14.3 RU1 以降の Linux エージェントの注意点

Products

• Endpoint Protection

Issue/Introduction

Symantec Endpoint Protection (SEP) for Linux 14.3 RU1 以降では、14.3 MP1 以前のクライアントと比べて、実装が大きく変更されました。
14.3 MP1 以前の Linux クライアントをこれまでご利用の方向けに、補足事項を記載いたします。

Environment

• SEP 14.3 RU1 以降の Linux エージェント

Resolution

• 「管理外」の運用ができない
  14.3 RU1 以降の Linux エージェントはいわゆる「管理外クライアント」としては運用できず、必ず Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) の管理下となる必要があります。
• インストール時にカーネルモジュールがダウンロードされる
  カーネルモジュールを手動でコンパイルすることはできず、コンパイル済みのカーネルモジュールをインターネット上の弊社サーバー (https://linux-repo.us.securitycloud.symantec.com/) からダウンロードしてインストールを行います。
  インターネットにアクセスできない閉鎖環境に Linux エージェントをインストールする場合は、Linux リポジトリのローカルミラーを作成する方法 や SEP Linux エージェントのインストールパッケージを作成してオフライン端末に展開する方法 を参照してください。
• symcfg コマンドの廃止
  symcfg コマンドは実装されていません。14.3 RU1 以降で利用可能な sav コマンドについては、コマンド ライン ツール（sav）を使用した Linux エージェントの管理 を参照してください。
• 使用する Intelligent Updater ファイルの変更
  Aggregated Protection が対象のファイルとなります。Intelligent Updater を使用して Linux ベースのコンピュータのウイルス定義ファイルを更新する方法について を参照してください。
• ウイルス検知メッセージの記録先の変更
  syslog ではなく /var/log/sdcsslog/amd.log に検知メッセージが記録されます。/var/log/sdcsslog/amd.log の出力メッセージについて を参照してください。
• NFS マウントされたディレクトリのスキャンが行われない
  デフォルトの設定では NFS マウントされたディレクトリに対する全てのスキャンが行われません。14.3 RU1 以降の Linux エージェントで NFS マウントされたディレクトリのスキャンが行われない を参照してください。
• ウイルス検出時の処理を設定できない
  ウイルス検出時の処理 (検疫、放置など) の設定は、14.3 MP1 以下の Linux クライアントとの互換性のためにポリシー上に残っていますが、14.3 RU1 以降の Linux エージェントでは設定は無視され、検知したファイルは自動で処理されます。Symantec Endpoint Protection がウイルスとセキュリティリスクの検出を処理する方法 を参照してください。
• トラブルシューティング
  Symantec Endpoint Protection Linux エージェントまたは Symantec Single Agent for Linux のトラブルシューティング を参照してください。
• SEPM コンソールからコマンドを実行する際、「自動保護の機能がある Symantec Linux エージェントでは使用できません」「 自動保護の機能がある Symantec Linux エージェントでは非推奨です」と表示されるコマンドを、14.3 RU1 以降の Linux エージェントに対して使用しても動作しません。
  

Additional Information

• Symantec Endpoint Protection Linux エージェントまたは Symantec Single Agent for Linux の使用の開始
• Linux クライアント ガイド
• Symantec Linux Agent でサポートされているカーネル