ストレージスイッチの復旧後も、ESXiのパスが「Dead」状態のままになる
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ストレージスイッチの復旧後も、ESXiのパスが「Dead」状態のままになる

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Article ID: 437766

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VMware vCenter Server

Issue/Introduction

免責事項:これは英文の記事「ESXi Paths Remain "Dead" Following Storage Switch Recovery」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

ストレージスイッチの再起動やハードウェア障害が発生した後、冗長化されたマルチパス構成であっても、ESXiホストがストレージパスを自動的に復旧できない場合があります。一部のパスは回復するものの、他のパスが「Dead」や「Offline」状態のまま残ることがあります。標準的なHBAの再スキャンを実行すると、UI上からデッドパスは削除されますが、根本的なストレージターゲットをオンラインに戻すことはできず、最終的には接続を復旧させるためにホストのフル再起動が必要になる場合があります。

症状

  • 複数のESXiホストにわたって、ストレージ接続が失われる、または接続性が低下(デグレード)する
  • ESXiクライアント上で、複数のパスが「Dead」ステータスとして表示される
  • ストレージの再スキャンを実行すると「Dead」のエントリは消去されるが、パスの状態が「Active/On」に遷移しない
  • 初期症状として、I/Oアボート(中断)およびホストステータス「H:0x5」が発生する

2026-02-12T12:24:13.944Z In(182) vmkernel: ... lpfc_handle_status:5631: vmhba3 3271: FCP cmd x2a failed ... Abort Requested Host Abort Req
2026-02-12T12:24:13.944Z In(182) vmkernel: ... NMP: nmp_ThrottleLogForDevice:3898: H:0x5 D:0x0 P:0x0 . Act:EVAL.
2026-02-12T12:24:13.944Z Wa(180) vmkwarning: ... WARNING: NMP: nmp_DeviceRequestFastDeviceProbe:235: NMP device "naa.624..." state in doubt; requested fast path state update...

  • 一部のパスの不完全な復旧

2026-02-12T13:02:15.002Z In(14) vobd[2098535]: [vob.scsi.scsipath.pathstate.on] scsiPath vmhba3:C0:T3:L2## changed state from dead
2026-02-12T13:02:15.005Z In(14) vobd[2098535]: [esx.clear.storage.redundancy.restored] Path redundancy to storage device ... restored.

  • I/Oエラーの長期化とパスの消失

2026-02-12T12:25:19.301Z In(182) vmkernel: ... VMW_SATP_ALUA: satp_alua_issueCommandOnPath:1005: Path "vmhba3:C0:T5:L2##" (UP) command 0x12 failed with status Timeout. H:0x5 D:0x0 P:0x0 .
2026-02-12T15:32:38.291Z Wa(180) vmkwarning: ... Could not get page 83 INQUIRY data for path "vmhba3:C0:T5:L242" - No connection (195887168)
2026-02-12T15:36:14.038Z Wa(180) vmkwarning: ... WARNING: ScsiPath: 8283: Remove path: vmhba3:C0:T5:L242

Environment

VMware ESXi 7.x 
VMware ESXi 8.x
VMware ESX 9.x 

Cause

この問題は、スイッチの急なクラッシュや再起動の後に発生する、リンク状態の不一致(不整合)によって引き起こされます。

  • 通常、SCSIコマンドがホストステータス「H:0x5」で失敗すると、システムは「TEST_UNIT_READY (0x0)」コマンドを発行します。これも失敗した場合、そのパスは「Dead」としてマークされます。
  • 物理リンクの状態は「Up」に戻ったとしても、HBAドライバが、必要な「FLOGI/PLOGI」シーケンスを開始できない状態に陥ることがあります
  • スイッチの予期せぬクラッシュや再起動の後、HBAは「起きているが目が見えない(awake but blind)」状態になることがあります。物理リンク自体はアクティブですが、ソフトウェアドライバがファブリックへの再登録に失敗するため、ストレージターゲットを一切検出できなくなります

Resolution

ホストの再起動による業務中断を避けるため、以下の手順に従ってHBAの再初期化を強制的に実行してください。

ステップ1:スイッチポートの抜き差し

  • スイッチ側に「ゴースト(残存)」したFLOGIセッションが保持されている可能性があります。SANスイッチのCLIにログインし、ESXiホストが接続されているポートを特定して、ポートのトグル操作(shutdown/no shutdown)を行ってください
  • これにより、スイッチ内の古いセッションが強制的にクリアされ、ESXiホストからの新しいログインリクエストが誘発されます

ステップ2:HBAレベルの強制リセット

  • 標準の再スキャンで改善しない場合は、ESXiカーネルにHBAドライバのリセットを強制します。これにより、ホスト全体に影響を与えることなく、特定のPCIeカードに対してのみハードウェアリセットをシミュレートできます
  • SSH経由で以下のコマンドを実行してください(vmhbaX の部分は該当するアダプタ名に置き換えてください)

esxcli storage san fc reset -A vmhba2

  • このコマンドを実行すると、HBAのレーザーリンクが一旦切断された後に再開され、クリーンな状態でのFLOGIが実行されます

ステップ3:ホストの再起動

  • 上記の手順を試してもパスが「Active」状態に戻らない場合は、ESXiホストのフル再起動が必要となります