仮想マシンがパワーオフまたは再起動した原因を特定する
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仮想マシンがパワーオフまたは再起動した原因を特定する

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Article ID: 327777

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、仮想マシンがパワーオフまたは再起動された原因を特定するためのトラブルシューティングの手順を説明します。仮想マシンの電源操作の詳細については、『vSphere Single Host Management Guide』の「仮想マシンの電源状態の構成」のセクションを参照してください。

Symptoms:
免責事項: これは英文の記事 「Determining why a virtual machine was powered off or restarted (1019064)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
 
  • 仮想マシン内で実行中のサービスに接続されているクライアントにアクセスできなくなった
  • 仮想マシン内で実行中のサービスに依存しているアプリケーションがエラーを報告する
  • 仮想マシンがネットワーク接続に応答しなくなった
  • 仮想マシンが、ユーザーのコンソールでの操作に応答しなくなった
  • 仮想マシンが突然パワーオフされた
  • 仮想マシンが突然再起動された
  • 仮想マシンのログに次のようなエラーが出力される

    PIIX4: PM Soft Off. Good-bye

     
  • Windows イベント ビューアに次のメッセージが表示される

    User sent the guest OS shutdown


Environment

VMware vSphere ESXi 7.x
VMware vCenter Server 7.0.x
VMware vSphere ESXi 8.0.x
VMware vCenter Server 8.0.x

Resolution

仮想マシンがパワーオフまたは再起動された原因を特定するには:
  1. 仮想マシン ログ ファイルの場所を確認するには:
     
    1. vSphere Client を起動し、vCenter Server に接続します。
    2. プロンプトが表示されたら管理者の認証情報を入力します。
    3. [ホストおよびクラスタ] ビューが開いていることを確認します。
    4. インベントリ内の仮想マシンを選択します。
    5. [サマリ] タブをクリックします。
    6. 設定の編集 をクリックします。
    7. [オプション] タブをクリックします。
    8. [全般オプション] を選択します。
    9. 右側に表示されている仮想マシンの動作場所を書き留めます。
       
  2. 仮想マシン ログ ファイルを開きます。
    1. ブラウザを開いて、http://<vCenter hostname> という形式で URL を入力します。ここで、<vCenter hostname> は、vCenter Server の IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名です。
    2. プロンプトが表示されたら管理者の認証情報を入力します。
    3. [VirtualCenter インベントリ内のデータストアを参照する] リンクをクリックします。
    4. 手順 1 で書き留めたデータセンター、データストア、フォルダに到達するまで、Web ページ間を移動します。
    5. 適切なログ ファイルへのリンクをクリックして、任意のエディタで開きます。

      :強制リセット、パワーオン、または vMotion による仮想マシンの移行時に、vmware-#.log という名前のファイルが新規作成されます。Last Modified 列の日付を見れば、障害が記録されたログを特定できます。
       
  3. 仮想マシンが突然再起動またはシャットダウンされたときに仮想マシンを実行していた VMware ESX ホストの名前を書き留めます。ログ ファイルの 2 行目にはホストを識別するエントリが含まれています。例:

    Mar 04 17:27:17.648: vmx| Hostname=esx02.domain.com
     
  4. 仮想マシンがゲスト オペレーティング システムによってパワーオフまたは再起動されたかどうかを確認します。
     
    • ゲスト オペレーティング システムによって再起動させられると、仮想マシン ログに次のイベントが生成されます。

      Mar 04 17:04:29.638: vcpu-0| CPU reset: soft

      トラブルシューティングを続行するには、オペレーティング システム ベンダーに依頼して、ゲスト オペレーティング システムがコンピュータを再起動させた理由を調べてもらいます。オペレーティング システム ベンダーが、VMware Tools または仮想ハードウェアに障害の原因がありそうだと判定した場合は、VMware サポートにサポートを依頼します。仮想マシン内のオペレーティング システムでブルー スクリーン、カーネル パニック、またはそれに相当する事象が発生したことが特定された場合は、「仮想マシン内のゲスト OS の重大なエラーを特定する (2081131)」を参照してください。
       
    • ゲスト OS によって停止させられると、仮想マシン ログに次のイベントが生成されます。

      Mar 04 17:28:58.849: vcpu-0| PIIX4: PM Soft Off. Good-bye.

      トラブルシューティングを続行するには、オペレーティング システム ベンダーに依頼して、ゲスト オペレーティング システムがコンピュータを停止させた理由を調べてもらいます。オペレーティング システム ベンダーが、VMware Tools または仮想ハードウェアに障害の原因がありそうだと判定した場合は、VMware サポートにサポートを依頼します。仮想マシン内のオペレーティング システムでブルー スクリーン、カーネル パニック、またはそれに相当する事象が発生したことが特定された場合は、「仮想マシン内のゲスト OS の重大なエラーを特定する (2081131)」を参照してください。
       
  5. 仮想マシンがユーザーまたは vSphere API コールよってパワーオフまたは再起動されたかどうかを確認します。
     
    • ユーザーまたは API が仮想マシンに対してリセット要求を発行すると、仮想マシンのログ ファイルに次のイベントが生成されます。

      Mar 04 17:07:38.588: vcpu-0| CPU reset: hard
       
    • ユーザーまたは API が仮想マシンに対してパワーオフ要求を発行すると、仮想マシンのログ ファイルに次のイベントが生成されます。

      Mar 04 09:45:18.324: vmx| MKS local poweroff
       
    • ユーザーまたは API が仮想マシンに対してシャットダウン要求を発行すると、仮想マシンのログ ファイルに次のイベントが生成されます。

      2015-04-09T18:13:10.244Z| vmx| I120: Tools: sending 'OS_Halt' (state = 1) state change request

