Office365環境へのEmail Security.Cloud (ESS) 導入について - Outbound 編
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Office365環境へのEmail Security.Cloud (ESS) 導入について - Outbound 編

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Article ID: 228941

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Email Security.cloud

Issue/Introduction

この技術文書ではMicrosoft Office365環境からEmail Security.Cloud (ESS) を経由して送信する設定を行う手順を紹介しています。

 

関連技術文書:  Office365環境へのEmail Security.Cloud (ESS) 導入について - Inbound 編

 

Environment

Office365

Cause

NA

Resolution

Email Security.Cloud (ESS)での設定

サービスのClientNet管理ポータル(https://clients.messagelabs.com)にログインし、アウトバウンド経路でOffice365を利用する設定をしておきます。

ClientNet管理ポータル上で、
ダッシュボード > サービス > 電子メールサービス > アウトバウンド経路
から、ホストされた電子メールサービスで「Microsoft Office 365」を追加してください。(サービス全サーバーへの反映には1時間ほど要します。) 

 

Office365での設定の流れ

送信メールをEmail Security.Cloud (ESS)でスキャンするための設定

Office365の送信メールをESSへ経由させるため、Exchange管理センターより送信コネクタを新規に作成します。

以下の手順にて送信コネクタを作成してください。

1. Exchange 管理センターの以下メニューを開き「コネクタを追加」を選択してください。
メールフロー - コネクタ

 

2. 接続元ならびに接続先を選択してください。
Office365の送信メールをESSへ経由させる場合の設定は以下の通りです。
・ 接続元: Office 365
・ 接続先: パートナー組織

 

設定後、「次」をクリックしてください。

3. 任意の「コネクタ名」と「説明」を入力してください。
「コネクタの保存後に、何を行いますか?」にチェックが入っていることを確認し、「次」をクリックしてください。

4. 「コネクタの使用」では「メールメッセージの送信先がこれらのドメインのときのみ」を選択し、ドメイン名として"*" (アスタリスク。ダブルクォーテーションを除く)を入力し、"+" をクリックしてください。
登録後、「次」をクリックしてください。

5. 「ルーティング」では「これらのスマートホストを使ってメールをルーティングする」を選択し、ルーティングするホスト(ESSのアウトバウンド用ホスト)を入力して、"+" をクリックしてください。

ルーティングするホストは、 clusterXout.us.messagelabs.com のような形になります。 お客様ごとに、割り当てられたクラスターによるので、 X の部分には、シマンテック側から提供される任意の数字が入ります。

(例 お客様に割り当てられたクラスターが、Cluster1 だった場合、cluster1out.us.messagelabs.com といったホストになります。 Cluster9 だった場合、cluster9out.us.messagelabs.com といった形になります。)

6. 「セキュリティの制限」では「常にトランスポート層のセキュリティ(TLS)を使って接続をセキュリティで保護する(推奨)」にチェックを入れ、「信頼できる証明書機関(CA)によって発行された」を選択し設定してください。

登録後、「次」をクリックしてください。

7. 「検証メール」では作成したコネクタに対して接続検証を行います。社外へのメール送信が可能かどうかを確認します。テストメール送信のため、任意(外部)のメールアドレスを入力し、"+" をクリックしてください。

検証 をクリックし、検証が成功したら、「次」をクリックしてください。

8. 「コネクタを確認する」で、設定内容に問題ないことを確認し、「コネクタ作成」をクリックして、その後「完了」をクリックしてコネクタ作成は終了です。

 

 

コネクタ設定完了後、念のため、Office365からの送信メールがESSを経由して外部ドメインアドレスに送信されていることを確認してください。
確認用の外部ドメインアドレスで受け取ったメールのヘッダーを見て(メーラによりますが、メッセージの詳細表示などでヘッダーを確認してください)、"X-Brightmail-Tracker" といったフィールドが存在していればESSを経由していると判断できます。

 

Additional Information

このナレッジ設定でのコネクタ設定のみの場合、お客様内部ドメイン同士でのメールもいったん、Email Security.cloud サービスを経由して内部ドメインへ配信されます。
サービスにおける社内メールのスパム・マルウェア誤検知を避けたい場合は、以下の技術文書をご参照のうえ直接配信を設定してください。

Office365の環境から他の内部ドメインに対してのメール送信をEmail Security.Cloud (ESS) を経由しないようにする方法