Privileged Identity Manager ( 以下、 PIM) がインストールされたサーバで非リッスンポートへのアクセスを行った際に応答がなく通信が開始できない。
Privileged Identity Manager: Windows 版すべてのバージョン
Privileged Access Manager Server Control: Windows 版すべてのバージョン
PIM のドライバ (drveng) は ネットワークアクセスのインターセプトをするために Windows フィルタリング プラットフォーム (Windows Filtering Platform; WFP) を使用しています。
WFP を使用している場合、非リッスンポートへのアクセスはWFPにより破棄されます。
このため、非リッスンポートへのアクセスに応答を期待しているようなアプリケーションではポートからの応答がないため、正しく動作しません。
この動作は OS 側の動作仕様となっているため、無効化することはできません。
現時点では製品の制限事項となります。
問題を回避するには以下 A または B のどちらかで対応してください。
DisableNetworkInterception を1に設定した場合、ネットーワークのインターセプションが無効化されます。
このため、HOST 関連、CONNECT、TCP クラスは動作しません。
アプリケーション側の動作で 非リッスンポートへのアクセスを行わないように変更することで問題は解消されます。
この場合であれば、PIM 側の回避策を適用する必要はありません。
なお、本KBは以下の英文 KB を翻訳し補足しました。
Article ID: 7121: communication to non listened port is silently dropped