拡張ダウンロード保護 (ダウンロードインサイト) 機能は SEP のクライアントの新しい拡張保護機能です。この機能は SEP クライアントが、既知の Web ブラウザから直接ファイルをダウンロードしたりファイルが実行される際に Symantec クラウドの評価データベースを使用し評価を行います。
概要
- ポータルアプリケーションからダウンロードされたり実行されたりしたときにダウンロードインサイトは実行可能形式のファイルをスキャンします。 ( .bat, .com, .dll, .drv, .exe, .msi, .ocx, .sys )
- Internet Explorer や FireFox といった Web ブラウザがサポートされます。
- ダウンロードインサイトはファイルの評価のみを基準として評価を行います。(シグネチャや挙動確認はダウンロードインサイトでは行われません)
- AutoProtect のドライバがダウンロードインサイトの評価スキャンの機能を提供します。
- ダウンロードインサイトは、アクセスされているファイルの情報を取り込むために、SEP の侵入防止機能を使用します。
ダウンロードインサイトの検知フロー
サポートされているポータルアプリケーションからファイルをダウンロードされる際に AutoProtect のコンポーネントの一部としてダウンロードインサイトのスキャンが行われます。ダウンロードインサイトとウイルス定義によってアプリケーションが疑わしい脅威であると検知することが可能となります。こういった場合、脅威は Eraser (消去) エンジンにより修復される場合もあります。
- 既知のポータルアプリケーションから実行ファイルが作成される。
- ウイルス定義ファイルを使用して AutoProtect よりファイルのスキャンが行われる。
- 評価スキャンが行われる。
- AutoProtect が SEP クライアントに評価スキャンの結果を通知する。
- SEP クライアントがファイルがスキャン/修復状況であることを表示する。
- SEP により修復処理が実施される。(ウイルス定義ファイルによる検出時の Eraser による修復、レピュテーション検出時のクラウドスキャンによる通知)
- 修復処理が完了したらユーザーに結果を知らせるダイアログボックスを表示させる。
注: アンチウイルスとスパイウェアの機能のみをインストールしていてネットワーク脅威防止のドライバがインストールされていない場合はいくつかのダウンロードインサイトの機能性を低下させます。ダウンロードインサイトのレベルは 1 に設定(SEP 14.3 RU5 とそれ以前)され、信頼出来る Web ドメインの除外の機能が利用できなくなります。
ユーザーエクスペリエンス
- 多くの場合検知/修復のプロセスには長い時間 (10 秒以上) かかります。
- 検知/修復の動作に時間がかかっている場合は、右下の角に小さな通知が表示されます。
- この通知のデフォルトの表示時間は 8 秒で、自動的に消えます。
- 修復が完了したら詳細の情報を含んだダイアログが表示されます。(URL やファイル名、検知名、処理名等)