vSphere 7.0 Update 1 の vSphere Cluster Services (vCLS)
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vSphere 7.0 Update 1 の vSphere Cluster Services (vCLS)

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Article ID: 325738

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「vSphere Cluster Services (vCLS) in vSphere 7.0 Update 1」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新の内容については、英語版の記事を参照してください。

vSphere Cluster Services (vCLS) は vSphere 7.0 Update 1 の新機能です。この機能により、vSphere DRS や vSphere HA などのクラスタ サービスがすべて利用可能になり、vCenter Server インスタンスの可用性に関係なく、クラスタで実行されているワークロードのリソースと健全性を維持できます。

vSphere 7.0 Update 1 では、VMware は、vCenter Server インスタンスの可用性とは独立してこれらの実行を簡素化するプラットフォーム/フレームワークをリリースしています。このリリースでは、vSphere DRS、vSphere HA などのクラスタ サービスを実行するために vCenter Server が引き続き必要になります。

:vSphere DRS は、vSphere 7.0 Update 1 以降の vSphere Cluster Services の健全性に依存します。

Environment

VMware vCenter Server 8.0.0
VMware vCenter Server 7.0.0

Resolution

vCLS は vCenter Server が Update 1 にアップグレードされたとき、または vSphere 7.0 Update 1 の新規デプロイ時に、各 vSphere クラスタにデプロイされる必須機能です。ESXi ホストは、vCenter Server 7.0 Update 1 と互換性のある任意の古いバージョンにすることができます。詳細については、『vSphere Resource Management Guide』の「vSphere Cluster Services (vCLS)」セクションを参照してください。

ドキュメントに記載されているように、クラスタのサイズに応じて、各 vSphere クラスタでは 1 ~ 3 台の vCLS 仮想マシンが実行されます。DRS 対応クラスタの vSphere DRS は、1 台以上の vCLS 仮想マシンの可用性に依存します。ワークロード/アプリケーション仮想マシンとは異なり、vCLS 仮想マシンはシステム仮想マシンのように扱う必要があります。VMware サポートによって指示があった場合や、ドキュメントでサポートされている操作として明示されている場合を除き、仮想マシンに対する操作は実行しないでください。

vSphere クラスタで vCLS を無効にし、そのクラスタで vSphere DRS を機能させる方法はありません。以下の「Retreat モード」の手順に従って、クラスタで vCLS を無効にできますが、これはクラスタの一部のクラスタ サービスに影響します。

注:Retreat モードの使用には特別な注意が必要で、このドキュメントに記載されている目的にのみ使用する必要があります。以下は、クラスタで Retreat モードを有効にした場合に影響を受けるクラスタ サービスの詳細です。

  1. そのクラスタで DRS が有効になっている場合、vSphere DRS はそのクラスタで機能しません。つまり、クラスタ内で実行されているワークロードはロード バランシングされないため、仮想マシンを実行している現在のホストでリソースが不足しても、ワークロードがクラスタ内の別のホストに移行されることはありません。また、ユーザーがメンテナンスのためにホストを停止したい場合、実行中の仮想マシンはそのクラスタ内の他のホストに自動的に移行されません。 
  2. vSphere HA は配置の推奨事項について DRS に依存しているため、HA はホスト障害シナリオでも最適な配置を実行しません。それでも HA は仮想マシンをパワーオンしますが、これらの仮想マシンは最適でないホスト上でパワーオンされている可能性があります。 

Retreat モードの手順

vSphere Client の使用

  1. vSphere Client にログインします。
  2. vCLS を無効にするクラスタに移動します。ブラウザの URL フィールドからクラスタのドメイン ID をコピーします。これは、「domain-c<number>」のような形式です。
  3. vCenter Server に移動し、[構成] タブを開きます。
  4. [詳細設定] セクションをクリックし、[設定の編集] ボタンをクリックします。
  5. name = config.vcls.clusters.domain-c<number>.enabled に新しいエントリを追加し、値を False. に設定します。
  6. [保存] をクリックします。
  7. vCLS 監視サービスが vCLS 仮想マシンのクリーンアップを開始し、仮想マシンの削除のタスクが開始されたことが分かります。 
  8. このクラスタで DRS が有効になっていても機能は動作せず、クラスタのサマリに追加の警告が表示されます。このクラスタで vCLS が再度有効になるまで、DRS は無効になります。 
  9. クラスタから Retreat モードを削除するには、上記の手順 5 で値を True に変更します。 

