集されます。
- vSAN は複数の ESXi ホストに分散されたオブジェクト ネットワーク ベースのストレージ システムであるため、vSAN の問題をトラブルシューティングする場合、問題を完全に分析するには、vCenter を含むクラスタ全体のログが必要です。例えば、
- RAID1 ポリシーを使用するホスト5台のクラスタがある場合、そのオブジェクトを構成する3つのコンポーネントは、vSANの選択に応じてクラスタ内の3台のホストに分散されます。ただし、それらのコンポーネントやトラブルシューティングが必要なオブジェクトを所有していないホストのエラーとして見える可能性があります。
- RAID5 または RAID6 ポリシーを使用するホスト10台のクラスタがある場合、オブジェクトを構成するコンポーネントは、使用中の RAID 5/6 ポリシーに応じて 4 台または 6 台のホストに配置されます。
- 従って上記例からわかるように、分析用のクラスタ全般のログがなければ、正確で十分な分析を提供するために必要なすべての情報を得られません。
- クラスタ全般のログが必要ないとされる唯一の例外は、特定のホストで発生したディスク障害の場合、またはバックトレースに vSAN、LSOM、DOM が示されない PSOD の場合です。これらの場合では、影響を受けるホスト バンドルだけで十分です。
- vSAN パフォーマンスの問題をトラブルシューティングする場合、分析のために追加の vSAN パフォーマンス データが必要です。この追加のパフォーマンス データを収集するには、KB「Collecting vSAN Performance Service data for vSAN performance issues」を参照してください。
vSAN Native Trace Object からの診断データの収集 (vSAN 8.0 U1+)
vSAN 8.1で導入された Native vSAN Trace Object から、より長い vSANTraces を収集しようとしている場合は以下の手順に従ってください。
長い保持時間を設定すると500GBを超える可能性があるため、続行する前にログ全体のサイズを確認することを忘れないでください
1) SSH 経由でvSANホストに接続する
2) 次のコマンドを実行して、vSAN Native Trace Object のすべてのデータを含めます
vm-support -a Storage:VSANTracesExtended -w <localdatastore path>
3) VMwareサポートにログファイルを提出します
注:
- ホスト ログは vCenter ログよりも早く流れる傾向があるため、イベント発生時にホストから必要なログをすべて取得できるように、クラスタ中のログを vCenter ログより前に収集することを強く推奨します。
- 20 台以上のホストがある大規模なクラスタを扱う上でvCenter 経由でログを収集する場合は、ログが破損しないように、一度に 5 台を超えない小さな範囲でホスト ログを収集するのが最適です。