vSAN環境の仮想マシンでディスクパフォーマンスカウンタが取得できない
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vSAN環境の仮想マシンでディスクパフォーマンスカウンタが取得できない

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Article ID: 423748

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Products

VMware vSAN

Issue/Introduction

vCenter Server のアラーム定義にて、「仮想マシン ディスクの使用率(disk.usage.average)」などのカウンタをトリガーに設定しても、vSAN データストア上の仮想マシン(VM)に対してアラームが発報されない場合があります。

本事象では、以下の状況が確認されます:

  • vSAN データストアに配置された VM において、特定のディスクパフォーマンスカウンタ(例:disk.usage.average)が表示されない、または値が 0 となる。
  • PowerCLI の Get-Stat コマンドレットを使用しても、対象 VM のディスク統計情報を取得できない。
  • 上記カウンタを条件としたアラームを定義し、VM に高い I/O 負荷をかけてもアラームがトリガーされない。

Environment

vSAN (All versions)

Cause

この動作は vSAN のアーキテクチャによる制限です。

VMFS などの標準的なデータストアでは、ESXi ホストのストレージスタックにおける SCSI 層でパフォーマンス統計が収集されます。一方、vSAN 上の仮想ディスク(vDisk)は SCSI 層をバイパスして vSAN 独自のプロトコルで通信するため、従来の disk.usage.average などのカウンタには値が反映されません。

vSAN 環境のパフォーマンスデータは、vSphere 標準のパフォーマンス統計ではなく、vSAN パフォーマンスサービス(vSAN Performance Service)によって個別に収集・管理されます。

Resolution

vSAN データストア上の VM についてパフォーマンス監視やアラーム設定を行う場合は、以下の代替方法を検討してください。

  1. vSphere Client (GUI) による確認
    VM 個別の詳細な I/O 状況を確認するには、以下のメニューを使用します。
    手順: vSphere Client で VM を選択 > [監視] タブ > [vSAN] > [パフォーマンス]
    ここでは、仮想ディスクごとのスループット、IOPS、レイテンシなどが確認可能です。
  2. アラームの代替設定
    従来の「仮想マシン ディスクの使用率」アラームは機能しないため、vSAN 固有のメトリクスを監視対象にするか、Aria Operations(旧 vROps)などの高度な監視ツールの利用を推奨します。
  3. PowerCLI / API による取得
    標準の Get-Stat コマンドレットでは取得できないため、vSAN 内部のパフォーマンス統計を取得する APIやPowerCLIを使用する必要があります。 詳細なマッピングやスクリプト例については、以下の外部リファレンスを参照してください。

参考: Mapping vSAN Performance Stats to PowerCLI/API