Privileged Identity Manager (以下、 PIM、旧名称 ControlMinder) または Privileged Access Manager Server Control ( 以下、PAMSC) からリモートの SIEM (Security Information and Event Management) サーバの syslog ポートや syslog 収集サーバに直接ログを送信すると、受信はされるがフォーマットされていない状態のデータとして表示される。
例えば、下記のように受信される。
"x`\\ri\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0002 !\\x96a\\u0000\\u0000\\u0000\\u0003\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000\\u0000"
Privileged Identity Manager: UNIX版の全バージョン
Privileged Acess Manager Server Control: UNIX版の全バージョン
PIM または PAMSC の selogrd が稼働している場合、PIM 監査イベントを他のシステムに送信することができます。
この場合、他のシステムでは ログコレクタ (selogrcd) が稼働している必要があり、受信したイベントは他のシステムのローカルに PIM 監査イベントとして記録されます。
他にも複数のオプションとして、メールの転送等があります。
これらは、seos.ini で指定される監査ログルーティング環境設定ファイルの selogrd.cfg で指定することができます。
記載の方法などについては以下のマニュアルに記載があります。
監査ログ ルーティング環境設定ファイル selogrd.cfg
エンドポイントの動作に設定には seos.ini の以下のセクションにありますので併せてご参照ください。
参照先は PAM SC 14.1 のものですが、古いバージョンでもほぼ同じになります。
ルーティング方法のパートはhost, syslog などがあることがわかります。
これらは排他的に設定されるため、複数を組み合わせることはできません。
例として以下のような設定があります。
Rule#1
host logs.example.com
syslog LOG_INFO
.
この設定は排他的なものなので動作しません。
selogrd を利用して直接 SIEM サーバに syslog フォーマットで送信することは現時点ではできません。
selogrcd が稼働するホストへ送信することはできます。
また、ローカルの syslog へ syslog フォーマットで監査ログを転送させることはできます。
syslog に seaudit ログを送信するようにエンドポイントを設定する方法
しかし、これらを複合して設定することができません。
ここで syslog フォーマットで SIEM サーバへ転送する事を実現するために以下の回避策がありますが、受信側で何らかのフィルタ設定が必要になるかもしれません。
リモートで受信した SIEM サーバでは、selogrd と 発信したマシン名を元にフィルタリングるすることで、本メッセージだけが受信できるように設定できます。
ただし、監査ログコレクタ (selogrcd) と外部の SIEM サーバに転送される場合には、何らかの不要なトラフィックが発生する可能性がありますが、この方法が間接的に監査ログを外部のSIEMサーバに転送する有効な方法となります。
こちらの文書は以下の KB から翻訳加筆修正を行いました。
Article ID: 236716: Sending seaudit logs to a remote SIEM solution to a syslog port causes data to be displayed as unformatted