API/CLI の使用

configure_retreat_mode.py

vCLS 仮想マシンの識別

  1. vSphere Client ユーザー インターフェイスでは、vCLS 仮想マシンは vCLS (<number>) という名前で、number フィールドは自動生成されます。vSphere Client のデータセンターを備えたすべての vCLS 仮想マシンは、vCLS という名前の [仮想マシンおよびテンプレート] フォルダ内のクライアントの [仮想マシンおよびテンプレート] タブに表示されます。

    これらの仮想マシンの概要をクリックすると、「vSphere Cluster Service 仮想マシンは vSphere Cluster Services の健全性の維持に必須です。 (vSphere Cluster Service VM is required to maintain the health of vSphere Cluster Services.)この仮想マシンの電源状態とリソースは vSphere Services によって管理されています (Power state and resource of this VM is managed by vSphere Cluster Services)」というバナーとともに、ナレッジベース記事への [詳細] リンクが表示されます。 
     
  2. vSphere 管理オブジェクト ブラウザ (MOB) の使用

    特定のデータセンターのすべての vCLS 仮想マシンを特定する

    MOB クエリのサンプル: 

    次のサンプル クエリで、vCLS 仮想マシンの IP アドレスと moid に置き換えます。

    https://10.184.92.79/mob/?moid=vm-1006&doPath=config.managedBy <then screenshot 1>
    https://10.184.92.79/mob/?moid=vm-1006&doPath=config.extraConfig%5b%22HDCS.agent%22%5d

MOB クエリのサンプル:

次のサンプル クエリで、vCLS という名前の仮想マシン フォルダの IP アドレスと moid に置き換えます

https://10.184.92.79/mob/?moid=group-v16


 

vCLS 仮想マシンのサイズ

vSphere Cluster Service 仮想マシンは、ワークロード仮想マシンと比較して非常に小さい仮想マシンです。各仮想マシンは 1 つの vCPU と 128 MB のメモリ、および約 500 MB のストレージを使用します。次の表に、これらの仮想マシンの仕様を示します。

メモリ 128 MB
メモリの予約 100 MB
スワップ サイズ 256 MB
CPU 1
CPU 予約 100 MHz
ハード ディスク 2 GB
イーサネット アダプタ 0(NIC 仮想マシンなし)
VMDK のサイズ -245 MB
ストレージ容量 -480 MB

インフラストラクチャのメンテナンス中の vCLS

  • クラスタ コンピューティング メンテナンス(詳細はこちら:メンテナンス モード中の vCLS 仮想マシンの自動パワーオフ)
    • ホストが 1 台のみの場合 - 単一のホスト クラスタがメンテナンス モードになると、vCLS 仮想マシンは自動的にパワーオフされるため、メンテナンス ワークフローがブロックされることはありません。 
    • 2 台以上のホストがある場合 - 複数のホストがあり、メンテナンスの対象となるホストで vCLS 仮想マシンが実行されている vSphere クラスタでは、空きリソースがあり、ストレージ接続(共有ストレージ)を使用できる場合、vCLS 仮想マシンは別のホストに移行されます。他のホストで利用可能な空きリソースがないためにこれらの仮想マシンを移行できない場合、またはこれらの仮想マシンがローカル データストアに配置されている場合、これらの仮想マシンは自動的にパワーオフされ、ホストのメンテナンス モードの操作が優先されます。前述のように、クラスタの vSphere DRS は、そのクラスタで 1 台以上の vCLS 仮想マシンが実行されていない場合には機能しません。
    • クラスタを廃止する場合は、vCLS 仮想マシンを適切にクリーンアップするために、クラスタの削除前にすべてのホストをメンテナンス モードにする必要があります。ホストをメンテナンス モードに切り替えずにクラスタを削除すると、ホスト内で vCLS 仮想マシンが実行されたままになり、仮想マシンを実行するこれらのホストが新しいクラスタに追加されたときに問題が発生します。 
    • ホストの切断 - ホストの切断中は、vCLS 仮想マシンはこれらのホストからクリーンアップされません。ホストの切断により、接続できないためです。ホストが切断されている期間が明確でないため、新しい vCLS 仮想マシンはクラスタの別のホストに作成されません。切断されたホストが再接続されると、この切断されたホストの vCLS 仮想マシンが vCenter Server インベントリに再登録されます。切断されたホストがインベントリから削除された場合、クォーラムに到達していないと、クラスタの他のホストに新しい vCLS 仮想マシンが作成される可能性があります。 
    • データストアのメンテナンス。詳細については Impact of vSphere Cluster Services on storage workflows (80483) を参照してください。

