前のセクションで説明されているそれぞれの問題の対処方法は、次のとおりです:
- 変更する ESXi/ESX ホストをクリックします。
- 構成 タブに移動し、ストレージ アダプタ をクリックします。
- 変更する iSCSI VMHBA をクリックし、プロパティ をクリックします。
- 次のいずれかの処理方法からニーズに最適なオプションを使って、遅延 ACK 設定を変更します。
- 検出アドレス上で遅延 ACK 設定を変更するには、次の手順を実行します(推奨)
- 動的検出 タブをクリックします。
- サーバ アドレス タブをクリックします。
- 設定 > 詳細 をクリックします。
- 特定のターゲット上で遅延 ACK 設定を変更するには、次の手順を実行します。
- 静的検出 タブをクリックして、ターゲットを選択します。
- 設定 > 詳細 をクリックします。
- 遅延 ACK 設定をグローバルに変更するには、次の手順を実行します。
- 全般 タブをクリックします。
- [詳細] をクリックします。
- [詳細設定] ダイアログ ボックスで、遅延 ACK 設定までスクロールします。
- 親から継承 を選択解除します。
- DelayedAck を選択解除します。
- ホストを再起動します。
- iSCSI ストレージにアクセスするすべてのホストに対して手順を繰り返します。
ESXi 5.0 上での iSCSI ログイン タイムアウトの調節
ESXi 5.x では、iSCSI ログイン タイムアウトは現在 5 秒に設定されています。これは、応答がない場合、5 秒後に ESXi ホストが iSCSI セッションを強制終了し、直後にログインを再度試みることを表します。これにより、ストレージ アレイにさらなる負荷が生じ、結果として「ログイン ストーム」状態が発生します。
「
VMware ESXi 5.0 Patch Release ESXi500-201112001 (2007680) 」で、この設定を vSphere Client から変更する機能が追加されました。この問題を軽減するため、ログインのタイムアウトを 15 秒または必要に応じて 30 秒に延長します。
ログインのタイムアウトを vSphere Client から変更するには、次の手順を実行します。
- ストレージ アダプタ > iSCSI ソフトウェア アダプタ > プロパティ に移動します。
- 詳細 をクリックして LoginTimeout までスクロール ダウンします。
- 5 秒 からより大きな値、たとえば 15 または 30 秒 に変更します。
ESXi 5.0 でコマンド ラインから iSCSI ログインのタイムアウトを調節するには、次のコマンドを実行します。
esxcli iscsi adapter param set -A adapter_name -k LoginTimeout -v value_in_sec
例:
esxcli iscsi adapter param set -A vmhba33 -k LoginTimeout -v 60
注:
- このオプションは ESXi 5.0 パッチ 2(ビルド 515841)を実行していない場合、灰色表示されます。
- 正しいタイムアウト設定を反映するには、ホストを再起動する必要があります。
- 『Release Notes for ESXi/ESX 4.1 U3』 どおり、現在では iSCSI イニシエータ ログインのタイムアウト値設定を設定することができます。