DASD制御ファイルを他VOLUMEへ移行する方法を教えてください。
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DASD制御ファイルを他VOLUMEに移行したい理由は様々です。
大きな理由として考えられるのが、
- DASD制御ファイルを、他タスクからアクセス頻度の低いVOLUMEへ移行すること、
そして、
- DASD正副ファイルを同じVOLUMEへ配置している場合、
そのVOLUMEがアクセス不能となると、
DASD正副ファイルが、使用できなくなることから、
DASD正副ファイルを異なるVOLUMEに配置することです。
DASD制御ファイルを他VOLUMEへ移行するには、2つの方法があります。
全システムのCA MIMを停止可能であれば、DASD制御ファイルの移行は容易です。
1. 全システムのCA MIMをShutdown。
2. 移行対象のDASD制御ファイルを削除。
3. 新VOLUMEにDASD制御ファイルをアロケート。
サンプルJCLデータセット(12.5の場合、CAI.CBTDJCL)内ALLOCCFが、
DASD制御ファイルアロケートのサンプルJCLです。
4. 新DASD制御ファイルが、
旧DASD制御ファイルと同じデータセット名であれば、
CA MIM起動JCLやMIMINIT内のMIM ALLOCATEの内容を変更する必要はありません。
5. 最初に起動するCA MIMはフォーマット付きで起動します。(s mimproc,FORMAT=CF)
後続のシステムはフォーマット無しで起動します。
CA MIMが稼動中でもDASD制御ファイルを移行することが可能です。
1. 移行対象の制御ファイルが使用中の場合、
一つのシステムからCA MIMのMIGRATE コマンドを発行し
代替ファイルにマイグレートします。
CA MIMのD FILEコマンドにて現在使用中の制御ファイルの状況を確認できます。
MIGRATEコマンド : F mimproc,MIGRATE CONTROLFILE=nn
nnはマイグレート先のFILE IDを指定します。
FILE IDはD FILEコマンドの出力結果内FILEカラムにて確認できます。
2. それぞれのシステムでCA MIMのDEALLOCATEコマンドを発行し制御ファイルを開放します。
DEALLOCATEコマンド : F mimproc,DEALLOCATE DDNAME=MIMTBLnn
DEALLOCATE コマンドの DDNAME=MIMTBLnn にあるnn は
D FILEコマンドの出力結果内FILEカラムにて確認できます。
3. 解放した制御ファイルを削除。
4. 新VOLUMEに 新制御ファイルをアロケート。
新制御ファイル作成には、
サンプルJCLデータセット(12.5の場合、CAI.CBTDJCL)内ALLOCCFが、
DASD制御ファイルアロケートのサンプルJCLです。
5. 新DASD制御ファイルが、
旧DASD制御ファイルと同じデータセット名であれば、
CA MIM起動JCLやMIMINIT内のMIM ALLOCATEの内容を変更する必要はありません。
6. それぞれのシステムでCA MIMのALLOCATEコマンドを発行し、
新制御ファイルをCA MIMにアロケートします。
ALLOCATEコマンド : ALLOCATE DDNAME=MIMTBLnn,DSN=your.mim.cf.name
新制御ファイルは、最初に発行される ALLOCATEコマンドにて自動的にフォーマットされます。
7. CA MIMのMIGRATE コマンドにて新制御ファイルにマイグレート処理することで
新制御ファイルの使用可否を確認できます。
Old Japanese Knowledge document ID: JTEC001962
CA MIMのその他のFAQについては、以下のリンクからご確認ください。
CA MIM FAQ一覧表