LiveUpdate Administrator のベストプラクティス
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LiveUpdate Administrator のベストプラクティス

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Article ID: 231593

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Endpoint Protection

Issue/Introduction

LiveUpdate Administrator (LUA) インフラストラクチャの設計、実装、管理を行う場合のベストプラクティスについて説明します。

Resolution

始める前に

以下のケースに該当する場合、LUA を使用することはお勧めしません。

  • Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) などの管理サーバーではなく、LUA 経由で任意の数のクライアントを更新する場合。
  • 同じインターネット接続を共有している 1700 台未満の管理対象外クライアントが存在する環境を更新する場合。
  • WAN リンク全体でクライアントを更新する場合。

シマンテック製品の更新をインターネットからダウンロードする場合、LiveUpdate クライアントがデフォルトで使用されます。LUA インフラストラクチャの設定と管理を行うと、シマンテック製品の更新処理が複雑になります。

LUA を使用することによる複雑さと LUA による帯域幅の使用からメリットを得るには、以下のガイドラインに従ってください。LUA の推奨使用事例については LiveUpdate Administrator をいつ使用するか を参照してください。

 

開始する

 

最新リリースの使用

LUA の新しいバージョンには、ユーザーから報告された問題に対する修正プログラム、脆弱性を緩和するための機能、安定性とユーザビリティを改善するための拡張機能、各種の新機能が含まれています。  可能な場合は必ず、新しい LUA の配備環境で最新バージョンの LUA を使用してください。また、可能な限り早急に、現在の LUA サーバーを最新バージョンにアップグレードしてください。

最新バージョンの LUA については LiveUpdate Administrator をダウンロードする を参照してください。

互換性

リソースの競合やパフォーマンスに関する問題を防ぐため、以下のガイドラインに従ってください。

  • Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) がインストールされているコンピュータに LUA をインストールしないでください。
  • 別の Tomcat ベースの Web サーバーがインストールされているコンピュータに LUA をインストールしないでください。
  • データベースサーバーに LUA をインストールしないでください。
  • グループ更新プロバイダ (GUP) として構成されている Symantec Endpoint Protection (SEP) クライアントに LUA をインストールしないでください。

注: SEPM がインストールされているコンピュータに LUA をインストールすることはサポートされていません。

仮想マシンへのインストール

LUA では、大量の I/O 帯域幅とネットワーク帯域幅が使用されます。仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) 環境では、多くの仮想マシン (VM) コンピュータ間で共有される、比較的高速なストレージが大量に使用される傾向があります。非常に高速な共有ストレージの速度は、単一のデスクトップハードドライブよりも大幅に高くなりますが、多くの場合、共有ストレージ上で稼働する個々の仮想マシンで使用できる I/O 帯域幅は、比較的低速なストレージを持つ物理マシン上で使用できる I/O 帯域幅よりも大幅に狭くなります。

I/O リソースとネットワークリソースに関する問題を防ぐため、LUA を仮想マシンにインストールする場合は、以下のガイドラインに従うことをお勧めします。

  • LUA が稼働している仮想マシンで、適切なディスク I/O 帯域幅を使用できるかどうかを確認してください。
  • 静的に構成された仮想ドライブまたは専用の物理ドライブを使用して、LUA のコンテンツを保管してください (動的に割り当てられたドライブを使用する場合は、静的に割り当てられたドライブを使用する場合と比較して、より多くの I/O が必要になります)。
  • LUA をホストする仮想マシンを使用する場合は、パフォーマンスを最適化するために、専用のネットワークインターフェースカード (NIC) が必要になります。

ディスク容量

LUA を適切に機能させるには、非常に大量の空きディスク容量が必要になります。LUA でダウンロードと配布を行うすべてのコンテンツを保管するための十分なストレージを確保してください。   LUA サーバーのディスクを構成する場合は、以下のガイドラインに従ってください。

