Raw デバイス マッピング(RDM)を使用している仮想マシンの移行
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Raw デバイス マッピング(RDM)を使用している仮想マシンの移行

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Article ID: 345012

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Products

VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事には、Raw デバイス マッピング (RDM) を使用している仮想マシンの移行時に生じる共通の疑問がいくつか記載されています。

RDM を使用している仮想マシンの移行には、次の 3 つの方法があります。
  • 仮想マシンをパワーオンしたまま行うウォーム移行(vMotion)。
  • 仮想マシンをパワーオフした状態で行うコールド移行。
  • 仮想マシンをパワーオンしたまま行うストレージ移行(Storage vMotion)。


Symptoms:
免責事項: これは英文の記事 Migrating virtual machines with Raw Device Mappings (RDMs) (1005241)の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vSphere ESXi 7.0.0

Resolution


警告:
RDM が仮想マシン構成から削除されると、VMFS データストアのサイズを増やそうとしたときに、この RDM に関連付けられているデバイスが使用可能なデバイスのリストに表示されます。 処理の最中にこのデバイスを選択することはできますが、それによりデバイス上の既存のデータが上書きされる可能性があります。

そのような状況を防ぐには、次のいずれかのオプションを使用します。

  • VMFS データストアの容量増加をおこなうときには、これらのデバイスが選択しないことを関係者に全体に通知する。
  • 問題のあるデバイスをクラスタ内のすべての ESXi ホストから一時的に切断する。

    : HBA の再スキャンでによって、これらのデバイスが再接続される可能性があります。

vMotion

  • vMotion を使用して移行した場合、仮想マシンのファイルは再配置されません。
  • 仮想マシンは、ターゲット ホストに再登録されます。
  • 仮想マシンが別のホストに再登録されるとき、RDM はいずれも RDM として残ります。 結果として、仮想マシン自体には変更は発生しません。

コールド移行

ファイルの再配置を使用した場合:
  • 非 RDM 仮想ディスクはいずれも、ターゲットに物理的に移動されます。
  • 仮想マシン構成ファイルは、ターゲットに物理的に移動されます。
  • Raw LUN 自体は、SAN から提供される Raw ディスクであるため、そのものを移動することはできません。 ただし、ポインタ ファイル (RDM) は必要に応じて再配置できます。
  • 接続されている RDM を使用して仮想マシンのコールド移行を実行する場合、RDM によってマップされている Raw LUN のコンテンツは、変換 または クローンによって効率的にターゲットにある新しい .vmdk ファイルにコピーされます。 これは、仮想マシンが ESXi ホスト間を移動しない場合にも適用されます。 このプロセスでは、元の raw LUN はそのまま残ります。 ただし、仮想マシンがそれに対する読み書きを行わなくなります。 その代わりに、新たに作成された仮想ディスクが使用されるようになります。
  • RDM のクローン作成または変換を行わずに仮想マシンのコールド移行を実行したい場合は、移行の前にそれらを仮想マシンの構成から削除しておきます。 RDM を削除するとき、ディスクから RDM を削除できます(raw LUN の内容は変更されません)。 完了したらそれらを再度構成に追加します。
  • ESXi 5.x 以降の場合: 移行中、移行ウィザードの詳細セクションを使用し、ターゲットでファイルの同じフォーマットを維持するか、シック/シン ディスクに変換するかを選択することができます。
  • 仮想マシンの登録は変更されますが、ファイルはそのまま残ります。

クローン作成

RDM なしで仮想マシンのクローン作成を実行したい場合は、移行の前にそれらを仮想マシンの構成から削除しておきます。 RDM を削除するとき、ディスクから RDM を削除できます(raw LUN の内容は変更されず、RDM のマッピング ファイルのみが削除されます)。 完了したらそれらを再度構成に追加します。

Storage vMotion

  • Storage vMotion を実行すると、仮想マシンのファイルがターゲット データストアに物理的に再配置されます。 Storage vMotion の完了後、同じホストが仮想マシンの所有権および登録を保持します。
:
  • ESXi 6.x以降での Storage vMotion実行では、仮想互換モードのRDMを移行ウィザードの詳細セクションを使用し、ディスクタイプを シック または シン プロビジョニングを選択することで新しいVMDKディスクへ移行することができます。
  • 2TB 以上の物理互換モードのRDMをStorage vMotionによって移行するときは、
    vSphere web client を使用する必要があります。

