IOAT とジャンボ フレームの有効化および検証
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IOAT とジャンボ フレームの有効化および検証

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

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免責事項:これは英文の記事「Enabling and verifying IOAT and Jumbo frames (1003712)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新の内容については、英語版の記事を参照してください。


この記事では、IOAT とジャンボ フレームを有効化するさまざまな方法について説明します。


Environment

VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware ESX Server 3.5.x
VMware vCenter Server 5.1.x
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESX 4.1.x
VMware VirtualCenter 2.5.x
VMware ESX 4.0.x
VMware ESXi 3.5.x Installable
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vCenter Server 5.5.x
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware ESXi 4.1.x Installable

Resolution

IOAT

IOAT は、現在 ESX 3.5 で試験的にサポートされていますが、ESXi/ESX 4.x 以降ではサポートされていません。IOAT v1 は、ハードウェア側で有効化する必要があるマザーボードのチップセットです。
I/OAT を有効にするには、次の操作を実行します。
  1. IOAT が有効なプロセッサ [woodcrest] の BIOS 設定を確認します。
  2. デュアルコア インテル Xeon プロセッサ 5100 シリーズ:
    • FB-DIMM と呼ばれる Intel Reliable Memory Technology
    • Intel Virtualization Technology ( Intel VT)
    • Intel Active Server Manager (Intel AMT)
    • Intel I/O Acceleration Technology (Intel I/OAT)


  3. ESX ホストを起動します。
  4. BIOS 設定を次のように変更します。
    1. [統合デバイス] を選択します(Enter を押す)。
    2. IOAT DMA Engine を有効にします。
    3. ESC を押して変更を保存し、終了します。

VMkernel で IOAT を有効にするには、次の操作を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して IOAT 値を確認します。

    # esxcfg-advcfg --get /Net/TcpipUseIoat TcpipUseIoat の値は 0 (オフ)です。

  2. 値を 1 に変更して次のコマンドを実行し、IOAT を有効にします。

    # esxcfg-advcfg -s 1 /Net/TcpipUseIoat

  3. 再起動するには、reboot コマンドを実行します。

VMware Infrastructure 3 Client を使用して IOAT を有効にするには、次の操作を実行します。
  1. 構成 > 詳細設定 > Net > Net.TcpipUseIoat をクリックします。
  2. 1 と入力します。
  3. 再起動します。.

詳細については、 Configuring advanced options for ESXi/ESX (1038578) を参照してください。

IOAT がロードされているかどうかを確認するには、次の操作を実行します。

  1. 次のコマンドを実行します。

    # vmkload_mod -l

    次のように出力されます。

    Name R/O Addr Length R/W Addr Length
    ID Loaded
    vmklinux 0x877000 0x1f000 0x286d700 0x4b000
    vmkapimod 0x9a3000 0x4000 0x23840b0 0x2000
    1 Yes acpi 0x9a7000 0x26000 0x237dc78 0x2000
    2 Yes vmklinux 0x9cd000 0x29000 0x23a63c0 0x33000
    3 Yes ioat 0x9f6000 0x3000 0x24024e8 0x3000
    4 Yes aic79xx 0x9f9000 0x35000 0x2405838 0x9000
    5 Yes

  2. VMkernel ログ ファイルでエラー メッセージを確認します。
:この機能はまだ試験的にサポートされているだけなので、参照できるドキュメントはありません。

ジャンボ フレーム

ジャンボ フレームは、ESXi/ESX 4.x 以降で正式にサポートされています。ESX 3.5 の NAS トラフィックおよび iSCSI トラフィックでは、まだ試験的なサポートです。ジャンボ フレームを有効にするには、ネットワークがジャンボ フレームを(エンド ツー エンドで)サポートする必要があります。仮想スイッチのジャンボ フレームは、現在コマンド ラインでのみ構成できます。vNetwork Distributed Switch でジャンボ フレームを有効化するには、vCenter で構成します。
vNetwork Distributed Switch でジャンボ フレームを有効化する構成については、 Enabling Jumbo Frames on virtual distributed switches (1038827) を参照してください。
  • ESX 3.5 では、ジャンボ フレームは 1 GB の NIC でサポートされますが、既存のポート グループの MTU を更新することはできないので、ポート グループ作成時に設定します。
  • ESX 4.x および 5.x では、ジャンボ フレームは 1 GB または 10 GB の NIC でサポートされます。新しく作成したポート グループや既存のポート グループの MTU を更新できます。
  • 最大 9 KB(9,000 バイト)のジャンボ フレームを使用できます。
  • ジャンボ フレームは、TSO のようにゲスト OS、およびイーサネット ネットワークのみの ESX ホスト カーネルの TCP/IP スタックでサポートされます。ジャンボ フレームは、データ ネットワークのみに制限されます。