  • 最適な結果を得るため、セカンダリディスクに LUA をインストールしてください。
  • LUA を更新するように設定されている製品の各バージョンについて、200 GB 以上の空きディスク容量を確保してください。

LUA サーバーのデイジーチェーン接続

LUA サーバーをデイジーチェーン接続しないでください。詳細については Configure LiveUpdate Administrator to download updates from another Liveupdate Administrator を参照してください。

LUA の最新版へのアップグレード

現在運用中の LUA を新しいバージョンにアップグレードを行う場合:
上書きアップグレードをおこなうと既存のコンテンツの変換等に時間がかかるため非常に長い時間が必要になります。
これを避けるためにも、LUA のアップグレードを行う場合には上書きでのアップグレードを行わず回復設定ファイルを使用した LUA の再インストールが推奨です。
詳細については Symantec LiveUpdate Administrator 2.3.11 ユーザーズガイド の [LiveUpdate Administrator の設定のバックアップと復元] を参照してください。

インストールと設定


LUA タスクの設定

LUA では、スケジュール設定されている各種タスク (コンテンツのダウンロードと配布、ダウンロードして配布したコンテンツのパージ、データベースのメンテナンスなど) を処理するためのメモリとスレッドの量が制限されています。これらのリソースは、組み込みのテスト用配布センターと本番用配布センターでも共有されます。LUA のタスクを円滑に運用するには、以下のガイドラインに従ってください。

  • スケジュール設定するダウンロードタスクと配布タスクのサイズを制限してください。たとえば、複数のバージョンの Symantec Endpoint Protection のコンテンツをダウンロードする場合は、各バージョンごとに、個別のダウンロードタスクと配布タスクをスケジュール設定してください。
  • 常時稼働するスケジュール済みタスクの量を制限してください。パフォーマンスを最適化するため、複数のタスクを同時に実行するようなスケジュールは設定しないでください。いずれのタイプのタスクについても、5 つ以上のタスクを同時に実行するようなスケジュールは設定しないでください。
  • データベースのメンテナンスタスク、配布タスク、またはダウンロードタスクと同時にパージタスクを実行しないでください。
  • 他のタスクと同時にデータベースのメンテナンスタスクを実行しないでください。

パージ設定

  • 更新の管理フォルダでパージアップデートを毎日実行するように設定し、1 世代以上古いリビジョンを持つコンテンツをパージしてください。
  • 更新の管理フォルダでのパージアップデートの実行後に、配布センターでパージアップデートを毎日 1 時間以上実行するように設定してください。

 

メンテナンスとチューニング

 

データベースのメンテナンス

データベースのメンテナンスを毎週実行するようにスケジュールを設定してください。他のタスクをスケジュール設定する場合は、この週次データベースメンテナンスタスクと同時に実行されることがないように設定してください。

ネットワーク帯域幅

ネットワークを安定した状態に保つため、LUA の帯域幅の使用状況を定期的に監視してください。このセクションに記載されている情報に基づいて、帯域幅使用率に関する統計情報を、推定帯域幅使用率と比較することができます。

ファイルシステムのメンテナンス

  • ローカルにキャッシュされた定義と配布センターから古いコンテンツを定期的にパージするように LUA をスケジュール設定してください。デフォルトでは、スケジュール設定されたこれらのパージ処理は、それぞれ週に 1 回と月に 1 回の頻度で実行されます。これらのパージ処理の頻度を増やすと、LUA サーバーと外部の配布センターで、ディスクの全体的な使用状況が改善されます。
  • LUA のキャッシュされたコンテンツと配布されたコンテンツが保管されているハードディスクのデフラグ処理をスケジュール設定して実行し、LUA サーバー上のディスクの全体的なパフォーマンスを改善してください。
  • メモリからディスクへの過度なページングを防ぐため、適切な量のシステムリソースが使用されるようにしてください。

Additional Information

[英語文書] LiveUpdate Administrator best practices