      および

      2015-04-09T18:13:19.897Z| vcpu-0| I120: PIIX4: PM Soft Off. Good-bye.
    • ユーザーまたは API が仮想マシンに対してゲスト オペレーティング システムの再起動要求を発行すると、仮想マシンのログ ファイルに次のイベントが生成されます。

      2015-04-09T18:09:12.346Z| vmx| I120: Tools: sending 'OS_Reboot' (state = 2) state change request

      および

      2015-04-09T18:09:22.238Z| vcpu-0| I120: CPU reset: soft (mode 1)
       
  6. 仮想マシンがバックトレースを生成したかどうかを特定します。バックトレースでは、仮想マシンのログ ファイルに次のようなイベントが生成されます。

    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Caught signal 6 -- tid 101087
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: eip 0x1019e731 esp 0xbf5ffa9c ebp 0xbf5ffac8
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: eax 0x0 ebx 0x18adf ecx 0x6 edx 0x10054a00 esi 0x18adf edi 0x6
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffa9c : 0x10048dab 0x00018adf 0x00000006 0xbf5ffac8
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffaac : 0x10048d63 0xbf5ffae8 0x1000b8a0 0xbf5ffac8
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffabc : 0x10054a00 0x00000006 0x0861e1a0 0xbf5ffae8
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffacc : 0x100492c7 0x00000400 0x00000006 0x00000001
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffadc : 0x100492aa 0x1029e5a8 0x00000001 0xbf5ffc18
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffaec : 0x1019fc82 0x00000006 0xbf5ffb00 0x00000000
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffafc : 0x1019fb30 0x00000020 0x00000000 0x00000000
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| SIGNAL: stack 0xbf5ffb0c : 0x00000000 0x00000000 0x00000000 0x00000000
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace:
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[0] 0xbf5ff858 eip 0x805ae40
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[1] 0xbf5ff928 eip 0x80f735a
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[2] 0xbf5ff9a8 eip 0x80f70e8
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[3] 0xbf5ffa28 eip 0x10048e5b
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[4] 0xbf5ffa94 eip 0x7d0004f
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[5] 0xbf5ffac8 eip 0x1019e731
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[6] 0xbf5ffae8 eip 0x100492c7
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[7] 0xbf5ffc18 eip 0x1019fc82
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[8] 0xbf5ffc38 eip 0x101eed95
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[9] 0xbf5ffc68 eip 0x101eca2d
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[10] 0xbf5ffc78 eip 0x818e87c
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[11] 0xbf5ffc98 eip 0x81895e7
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[12] 0xbf5ffcb8 eip 0x80cd940
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[13] 0xbf5ffcc8 eip 0x80c4f08
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[14] 0xbf5ffcf8 eip 0x80c4b15
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[15] 0xbf5ffd48 eip 0x804fd18
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[16] 0xbf5ffd68 eip 0x804ec14
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[17] 0xbf5ffda8 eip 0x1018c853
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Backtrace[18] 00000000 eip 0x804de11
    Mar 04 09:42:33.315: vmx| Unexpected signal: 6.

    バックトレースのトラブルシューティングを続行するには、「Interpreting virtual machine monitor and executable failures (1019471)」を参照してください。
     
  7. 仮想マシンのオペレーティング システムでシステム障害があったかどうかを特定します。ログには次のようなエントリが記録されます。

    svga| I120: WinBSOD: ( 1) `A problem has been detected and Windows has been shut down to prevent damage '
    svga| I120: WinBSOD: ( 2) `to your computer.'
    svga| I120: WinBSOD: ( 4) `If this is the first time you've seen this Stop error screen,'
    svga| I120: WinBSOD: ( 5) `restart your computer. If this screen appears again, follow'
    svga| I120: WinBSOD: ( 6) `these steps:'
    svga| I120: WinBSOD: ( 8) `Disable or uninstall any anti-virus, disk defragmentation'
    svga| I120: WinBSOD: ( 9) `or backup utilities. Check your hard drive configuration, '
    svga| I120: WinBSOD: (10) `and check for any updated drivers. Run CHKDSK /F to check '
    svga| I120: WinBSOD: (11) `for hard drive corruption, and then restart your computer. '
    svga| I120: WinBSOD: (13) `Technical information: '
    svga| I120: WinBSOD: (15) `*** STOP: 0x00000024 (0x00000000001904FB,0xFFFFF880069B2CE8,0xFFFFF880069B2540,0'
    svga| I120: WinBSOD: (16) `xFFFFF880014F5FA2)
  8. 共有リソースが利用できなくなったことが障害発生の原因ではないことを確認します。詳細については、「複数の仮想マシンに影響を与える停止の共通点を見極める (2101654)」を参照してください。
  9. 仮想マシンが High Availability の仮想マシンの監視によって再起動されたのかどうかを特定します。

    該当する仮想マシン(/vmfs/volumes/<datastore>/<VM directory>/vmware.log)の vmware.log を確認します。次のようなエントリが記録されています。

    vmx| Vix: [104333 vmxCommands.c:457]: VMAutomation_Reset. Trying hard reset

    詳細については、「仮想マシンの再起動の原因が High Availability の仮想マシンの監視イベントであるかどうかを判断する (2079249)」を参照してください。


Additional Information

詳細については、このシリーズのメイン記事である

仮想マシンが応答しなくなった場合のトラブルシューティング (2011041)」を参照してください。