ジャンボ フレームを使用するように物理ネットワーク スイッチを設定し、検証する方法はベンダーのドキュメントを参照してください。ジャンボ フレームを使用するように CISCO 3750 I 物理ネットワーク スイッチを設定し、検証する例を次に示します。

3750(config)# system mtu jumbo 9000
3750(config)# exit
3750# reload
3750#show system mtu
System MTU size is 1500 bytes
System Jumbo MTU size is 9000 bytes

VMkernel インターフェイスでジャンボ フレームを設定するには、次の操作を実行します。
  1. 次のコマンドを実行して新しい仮想スイッチを作成します。

    # esxcfg-vswitch -a vSwitch<#>

    <#> には vSwitch の番号を指定します。たとえば、vSwitch2 のように入力します。

  2. 次のコマンドを実行して vswitch のアップリンクを設定します。

    # esxcfg-vswitch -L <vmnic#> vSwitch<#>

  3. 次のコマンドを実行して vswitch の MTU を設定します。

    # esxcfg-vswitch -m 9000 vSwitch<#>

  4. 次のコマンドを実行して新しいポート グループを追加します。

    # esxcfg-vswitch -A <Portgroup Name> vSwitch<#>

  5. 次のコマンドを実行して新しく作成した vSwitch のリストを表示します。

    # esxcfg-vswitch -l

    : vmkernel ポートでジャンボ フレームを有効化するには、次のコマンドを実行します。

    # esxcfg-vmknic -a -i <ip address> -n <netmask> -m <MTU> <portgroup name>

    vmkernel ポートがすでに存在する場合は、次のコマンドを実行します。

    # esxcfg-vmknic -m 9000 "portgroupname"

Windows 2003 仮想マシンの 192.168.0.X ネットワークの固定 IP を指定します。
  1. 仮想マシンでenhanced vmxnet ドライバを使用していることを確認します。
  2. 使用していない場合は、enhanced vmxnet が選択されるように、ネットワーク インターフェイスを削除して再び追加します。
Windows 仮想マシンで、ゲスト OS のジャンボ フレームが有効になっているかどうかを確認します。
  1. ゲスト仮想マシンにログインします。
  2. マイ ネットワーク を右クリックし、プロパティ をクリックします。
  3. ネットワーク アダプタを右クリックし、プロパティ をクリックします。
  4. 構成 をクリックします。
  5. 詳細 タブをクリックして MTU の値を変更します。
  6. OK をクリックして変更内容を適用します。
ジャンボ フレームをテストするには、次の操作を実行します。
  1. 次のコマンドを使用して、隣接する仮想マシン インターフェイスに ping をテストします。

    • Windows の場合: ping -f -l 8972 a.b.c.d
    • Unix の場合: ping -s 8972 a.b.c.d

  2. 次のように出力されます。

    PING a.b.c.d (a.b.c.d) 8972(9000) bytes of data.
    8980 bytes from a.b.c.d: icmp_seq=1 ttl=128 time=3.36 ms

詳細については、 iSCSI and Jumbo Frames configuration on VMware ESX and VMware ESXi (1007654) を参照します。

ジャンボ フレーム対応のネットワーク接続(ESX Server コンソール/SSH から ESX への接続)をテストするには、次のコマンドを使用します。

# vmkping -s 8972 <IPADDRESS of iSCSI SAN>

-d スイッチとともに vmkping コマンドを使用して 最適化しない オプションを指定します。

MTU が 9000 に設定されている vmkernel のテスト中に「sendto に失敗しました。メッセージが長すぎます」というエラーが表示された場合は、 Testing VMkernel network connectivity with the vmkping command (1003728) も参照してください。