その他の VMware 製品の相互運用性

  • SRM - 計画移行

    SRM 8.3.1 は vSphere 7.0 アップデートではサポートされません。
     
  • vRealize Operations Manager
  • 容量の再利用 vRealize Operations Manager - vRealize Operations Manager の容量の最適化ワークフローは、vCLS 仮想マシンをアイドル状態の仮想マシンとして検出し、容量を再利用するための推奨事項に含める場合があります。再利用ワークフローの一部として vCLS 仮想マシンが削除された場合、vCLS サービスはこれらの仮想マシンを再作成します。仮想マシンをパワーオン状態に戻す前に DRS を実行すると、そのクラスタの vCLS ステータスが非健全な状態になる場合があります。詳細については、VMware vRealize Operations Cloud Product Documentation の「再利用」セクションを参照してください。推奨されるオプションは、これらの仮想マシンを容量の再利用ワークフローから除外することです。これらの仮想マシンは、名前 (vCLS) によって、またはドキュメントで説明されている追加のプロパティを調べることによって識別できます。
  • クラスタ間サービス - vCLS が正常でないために DRS がクラスタ上で機能しない場合、vRealize Operation Manager ワークロード配置 (WLP) ワークフローが影響を受ける可能性があります。このとき、WLP はワークロードの配置を推奨しています。 

 

  • vSAN

データストアのメンテナンスを確認します。詳細については Impact of vSphere Cluster Services on storage workflows (80483) を参照してください。

  • vRealize Automation

    vCLS は、バックアップ、監視などのパートナー ワークフローに影響を与えないようにする必要があります。これらの仮想マシンは vCLS によって管理され、リカバリ操作の際にバックアップから復元する必要はなく、実行しても失敗する可能性があるため、これらの仮想マシンでバックアップを構成する必要はありません。これらの仮想マシンは、上記の「vCLS 仮想マシンの識別」セクションにリストされている API を使用して識別できます。 
     
  • 相互運用性の問題のない製品/ソリューション
    • VMware Cloud Foundation - Cloud Builder および SDDC Manager の影響はありません。vRA、vROps、vSAN の影響についての対応は上記のようになります。
    • NSX Data Center for vSphere
    • NSX-T Data Center for vSphere
    • vCPP
    • vCD
    • vCDA
    • vXRail
    • Horizon Enterprise

パートナーの影響

vCLS は、バックアップ、監視などのパートナー ワークフローに影響を与えないようにする必要があります。これらの仮想マシンは vCLS によって管理され、リカバリ操作の際にバックアップから復元する必要はなく、実行しても失敗する可能性があるため、これらの仮想マシンでバックアップを構成する必要はありません。これらの仮想マシンは、仮想マシンに対する以下の追加プロパティを使用して API を介して区別できます。

