所有権の移動において、以下のTSSコマンドを発行するときに使用するNOPERMITパラメータは、何を意味していますか?
TSS ADDTO(acid) resource(prefix) UNDERCUT NOPERMIT
z/OS
リソースの前の所有者に完全アクセスを許可しない場合には、NOPERMITパラメータを使用します。
通常、所有権はデパートメントACID(TYPE(DEPT))に設定しますが、ユーザーACID(TYPE(USER))に設定している場合は、UNDERCUTを使用してリソースの所有権を移動すると、前の所有者に暗黙的にPERMIT許可が付与されます。
例えば、ユーザーAには、端末TSON0001の所有権を割当てている場合、以下の順序で確認ができます。
1. 端末TSON0001の所有権を移動する前の所有者:ユーザーAの定義内容を確認します。
TSS LIST(userA) DATA(ALL)
TYPE = USER
............
TERMINAL = TSON0001
2. NOPERMITを使用せず、UNDERCUTのみを使用して端末TSON0001の所有権をユーザーBに移動します。
TSS ADDTO(userB) TERMINAL(TSON0001) UNDERCUT
3. 端末TSON0001の所有権を移動後の前の所有者:ユーザーAの定義内容は、端末TSON0001へのPERMIT許可を暗黙的に適用していることが確認できます。
TSS LIST(userA) DATA(ALL)
TYPE = USER
............
XA TERMINAL= TSON0001 OWNER(userB )
4. したがって、前の所有者:ユーザーAに完全アクセスを許可しない場合には、NOPERMITパラメータを使用することで、端末TSON0001へのPERMIT許可を保持しません。
TSS ADDTO(userB) TERMINAL(TSON0001) UNDERCUT NOPERMIT
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC002873
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