アドレススペース再使用についてREUSASIDをサポートしますか?
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z/OSのアドレススペースが作成されるとASIDがアサインされます。
CA MIMのようなクロスメモリーサービスを使用する製品では、
その終了時、ASID再使用不可とマークされる可能性があります。
CA MIMでは、初期化時に、クロスメモリーサービスを使用するのに、
IBM標準のインターフェースを使用します。
CA MIMのクロスメモリーサービスは、IPLまでにCA MIM再起動が発生した場合、
アドレススペースを再使用できるようにコードされております。
このコードは、CA MIMが終了し、IPL無しで再起動する場合、
z/OS START コマンドに z/OS のパラメータ REUSASID=YES が指定された場合に有効で、
CA MIMはアドレススペースを再使用します。
以下はREUSASIDを指定したMIM起動例です。
S MIMGR,REUSASID=YES
REUSASIDは、z/OSのパラメータですが、MIM起動時にMIMパラメータと同時に指定できます。
以下は制御ファイルフォーマットとREUSASIDを指定した例です。
S MIMGR,FORMAT=CF,REUSASID=YES
REUSASID=YES指定は、以下メッセージにて、アドレススペース作成ができないケースで有効です。
IKT00203I ADDRESS SPACE CREATION FAILED
また、以下メッセージにて、
アドレススペース終了でASID再使用不可とマークされるケースでも有効です。
IEF352I ADDRESS SPACE UNAVAILABLE
CA MIMは、本番システム運用時、IPLまでに複数回再起動されることは想定しておりません。
しかしながら、テストシステムなど、複数回 のCA MIM再起動が予想される環境では、
REUSAID=YESパラメータ付きの起動によってASIDを再使用することができます。
これにより、CA MIMは、解消にIPLを必要とするASID枯渇といった事象との関連はなくなります。
MIM address space creation utilityを使用し、
CA MIMをsystem address spaceとして起動している場合、
ASCREマクロ発行にてREUSASID属性をコード化しており、
CA MIM終了時に アドレススペース再使用を可能としています。
そのため、MIM address space creation utilityを使用している場合、
CA MIMのアドレススペース再使用について特別な対応は必要ありません。
クロスメモリーサービス使用時のASID再使用については、IBM社 Extended Addressability Guide 、
z/OS START コマンドとREUSASIDパラメータについては、MVS System Commands manual をご参照ください。
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC001964
CA MIMのその他のFAQについては、以下のリンクからご確認ください。
CA MIM FAQ一覧表