  • 物理互換モードのRDMのVMDKディスクへの変換は、コールド移行でのみ可能です。

  • 移行ウィザードの詳細セクションで、RDMの移行先のフォーマットを シック または シン プロビジョニングへ変更しない場合、RDMのマッピングファイルのみが移行先のデータストアへ移行されます。
  • N-Port ID Virtualization (NPIV) を使用している場合、Storage vMotion はサポートされません。 詳細については、『vSphere Storage Guide』の「NPIV Capabilities and Limitations」セクションを参照してください。
  • 詳細な方法を使用して仮想モードの RDM の Storage vMotion を試みていて、RDM ポインタ マッピング ファイルがターゲット データストアにすでに存在する場合、Storage vMotion はすぐに終了しますが、データの移動は行われません。 これは、Storage vMotion がマッピング ファイルのソース データストアとターゲット データストアが同一であることを検出し、それによって移動が必要ないと判断するためです。

    この問題を回避するには、次の手順を実行します:
    1. RDM を仮想マシンから削除し、ディスクから削除して、マッピング ファイルが削除されたことを確認します。 これによって、RDM 内のデータが削除されることはありません。
    2. 再度 RDM を追加し、Storage vMotion の最終的なターゲットとは異なるデータストアにマッピング ファイルを入れます。
    3. 仮想マシンの再構成が終了した後、再び Storage vMotion を試みます。

      :  ダウンタイムを避けるために、仮想モードの RDM ポインタ ファイルを代替データストア (実際のターゲット データストアとは異なるいずれかのデータストア) に移行し、その後 Thick Zeroed または Thick Eager Zeroed のいずれかのディスク フォーマットを使用して同じポインタ ファイルを Storage vMotion で戻します。 du -ah コマンドを使用して、代替データストア上のディレクトリにポインタが存在するかどうかを確認できます。
移行中に関係するさまざまな手順の詳細については、「仮想マシンの移行 (2080219)」を参照してください。

Storage vMotion の使い方については、「Storage vMotion を使用した仮想マシンの移動 (2081517)」を参照してください。

: Storage vMotion の要件および制限については、ESXi/ESX で使用するバージョンの『Basic System Administration Guide』の「Storage vMotion Requirements and Limitations」セクションを参照してください。

Additional Information

VMware Skyline Health Diagnostics for vSphere - FAQ (81931)
ローカル ストレージ用 Raw デバイス マッピング (1017530)
スナップショット

特に、仮想マシン構成からマッピングまたはディスクを削除し、後で再度追加する場合は、ストレージ移行を実行する前にスナップショットがコミットされていることを確認してください。 対応するディスクの再接続中、VMware Infrastructure または vSphere Client では、仮想マシン構成に追加して戻す特定の(前の)スナップショット レベルまたは .vmdk ファイルを再選択することができません。

使用するターゲット データストアのブロック サイズおよびキャパシティの制限

Raw デバイス マッピングは、大きな Raw LUN を表す場合があります。RDM がまだ添付された状態で仮想マシンのクローン作成を行うと、RDM によってマッピングされた raw LUN の内容がターゲットの新しい仮想ディスク(.vmdk)ファイルにコピーされます。ターゲットまたはターゲット データストアに raw LUN の大きさの連続する 1 つのファイルを保存する容量がなければ、RDM の仮想ディスク(.vmdk)ファイルへの変換が正常に行われません。 大容量仮想ディスクでも、要件や制約は同じです。

たとえば、ターゲット データストアが 2 MB のブロック サイズで作成された VMFS-3 で、変換または移行する RDM または仮想ディスクが 640 GB の場合、プロセスは失敗します。 512 GB 以上のファイルを保存するには、4 MB 以上の VMFS-3 ブロック サイズが必要です。 詳細については、Block size limitations of a VMFS datastore (1003565).
Unable to add a physical mode disk mapping (RDM) to a virtual machine stored on an NFS datastore
Block size limitations of a VMFS datastore
Moving virtual machines with Storage vMotion
Switching a raw data mapping between physical and virtual compatibility modes in ESX/ESXi
Migrating virtual machines
Migrating virtual machines with snapshots
迁移使用裸设备映射 (RDM) 的虚拟机
Raw デバイス マッピング(RDM)を使用している仮想マシンの移行
一つ以上の RDM のディスクが接続された仮想マシンの移行が、次のエラーで失敗する:Target disc should be different than the source disc, unable to access file