Privileged Access Manager Server Control ( 以下、PAMSC) や Privileged Identity Manager ( 以下、PIM) では カーネルモジュールを含むアップグレードの際には、 一旦 カーネルモジュールをアンロードすることが推奨されています。
ただし、いくつかのシステムでは他のアプリケーション等で稼働中となってアンロードできないことがあります。
そこで、信頼性を上げるために、一旦 PAMSC/PIM を停止して、OSのアップグレード、マシンの再起動とPAMSC/PIMのアップブレードを行っています。このアップグレードは様々な課題を持っています。
もし複数カーネルモジュールがサポートされたら、 現在の seos_1410_0_1494 が稼働中で、seos_1410_0_1500 にアップグレードしたい場合、アップグレードを先に実行し、古いカーネルモジュールを後から削除できるほうが簡単と考えます。
Privileged Access Manager Server Control: 14.1.X
カーネルモジュールのパッチや新しいリリースへのアップグレードの前に、ユーザは PAMSC のサービスを停止しカーネルモジュールのアンロードが実行できます。
カーネルモジュールが使用中でアンロードに失敗した時、アンロードプロセスではアンロードせずにカーネルモジュールを無効とします。これは、無効化されたカーネルモジュール内で使用中の処理は問題なく継続されることを表しています。
その後、カーネルモジュールのパッチやアップグレードの後で PAMSC を開始した場合、新しいカーネルモジュールがロードされ有効化されます。
新しく導入された有効化されたカーネルモジュールは無効化された複数のカーネルモジュールと共存することができます。
無効化されたカーネルモジュールでは使用中のスレッドが終了すると、アイドル状態となり、何も処理は行われません。
この状態であれば、手動または自動で無効化されたカーネルモジュールをアンロードできます。
PAMSC が稼働中であれば、secons -ik で現在ロード中のカーネルモジュールの一覧を表示することができます。
他にも -ek, -dk のオプションがカーネルモジュールの有効化、無効化のために用意されていますが、サポートからの指示なしで使う事は推奨されません。
最終的な回答としてはカーネルモジュールのアンロードに失敗したとしてもすぐにはリブートは必要ありません。
古いカーネルモジュールはタイミングを見てアンロードするかマシンのリブートを行うことができます。
本KBは以下の英文 KB を翻訳し加筆、修正しました。
Article ID: 202991: PAMSC Linux multiple kernel modules loaded at the same time