仮想ハードウェア バージョン 7/8 で構成した仮想マシンを新しい世代の CPU を搭載した ESXi ホストに移行すると次のエラーで失敗する：仮想マシンには、ターゲット ホスト上でサポートされていない、あるいは無効化されているハードウェア機能が必要です (The virtual machine requires hardware features that are unsupported or disabled on the target host)

Products

• VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

• 仮想ハードウェア バージョン 7/8 で構成した仮想マシンを新しい世代の CPU を搭載した ESXi ホストに移行すると失敗する。
• ターゲット ホストの検証画面に、次のようなエラーが表示される。
  
  仮想マシンには、ターゲット ホスト上でサポートされていない、あるいは無効化されているハードウェア機能が必要です： (The virtual machine requires hardware features that are unsupported or disabled on the target host:)

Symptoms:
免責事項：これは英文の記事「Migrating a virtual machine configured with Virtual Hardware version 7/8 to an ESXi host with newer CPU generation fails with the error: The virtual machine requires hardware features that are unsupported or disabled on the target host (2109065)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vSphere ESXi 5.1
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware vSphere ESXi 5.5

Cause

この問題は、ソース ESXi ホストでは使用できない ISA 拡張を持つ新しい世代の CPU がターゲットの ESXi ホストに搭載されていることが原因で発生します。これは、ソース　ホストで使用可能な拡張が不足している古い世代の CPU がターゲット ホストに搭載されている場合にも発生する可能性があります。

Resolution

これは、VMware ESXi 5.x/6.0 の設計によるものです。仮想ハードウェア バージョン 8 以前の場合、仮想マシンが EVC 対応のホストから（またはそこに）移動するのでない限り、ESXi は、これらの拡張の非常に厳密なチェックを行います。仮想ハードウェア バージョン 9 以降では、EVC が使用中かどうかという、より緩やかなチェックが行われます。

厳密なチェックの場合、ESXi では、ユーザー レベル アプリケーションで使用される拡張がソースとターゲットで一致する必要があります。より緩やかなチェックでは、仮想マシンに公開されているすべての拡張がターゲットにあることのみが必要とされます。この緩和モードでは、仮想マシンに公開されていないその他の ISA 拡張がターゲットにあれば、vMotion がブロックされません。

この問題を解決するには、ソースまたはターゲットのいずれかのホストを EVC 対応クラスタに配置する必要があります。ソースまたはターゲットのホストを EVC 対応クラスタに配置することができない場合は、仮想マシン ハードウェア バージョンをアップグレードすることで、この問題を解決できる可能性があります。

• VMware では、ソースまたはターゲットの ESXi ホストを、どのプロセッサ互換性タイプでも、EVC 対応クラスタに配置することを強くお勧めしています。EVC クラスタが、追加するホストで使用可能な拡張と同じかそのサブセットをサポートする必要があること、および機能セットが、仮想マシンが使用すると思われる拡張と同じかそのスーパーセットである必要があることに注意してください。EVC の構成については、使用する ESX リリースの『基本システム管理』ガイドの「仮想マシンの移行」の章を参照してください。
  
  
• また、仮想マシンの仮想ハードウェア バージョン 9（以降）にアップグレードしてみることもできます。ただし、仮想マシンに公開されている拡張をターゲット ホストがサポートしていない場合、このアクションは役立たないことに注意してください。また、使用する環境に応じてその他の固有の制限がある可能性があります。
  
  vSphere Client で仮想マシンの仮想ハードウェア バージョンをアップグレードするには：
  
  
  1. 仮想マシンをパワーオフします。
  2. 仮想マシンを右クリックして、[仮想ハードウェアのアップグレード] をクリックします。
     
     
  vSphere Web Client で仮想マシンの ESXi 互換性レベル（仮想ハードウェア バージョン）をアップグレードするには：
  
  
  1. 仮想マシンを選択します。
  2. 選択した仮想マシンをパワーオフします。
  3. [アクション] > [すべての vCenter のアクション] > [互換性] > [仮想マシンの互換性のアップグレード] を選択します。
  4. [はい] をクリックして、アップグレードを確認します。
  5. 仮想マシンと互換性のある ESXi のバージョンを選択します。
  6. [OK] をクリックします。
  7. 選択した仮想マシンをパワーオンします。

詳細については、「Enhanced vMotion Compatibility (EVC) processor support (1003212)」を参照してください。

Additional Information

• 仮想マシンの vMotion は失敗し、ターゲットの ESXi ホストに移行した後は、動作が異なる場合があります。
• 仮想マシンが別のホストに移行されると、ターゲット ホストは、仮想マシンに公開されているすべての機能を提供する必要があります。
• EVC に対応していない環境で仮想ハードウェアの古いバージョンを使用する場合、ターゲットのユーザー レベル CPU 機能セットはソースのものと一致する必要があります。
• 仮想ハードウェア バージョンによって、仮想マシンが認識できる機能がさらに制限される可能性があります。モビリティ（クラスタ内のホスト間で仮想マシンを移行する機能）は、EVC で強化されました。
  
  注：仮想マシンに公開される機能について、これはソース ホスト上の機能とは異なります。詳細については、「vMotion/EVC incompatibility issues due to AES/PCLMULQDQ (1034926)」を参照してください。

例：

仮想マシンが Westmere Generation CPU を使用して ESXi ホスト上で起動する場合は、Ivy Bridge Generation CPU を使用して ESXi ホストに移行します。次に、Sandy Bridge Generation CPU を使用して仮想マシンを ESXi ホストに移行することを検討します。これには、起動時に仮想マシンがキャプチャした有効な Westmere Generation CPU を搭載した ESXi ホストの機能があり、Ivy Bridge Generation CPU を搭載したソース ESXi ホストの機能はありません。

Enhanced vMotion Compatibility (EVC) processor support
Migrating a virtual machine configured with Virtual Hardware version 7/8 to an ESXi host with newer CPU generation fails with the error: The virtual machine requires hardware features that are unsupported or disabled on the target host