ユーザ通知ダイアログやData Loss Prevention (DLP) Endpoint Preventのインシデント画面で、ChromeやEdge (Chromium版のみ) のHTTPS 監視によって作成されたインシデントのURLに「Unknown」と表示されることがあります。
HTTPS監視を行うためのChromeやEdge拡張機能のコンポーネントに手が加えられているか、コンポーネントがブロックされている可能性があります。
類似のメッセージとして、以下のようなメッセージが含まれることがあります。
原因によって、いくつかの解決方法が考えられます。
クライアントマシンが拡張機能をPlay Storeからダウンロードするためにインターネットにアクセスできない場合、サポートにご連絡いただき、拡張機能をオフラインでインストールするためのCRXインストールを入手してください。
シークレットウィンドウ(Chrome) / InPrivate (Edge)モードでブラウザを開いている場合、デフォルトで拡張機能はロードされませんのでご注意ください。
これはURLが「Unknown」 であることを報告する、一見するとランダムに発生したように見えるインシデントが作成される原因となります。
拡張機能を強制的にロードするには、このKBに記載されているChrome/Microsoft 管理用テンプレートを使った手順をご覧ください。
もし、「Unknown」 URLの問題が矛盾なく一貫性をもって発生、もしくは、シークレットウィンドウ モードの使用が原因ではない場合、以下のトラブルシューティングを続けてください。
他のブラウザ (IE、Edge、Firefox)でもURLがUnknownのインシデントが報告されている場合、環境の設定の問題 (Proxyなど) が原因である可能性があります。
必ず最新バージョンのDLPエージェントをご使用ください。
例えば、DLP 15.8をお使いの場合、最新のメンテナンスパックと一番最近のホットフィックスが適用されているか確認してください。
メジャーバージョンとマイナーバージョンが一致する限り、エージェントのバージョンは、Enforceサーバや検出サーバのバージョンより新しくても構いません。
例えば、DLP バージョン 15.8.00300.01040 (15.8 MP3) は15.8 Enforceサーバとご使用いただけます。
KB:DLP Endopoint Agent build numbers and the latest hotfix informationもご参照ください。
お使いのDLPのバージョンのDLPのシステム要件とリリースノートをご確認いただき、ご使用のChromeがサポートされているバージョンであることをご確認ください。 バージョンが新しすぎる場合、古いDLPエージェントで使用された際、この機能が破損する場合があります。
最新のホットフィックスが適用され、最新のブラウザをお使いの場合、殆どの場合、ChromeやEdgeに強制されたセキュリティポリシーが原因で問題が発生しています。
ポリシーを確認するには、以下の手順に従い操作を行ってください。(詳細は後述されています)
利便性のためとテストのためのご使用に限り、添付されているドキュメントをダウンロードし、*.regに名前を変更後、 ファイルのインポートを行ってください。
テスト用に使用、または、テンプレートとしてご覧いただけます。
これらのファイルをインポートすることにより、エージェントポリシーのデフォルトの値 (とパス) を設定し、ホワイトリストに追加します。
ファイルにより、現在のエージェントのレジストリは上書きされます。
ファイルは、15.8のエージェント用に作成されています。そのため、15.7のエージェントに直接インポートすると、Chrome DLP拡張機能は停止します。
ブラウザでのポリシーを確認することにより、ポリシーが存在するかだけでなく、ポリシーが上書きされているか、また、データでフォーマットエラーが発生しているか確認することができます。
加えて、レジストリの一般的な場所に表示されないポリシーや、手動検索で見逃されやすいポリシーも表示されます。
ブラウザを開き、ブラウザに合わせてChrome://policy または Edge://policy と入力します。
ポリシーを確認する際、ポリシーのステータスが「OK」と表示されていることを確認してください。
ステータスに、エラー(Error)や警告(Warning) 、競合 (Conflict) が表示されている場合は、その問題を解決してください。
ブラウザ内では値を変更できないことにご注意ください。 変更を行うには、セキュリティ管理者を通してGPOポリシーから行うか、レジストリを手動で変更してテストを行ってください。(詳細は後述しています)
以下のポリシーを確認してください:
ExtensionInstallForceList
DLPエージェントがインストールされている場合、このポリシーは必ず存在しています。
ポリシーの値として、以下のうち1つが含まれています。
この値には、複数の拡張機能を示す長い文字列が含まれることがあります。
Chrome
DLP Agent 15.8, 16.0 - dehobbhellcfbmcaeppgfjhnldeimdph;https://clients2.google.com/service/update2/crx
DLP Agent 15.7 とそれ以前のバージョン eelojgpfkmhiikmhkineneemcahoehjo;https://clients2.google.com/service/update2/crx
Edge
すべてのDLPエージェント - lgliocaeggimgcpgbbejhdnbmajgaiii
Chrome の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome
Edge の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
ExtensionInstallBlocklist
このポリシーが存在し、* が値として指定されている場合、ExtensionInstallAllowlist のポリシーを実装する必要があります。
また、値に上記の拡張機能が指定されていないことを確認してください。
ExtensionInstallBlacklist
このポリシーは非推奨です。
ExtensionInstallBlocklistに値が指定されているか確認してください。
ExtensionInstallAllowlist
ExtensionInstallBlocklistまたはExtensionInstallBlacklistが使用されており、かつ、* が値に含まれている場合のみ、このポリシーは存在しています。
ポリシーの設定が必要な場合、上記、ExtensionInstallForcelistポリシーに適切な拡張機能の値が含まれていることをご確認ください。
ExtensionInstallWhitelist
このポリシーは非推奨です。
ExtensionInstallBlocklistまたはExtensionInstallBlacklistが使用され、尚且つ、* が値として含まれている場合、上記のようにExtensionInstallAllowlistポリシーを使用してください。
NativeMessagingBlackList
Chrome のみ使用。
ポリシーに * が含まれる場合、NativeMessagingWhitelistポリシーに適切な値を入れる必要があります。com.symantec.dlp が含まれている場合、値を削除してください。
NativeMessagingBlockList
Edgeのみ使用。
ポリシーに * が含まれる場合、NativeMessagingAllowlistポリシーに適切な値を入れる必要があります。com.symantec.dlp が含まれている場合、値を削除してください。
NativeMessagingAllowList
Edgeのみ使用。
