VMware High Availability フェイルオーバーのシミュレート
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VMware High Availability フェイルオーバーのシミュレート

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Article ID: 345017

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、クラスタ テストの目的で、環境で VMware High Availability (HA) フェイルオーバーをシミュレートする方法をいくつか説明します。

: この記事では、2 つの ESXi/ESX ホストから成る vCenter Server で HA 対応のクラスタを使用していることを前提としています。ここでは管理ネットワークが冗長 vmnic 構成でアップリンクされています。
 
 
注意: VMware では、このシミュレーションをテスト環境または開発環境でのみ行うことを推奨しています。このシミュレーションを本番環境で 行わないでください


Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「Simulating VMware High Availability failover (2056634)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Resolution

環境でデプロイされている vSphere のバージョンに応じて、HA フェイルオーバーをシミュレートすることができます。

インストールされている vSphere のバージョンに応じて、次の方法を選択してください。

方法 1

HA を AAM に基づいて実行し、管理ネットワーク用の 2 つの冗長 NIC がある vSphere 4.x 環境の場合、これらの物理 NIC がアップリンクされているパッチ ケーブルを物理的に切断することができます。

または、コマンドをスイッチ ソフトウェアに発行してポートを切断することができます。ここでは、vCenter Server がホストと通信していないため、ホスト隔離イベントをシミュレートします。また、クラスタ内のホストで AAM エージェントが実行されています。エージェントは、クラスタ内の隣接するホストのアップタイムを監視するように設計されています。クラスタのマスター ホストは、切断したホストが隔離されていることを検出すると、クラスタ内の正常なホストで仮想マシンを再起動します。このタイプのホスト障害はネットワーク隔離とみなされるため、HA クラスタ設定に適切なホスト隔離時の対応の設定があることを確認してください。

方法 2

vSphere 5.x では、HA は各 HA クラスタ ホストでデプロイされているフォールト ドメイン マネージャ (FDM) エージェントによって提供されます。FDM は、ネットワークとデータストア ハートビートの両方がホストの可用性の確認に使用される場合に使用されます。ホスト障害のタイプの確認時には、それが物理的に失敗したホストか、ネットワーク隔離タイプの障害かが確認されます。セカンダリ ホストの FDM エージェントは、アップタイム情報をマスター ホストの FDM エージェントに報告します。マスター ホストは vCenter Server と通信し、それ自体とすべてのセカンダリ ホストのアップタイムを報告します。

たとえば、管理ネットワーク トラフィックを提供する冗長 NIC チームに 2 つの vmnic を持つ 2 つの ESXi/ESX ホストがあるとします。これらのホストも単一の共有データストアを共有しています。仮想マシンがクラスタ内の正常なホストにフェイルオーバーするようにするとします。

フェイルオーバー シミュレーションのための環境を準備するには:
 
  1. vSphere Client を使用して vCenter Server にログインします。
  2. クラスタ設定を編集します。
  3. vSphere HA 設定で、データストア ハートビートを なし に変更します。データストアが利用可能なリストから選択されていないことを確認し、優先データストアのみを選択する を選択します。

    単一のホストと vCenter Server 間の通信を中断するには、これらの物理 NIC がアップリンクされているパッチ ケーブルを物理的に切断します。または、コマンドをスイッチ ソフトウェアに発行して、ポートを切断することができます。

    ホストとマスター ホスト間(またはこのホストがマスターの場合はマスター ホストと vCenter Server 間)のネットワーク通信が中断されると、vCenter Server はタイムアウト期間待機します。この間は管理しているホストからの通信は受信しません。この後、ホストを 隔離 として宣言します。これによりすべての仮想マシンが登録され、正常なホストで再起動されます。

方法 3

方法 1 と 2 に記載されているように、ネットワークを切断してマスター ホストとセカンダリ ホスト間の通信を強制的に中断することは、HA フェイルオーバーのシミュレートにおけるオプションです。ただし、停電やハードウェア障害タイプの障害をシミュレートするには、ホストを物理的に、または KVM、DRAC、iLO、RAS などのリモート管理アプリケーションを使用してハード パワーオフします。
 

方法 4

注: この方法の使用には、カーネル モジュールが適切に無効化/再有効化されていない場合は、ESXi/ESX の再インストールが必要になることがあります。物理 NIC に対しカーネル モジュールを無効化すると、ESXi サービス コンソールによるすべてのリモート管理が失われ、KVM、DRAC、iLO または RAS によるホストのリモート管理のみが可能になります。リモート管理アプリケーションが利用可能でない場合は、ホストに物理的にアクセスできることを確認してください。

方法 4 を使用するとネットワーク隔離を再度シミュレートできますが、この場合は、パッチ ケーブルを物理的に切断したり、物理スイッチ レイヤーで接続を中断するのではなく、VMkernel からの物理 NIC (vmnic) ドライバ モジュールを無効化します。

インストールされている vSphere バージョンに応じて、次のいずれかの記事を使用して、物理 NIC によって使用されているモジュールを最初に確認してください。
次に、次のコマンドを実行してモジュールを無効化します:
  • vSphere 5.x の場合: esxcli system module set --disabled module_name
  • vSphere 4.x: の場合: esxcfg-module -disable module_name


Additional Information

Simulating VMware High Availability failover

Impact/Risks:
注意: VMware では、このシミュレーションをテスト環境または開発環境でのみ行うことを推奨しています。このシミュレーションを本番環境で 行わないでください