セキュアブートモードの Linux で PAMSC/PIM を起動するとローディングが失敗する
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セキュアブートモードの Linux で PAMSC/PIM を起動するとローディングが失敗する

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Article ID: 387478

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Products

CA Privileged Access Manager - Server Control (PAMSC) CA Privileged Identity Management Endpoint (PIM)

Issue/Introduction

セキュア ブート モードで起動している Linux 上で Privileged Access Manager Server Control ( 以下、PAMSC) を起動すると、カーネルモジュールのロードで失敗する。

Environment

Privileged Access Manager Server Control: 14.1
Privileged Identity Manager: 12.8 SP1 

Cause

セキュア ブートでは MOK (Machine Owner Key) が利用されます。
これは認証された OS のコンポーネントとドライバーのみをロードすることで起動時の安全性を高めるためです。
デフォルトではPAMのカーネルモジュールがMOKに登録されていないため、エラーとなります。

Resolution

OS カーネルには信頼チェーンの一部となるモジュールの公開キーを含む必要があります。
最初の手順は、公開キーをカーネルシステムキーデータベースに登録することです。
この手順を行うことで、PAMSC のカーネルモジュールがロードされるたびに、OS カーネルは関連する公開キーをチェックします。

以下の手順で PAMSC の公開キーを安全なカーネルキーデータベースへ登録します。

  1. インストールディレクトリにある 公開キーを MOK リストにインポートする。 
    # cd /opt/CA/PAMSC/bin/
    # mokutil --import  BroadcomInc.der
    input password:
    input password again:
      MOK の登録中に必要な任意のパスワードが必要となります。 
      注: 不要なトラブルを避けるため、パスワードでは英数字のみを使用します。
  2. キーがエラーなしで追加できたことを確認したら、マシンをリブートします。
  3. セキュアブートで起動中に、shim.efi により MOK キーの設定画面が表示されます。
    先に設定したパスワードでMOKへ公開キーがリストに登録されて、表示されていることを確認してください。
  4. 再起動が完了したら、以下のコマンドで 公開キーがデータベースに登録されていることを再度確認してください。
    # mokutil -l
  5. PAMSC または Broadcom の文字列で検索してください。


公開キーがロードされていることを確認出来たら、seload コマンドで PAMSCを起動してください。

Additional Information

本KBは以下の英文 KB を翻訳し加筆、修正しました。

Article ID:  201507: Error loading PIM / PAMSC on Linux running in Secure Boot mode (secureboot)

英語版のマニュアルも、ご参照ください。

Configure for Secure Boot