今日、オンプレミス環境とクラウド環境が混在することが多くなってきている。
Privileged Access Manager Server Control (PAMSC) Privileged Identity Manager (PIM) エンドポイントはパブリッククラウド上でも同一のメディアでインストールが可能か?言い換えればクラウド環境で提供されるOSをサポートしているかどうか?
Privileged Access Manager Server Control: 全バージョン
Privileged Identity Manager: 全バージョン
Amazon AWS、Microsoft Azure、 Google GCP などのパブリッククラウドベースの環境やサービスではローカルの実環境やハードウェアの仮想化環境に比べて高い柔軟性とカスタマイズ性を持ち合わせています。
このため、「PAMSCはクラウド上での動作がサポートされますか?」という質問に簡単に答えることができません。
これは PAMSC エンドポイントが標準のベースOSを実行する仮想化環境でのテストのみが行われているためです。
PAMSC ではカーネルモジュールをロードする必要があるため、特定のカーネルに対して、標準のネットワーク等の動作に準じている前提で認定を行います。
クラウド環境では、多くの場合、基本サービスでセグメンテーション レベルを提供して、タスクに必要なオペレーティング システムの特定の部分を曖昧にしたり複製したりして、スケーラビリティを高めようとします。例えば、ローカル IPv4 アドレスは 10 台の仮想マシンで同じである可能性がありますが、各マシンの外部では一意の外部アドレスがアクセスを提供します。
このような場合、PAMSC エンドポイントは、ローカル マシンから読み取ることができる IP と、このマシンを識別するために必要な外部 IP の違いを調整できません。
このようなクラウド環境特有の動作があるため、クラウド ベースのマシンのサポートに関するこの問題やその他同様の問題については、標準的として提供される OS およびカーネル リリースであっても、クラウドでの実行をサポートしていると単純に言うことはできません。
以上のことから、現在はクラウド環境で提供されるOSに関してはAmazon Linuxを除きサポートを提供できません。
(2024 年 7 月時点で検証の予定等も未定です。)
ただし、サポートされている OS バージョンを実行できるクラウド ベースのハードウェアで仮想マシンを実行している場合 (Google Could VMware Engine、 Azure VMWare Solution、VMware Cloud on AWS などに通常の OS インストールメディアでインストールされた環境 ) は、通常の仮想化されたゲストホストと同じなので通常のマトリックスに準じてサポートされます。
ただし、こちらも標準のオンプレミス仮想化からの逸脱を引き起こすカスタマイズが見つかった場合、解決を支援できない可能性があります。
本文書はクラウドで提供されるプラットフォーム上でのサポートに関する方針を明確化するために公開されました。
お客様において特定のクラウドのプラットフォームが要件として必要な場合は拡張要求を挙げていただき、担当部署にて検討するプロセスが必要です。
この拡張要求についてはサポートケースはオープンできないのでご注意ください。
拡張要求は以下の Broadcom Community の Ideas から投稿できます。
Broadcom Community > Ideas
なお、本KBは以下の英文 KB を翻訳し補足しました。
Article ID: 267902: Is the PAMSC / PIM endpoint software supported / Certified running in public cloud environments?