ManagedByInfo

  • extensionKey == "com.vmware.vim.eam"
  • type == "cluster-agent"

etraconfig[HDCS.agent] = true

既知の問題/コーナー ケース

  • ユーザーが vCLS 仮想マシンでサポートされていない操作(これらの vCLS 仮想マシンでの フォルト トレランス、DRS ルール、または HA オーバーライドの構成、仮想マシンのクローン作成、リソース プールまたは vApp での仮想マシンの移動など)を実行すると、そのクラスタの vCLS の状態に影響を与え、DRS が機能しなくなる可能性がある。
    • vCLS 仮想マシンでサポートされる操作の例は、これらの仮想マシンの別のホストまたはデータストアへの移行や、仮想マシンへのタグ/カスタム属性の付与などです。
  • vCLS 仮想マシンは、最初のホストが新しいクラスタに追加されるとすぐにデプロイされるため、グリーンフィールド デプロイで空のクラスタを検証するためのテスト スクリプトを変更する必要がある。これらの vCLS 仮想マシンは、クラスタ容量チェックから除外する必要がある。 
  • クラスタの最初の vCLS 仮想マシンが DRS 対応のクラスタでパワーオンされる前に、ユーザーが DRS アルゴリズムを呼び出す操作を実行すると、それらの操作は失敗する。
    • 以下は、DRS が機能しない場合に失敗する可能性のある操作の一覧です。
      • 新しいワークロード仮想マシンの配置/パワーオン。 
      • vCenter Server 内の別のクラスタまたはホストから移行される仮想マシンのホスト選択。 
      • 移行された仮想マシンは、DRS が選択されていないホストでパワーオンされる可能性がある。
      • ホストにパワーオン状態の仮想マシンがある場合、メンテナンス モードに切り替えると停止することがある。
      • ClusterComputeResource.placeVm() and ClusterComputeResource.enterMaintenanceMode() などの DRS API を呼び出すと InvalidState が返される。
    • 以下の操作は vCLS の健全性に依存しないため、ユーザーは vCLS 仮想マシンのデプロイとは関係なくこれらの操作を実行できます。
      • リソース プールの作成。 
      • DRS の構成(自動化レベル、オーバーライドなど)。 
      • 仮想マシン/ホスト ルールの追加/編集。 
      • vSphere with Tanzu スーパーバイザー クラスタ構成
    • vCLS 仮想マシンは、ホストの最初のセットをクラスタに追加した直後にデプロイされるため、クラスタの共有ストレージがまだ構成されていない場合、これらの仮想マシンはホストのローカル データストアに配置できます。共有ストレージがこのクラスタに構成されても、これらの仮想マシンは共有ストレージに自動的に移行されません。VMware は、クラスタの共有ストレージが構成された後に、これらの vCLS 仮想マシンを共有データストアに手動で移行することをお勧めします。これらの仮想マシンを共有データストアに移行しなかった場合、これらの vCLS 仮想マシンはホスト障害に対する HA による保護の対象にはなりません。 
    • vCLS 仮想マシンのハードウェア バージョン はアップデートしないでください。これらはハードウェア バージョン 11 に保持され、vSphere 6.5 との下位互換性を維持します。
    • vCenter Server 内のデータセンターのすべての vCLS 仮想マシンは、vCLS という名前の特定のフォルダに保存されます。ユーザーは、このフォルダを名前変更したり、削除したりしないでください。フォルダを名前変更したり、削除したりすると、クラスタの新しい vCLS 仮想マシンの作成に失敗し、vCLS の健全性に影響を与える可能性があります。
    • スロット ポリシー アドミッション コントロールで構成された、HA が有効なクラスタでは、パワーオン可能な仮想マシンの数が少なくなる場合があります。
    • vCLS 仮想マシンによって使用される CPU/メモリは、仮想マシンのサイズが小さいため、vSphere Client 内の仮想マシンのサマリ ページに表示されません。 
    • クラスタをダウンサイジングする場合(ホストの数を減らす場合)、必要以上に多くの vCLS 仮想マシンが実行されている可能性があります。また、このような状況では、これらの vCLS 仮想マシンの一部またはすべてが同じホストに存在する可能性があります。 
    • 実体のない仮想マシンを含むホストがクラスタに追加された場合、EAM はクリーンアップの一部としてこれらの実体のない仮想マシンを削除しないため、実体のない vCLS 仮想マシンはホストおよびクラスタ ナビゲーションでワークロード仮想マシンとして表示される場合があります。
