Privileged Access Manager Server Control ( 以下、PAMSC) のエンドポイントバージョンのサポート可否に関する質問がある。
現在、Oracle Linux の Red Hat Compatible Kernel (RHCK) 環境で稼働しているが、稼働環境表 (Compatibility Matrix) にはこのカーネルの記載がない。 このため、サポートされるかどうかが不明となる。
Oracle Linux 9.4/9.5で RHCK 5.14.0-427.13.1.el9_4_x86_64 を使用している場合を例にすると、稼働環境表 (Compatibility Matrix) によると Red Hat のカーネル 5.14.0-427.13.1.el9_4_x86_64 (RHEL 9.4)は PAMSC の 14.10.50.166 からサポートされているが 本環境でもサポートされるのか?
Privileged Access Manager Server Control: Linux 用全てのバージョン
Privileged Identity Manager: Linux 用全てのバージョン
Oracle Linux は Red Hat Enterprise Linux ( 以下、RHEL) のバグを排除したディストリビューションです。
つまり、RHEL とほぼ同等ですが、若干の微妙な違いが存在します。
Oracle Linux では2つのカーネルが含まれています。 RHCK (Red Hat Compatible Kernel) と UEK (Unbreakable Enterprise Kernel) です。
UEK は Oracle 独自の強固なカーネルで、デフォルトのカーネルとなります。これに対して、 RHCK は RHEL のカーネルからバグを取り除いたカーネルとなります。
RHEL の Linux カーネルが PAMSC によって検証されているなら、 同じバージョンの RHCK カーネルも検証済みとみなされます。
以上の事から、提示された環境はサポート対象として認識されますので、 PAMSC 14.10.50.166 以降であれば、Oracle Linux 9.4 または 9.5 の RHCK kernel 5.14.0-427.13.1.el9_4_x86_64 の環境にインストール可能です。
本文書は 以下の英文の KB を翻訳し、加筆修正しました。
Article ID: 395100: PAMSC Endpoint support for Oracle Linux with Red Hat Compatible Kernel (RHCK)