NativeMessagingBlocklistが使用されていることが前提となります。
com.symantec.dlp を値に入力してください。
NativeMessagingWhitelist
Chromeのみ使用。
NativeMessagingBlacklistが使用されていることが前提となります。
com.symantec.dlpを値に追加してください。
テスト目的のレジストリの変更のみ推奨しています。GPOによるセキュリティポリシーは更新をお勧めいたします。
Chrome
DLP Agent 15.8, 16.0
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist
Key: 1
Data: dehobbhellcfbmcaeppgfjhnldeimdph;https://clients2.google.com/service/update2/crx
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallAllowlist
Key: 1
Data: dehobbhellcfbmcaeppgfjhnldeimdph;https://clients2.google.com/service/update2/crx
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Google\Chrome\NativeMessagingHosts\com.symantec.dlp
Key: (Default)
Data: C:\Program Files\Manufacturer\Endpoint Agent\chrm_manifest.json
上記のパスが正しいことを確認してください。
DLP Agent 15.7 and earlier
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist
Key: 1
Data: eelojgpfkmhiikmhkineneemcahoehjo;https://clients2.google.com/service/update2/crx
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallAllowlist
Key: 1
Data: eelojgpfkmhiikmhkineneemcahoehjo;https://clients2.google.com/service/update2/crx
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Google\Chrome\NativeMessagingHosts\com.symantec.dlp
Key: (Default)
Data: C:\Program Files\Manufacturer\Endpoint Agent\chrm_manifest.json
上記のパスが正しいことをご確認ください。
Chrome Security Setting Registries (すべてのDLP エージェントバージョン)
ネットワーク管理者はブラウザの拡張機能を管理することができます。
NativeMessaging または ExtensionInstallがblacklistに入っている場合、管理者にご相談ください。
以下のblacklistレジストリをご確認ください。
NativeMessagingBlacklist
Registry: HKLM\Software\Policies\Google\Chrome\NativeMessagingBlacklist
および
Registry: HKCU\Software\Policies\Google\Chrome\NativeMessagingBlacklist
エントリに関わらず上記のレジストリを確認してください。
* を値に含むレジストリがありましたら、すべての拡張機能に対し、Blocking のメッセージが表示されます。
その場合、これらの値を削除するか、WhiteListに追加する必要があります。
HKLM\Software\Policies\Google\Chrome\NativeMessagingWhitelist
Key: 1
Data: com.symantec.dlp
Blacklistがある場合、このエントリを追加してください。
Edge
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\ExtensionInstallForcelist
Key: 1
Data: lgliocaeggimgcpgbbejhdnbmajgaiii
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\ExtensionInstallAllowlist
Key: 1
Data: lgliocaeggimgcpgbbejhdnbmajgaiii
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\NativeMessagingAllowlist
Key: 1
Data: com.symantec.dlp
Registry: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Edge\NativeMessagingHosts\com.symantec.dlp
Key: Default
Data: C:\\Program Files\\Manufacturer\\Endpoint Agent\\chrm_manifest.json
さらにトラブルシューティングを行うには、このKBをご覧いただき、エージェントのログレベルをFINESTにあげ、Chromeのデベロッパーモードを有効にし、問題を再現してください。
問題の再現後、拡張機能を開き、エラーが表示されていないか確認してください。
エラーが表示されている場合、そのエラーを記載してサポートケースを作成してください。
07/15/2021 12:21:57 | 13240 | FINEST | ApplicationConnector.ExtentionInstaller | ManageLGPO: for Browser (Edge Chromium), Error saving machine registry key for GPO, -2147024864
07/15/2021 12:21:57 | 13176 | WARNING | ApplicationConnector.ExtentionInstaller | ERROR: Failed to add Chrome LGPO for : (Edge Chromium) Error code = 2147942432
07/15/2021 12:21:57 | 13176 | SEVERE | MSEdge.EdgeConnector | Failed to install browser extension for browser Microsoft Edge, browser monitoring will not work | [SYMRESULT 0x80070020]
以下のドキュメントもあわせてご覧ください。
DLP Agent Chrome and Edge browser extension management
DLP Endpoint Agent build numbers and the latest hotfix information
注意:MSEdgeポリシーは大文字と小文字を区別します。
DLP 16.0では、レジストリの重複エントリが表示されることが予想されます。
※ このドキュメントは、以下のドキュメントを元に作成されています。
Unknown URL warning or incident generated by DLP Endpoint Prevent Chrome or Edge HTTPS monitor