      • これらの仮想マシンは vCenter Server インベントリから手動で登録解除します。
    • ホストをメンテナンス モードにしないでクラスタまたはホストを削除すると、一部の
    • vCLS 仮想マシンが実体のない状態になることがあります。このようなホストがクラスタに追加されると、これらの仮想マシンが新しい vCLS 仮想マシンと競合する可能性があります。この問題に対処するには、以下のいずれかの方法を使用してホストを追加することをお勧めします。
    1. ホストをスタンドアローン ホストとして vCenter Server インベントリに追加してから、クラスタに移動します。
    2. ホストで実行されているすべての仮想マシンをパワーオフしてから、ホストの追加に進みます。
    • ホストをスタンドアローン ホストとして vCenter Server インベントリに追加してから、クラスタに移動します。
    • vCLS 仮想マシンは、Proactive HA からトリガされた検疫モードでは退避できません。
    • vCLS 仮想マシンがホストで実行されているときに DPM がクラスタで構成されていると、実行中のワークロード仮想マシンがない場合でも、そのホストをスタンバイ モードにすることはできません。 
    • vt-x が無効にされたホストでは、vCLS 仮想マシンを実行できません。ソフトウェア MMU は vSphere 6.7 以降のリリースで廃止されているため、vCLS 仮想マシンを実行するには、ネストされたページ テーブルのサポートとともに vt-x(または AMD-v)を有効にする必要があります。
    • esxcli コマンドを使用して、実行中の vCenter Server のクラスタによって管理されているホストをメンテナンス モードにすると、このホストに vCLS 仮想マシンがある場合はメンテナンス モードのタスクが停止するため、cli の実行が停止します。回避策として、vSphere Client または ESXi Host Client にログインするか、新しいセッションで esxcli を使用して、CLI を実行した後に vCLS 仮想マシンをパワーオフします。ホストのステータスがメンテナンス モードになり、その状態のホストでの新しいパワーオン操作が失敗するため、パワーオフは成功します。
    • vSphere for ROBO ライセンスなどの仮想マシンベースのライセンスを使用するデプロイでは、vCLS 仮想マシンはライセンスされた仮想マシンとしてカウントされ、ライセンス ユーザー インターフェイスに表示されます。ただし、これらの仮想マシンはシステム仮想マシンであるため、ライセンスにはカウントされません。
    • AMD Opteron Generation 3 (Greyhound) プロセッサ搭載の ESXi 6.5 ホストが、vCenter Server 7.0 Update 1 システムで Enhanced vMotion Compatibility (EVC) AMD REV E または AMD REV F クラスタに参加できません。ESX エージェント仮想マシンの AMD プロセッサの CPU ベースラインには POPCNT SSE4A 命令が含まれているため、AMD Opteron Generation 3 (Greyhound) プロセッサを搭載した ESXi 6.5 ホストは、vCenter Server 7.0 Update 1 システムで EVC モード AMD REV E および AMD REV F を有効にできません。
    • VMDK の削除または破損 - vmdk が vCLS 仮想マシンから削除されると、これらの仮想マシンは実体がない状態になります。このシナリオでは、仮想マシンの vSphere HA 管理など、さまざまな理由で仮想マシンが実体のない状態になることがあるため、仮想マシンは再作成されません。この状況からリカバリするには、ユーザーは、新しい仮想マシンが作成されるときに、このような vCLS 仮想マシンを手動で削除する必要があります。 

特別な考慮事項

  • HA が有効なクラスタでホストに障害が発生し、このホストに vCLS 仮想マシンがある場合、クラスタの共有ストレージ構成があれば、これらの仮想マシンは別のホストで HA によってパワーオンされます。特定の状況下で、ESX Agent Manager がこれらの仮想マシンをパワーオンするとタスクが失敗しますが、仮想マシンはパワーオンされ、vCLS の健全性ステータスは維持されます。これらのタスクの失敗は無視してかまいません。 
  • vCenter Server を、vCLS サポート対象外の以前のバージョンにダウングレードする必要がある場合は、vCLS 仮想マシンをクリーンアップできます。ユーザーは、vCenter Server の以前のバージョンに正常にダウングレードした後、これらの vCLS 仮想マシンを手動で削除する必要があります。