CA Datacom/AD:SIMPLIFYモードで稼働するMUF環境を別LPARに移⾏後、起動するとDB00912Eエラーで失敗しました
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CA Datacom/AD:SIMPLIFYモードで稼働するMUF環境を別LPARに移⾏後、起動するとDB00912Eエラーで失敗しました

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Article ID: 141637

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DATACOM - AD

Issue/Introduction

SIMPLIFYモードで稼働するCA Datacom/AD v14のMUF環境を別のLPAR区画に移行しました。
その後、移行先のLPAR区画でMUFを起動したとき、つぎのエラー・メッセージが出力されました。
どのような対処をすればよいですか?

DB00912E - CXX SYSPLEX LOCAL DOES NOT MATCH CURRENT SYSPLEX yyyy

Environment

OS: z/OS

Resolution

以下のDB00912Eメッセージは、CXX(ディレクトリィ・ ファイル)に設定された保護モードのSYSPLEX名(xxxx箇所)が、実際にMUFが稼働する環境でのz/OSシステムに属するSYSPLEX名(yyyy箇所)と異なるためにエラーが発生していることを意味します。
DB00912E - CXX SYSPLEX xxxx DOES NOT MATCH CURRENT SYSPLEX yyyy

これは、CA Datacom/AD v14からの新機能であるSIMPLIFYモードが有効になっており、CXXに保護モードが設定され、CXXのデータセットをオープンする際に、排他ロック(エンキュー)により保護されているためです。
対応方法としては、以下の2通りがあります。

・今回のように移行先でエラーが発生した場合は、移行先のLPAR区画において、以下のSYSIN内容を指定してDBUTLTY CXXMAINT機能を実行して下さい。その結果、CXXに設定された保護モードが、移行先の稼働する環境に応じたSYSPLEX名に変更されます。
<DBUTLTYのSYSIN内容>
 //SYSIN DD *
 CXXMAINT OPTION=ALTER,OPTION2=MATCHSID
 /*

・移行する前に移行先のSYSPLEX名を事前に把握している場合は、移行元のLPAR区画において、以下のSYSIN内容でOUTNAME=パラメータに移行先のSYSPLEX名を指定してDBUTLTY CXXMAINT機能を実行して下さい。その結果、CXXに設定された保護モードが、指定したSYSPLEX名に変更されます。
<DBUTLTYのSYSIN内容>
 //SYSIN DD *
 CXXMAINT OPTION=ALTER,OPTION2=MATCHSID,OUTNAME=移行先のSYSPLEX名
 /*