vSphere ESXi でコマンド ラインからローカル データストアを拡張する
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vSphere ESXi でコマンド ラインからローカル データストアを拡張する

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Article ID: 344104

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VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

他のストレージ デバイス上に新しいエクステントを追加(スパニング)するか、既存のストレージ デバイスのサイズを拡大してから、隣接する利用可能な容量を使用できるように既存のデータストア エクステントを拡張することにより、vSphere ESXi の VMFS データストアのサイズを増やすことができます。

VMFS データストアのエクステントは、MBR/EBR パーティショニング スキームに従って、プライマリ パーティションまたは論理パーティションに格納することができます。ESX 起動デバイス上の VMFS データストアは論理パーティションに格納され、ESXi 起動デバイス上の VMFS データストアはプライマリ パーティションに格納されます。

  • プライマリ パーティション内、またはローカルではないストレージ デバイス上のデータストアのエクステントは、vSphere Client または API を使用して隣接する領域に拡張できます。詳細については、『ESX/ESXi Server Configuration Guide for your version of vSphere』の「VMFS データストア プロパティの変更」を参照してください。

  • ローカルまたは起動ストレージ デバイスの拡張パーティションおよび論理パーティション内のデータストアのエクステントは、vSphere Client を使用して隣接する領域に拡張することはできません。これは、ESX 4.x インストールのデフォルトのレイアウトです。詳細については、「Growing a local datastore from the command line in vSphere ESX 4.x (1009125)」を参照してください。

  • ローカルまたは起動ストレージ デバイスのプライマリ パーティション内のデータストアのエクステントは、vSphere Client を使用して隣接する領域に拡張することはできません。これは、ESXi 4.x および 5.x インストールのデフォルトのレイアウトです。この記事には、ローカルの起動デバイス上の使用可能な隣接する領域を使用するために、プライマリ パーティションで既存の VMFS データストアを拡張する手順が記載されています。

前提条件

  1. この記事では、基盤のストレージ ボリュームに、RAID セットに追加ディスクを追加するなどの手段で、ハードウェアの面で増加された容量がすでにあることが前提となります。詳細については、ハードウェア ベンダーにお問い合わせください。

  2. スナップショットとして検出された LUN 上のデータストアは拡張できません。詳細については、「vSphere handling of LUNs detected as snapshot LUNs (1011387)」を参照してください。

  3. データストアのパーティションはディスク上の隣接する連続した領域にのみ拡張できます。該当するパーティションがディスクの終わりにあることを確認してください。

警告:プライマリ パーティションおよび論理パーティションが重複しないように十分注意してください。重複すると、データが失われることがあります。




Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Growing a local datastore from the command line in vSphere ESXi (2002461)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware vSphere ESXi 5.5

Resolution

ローカル起動ストレージ デバイス上のデータストアのサイズを増やすためには、さらに大きいファイルシステムに対応できるパーティション レイアウトを再作成してから、より大きなパーティションを使用できるようにデータストアを拡張します。

  1. 起動デバイスのハードウェア管理ツールを使用すると、追加のディスク容量をデバイスに追加できます。詳細については、ハードウェア ベンダーにお問い合わせください。

  2. ESXi ホストのコンソールを開きます。詳細については、「Using Tech Support Mode in ESXi 4.1, ESXi 5.x, and ESXi 6.0 (1017910)」を参照してください。


  3. 変更するデータストアのデバイス識別子を取得します(例:naampxeuivml、など)。詳細については、「Identifying disks when working with VMware ESXi/ESX (1014953)」を参照してください。

    # vmkfstools -P "/vmfs/volumes/DatastoreName"

    出力例:

    VMFS-3.33 file system spanning 1 partitions.
    File system label (if any): DatastoreName
    Mode: public
    Capacity 145223581696 (138496 file blocks * 1048576), 43937431552 (41902 blocks) avail
    UUID: 4a14d968-88bf7161-700f-00145ef48f76
    Partitions spanned (on "lvm"):
    mpx.vmhba0:C0:T0:L0:3


    以下の手順では、例として mpx.vmhba0:C0:T0:L0 を使用します。mpx.vmhba0:C0:T0:L0 を、使用するデバイスの識別子に置き換えます(始まり方が異なる場合があります)。たとえば、naa または eui などです。

  4. データストア上の空きディスク領域の容量を記録します。詳細については、「Investigating disk space on an ESX or ESXi host (1003564)」を参照してください。

  5. デバイス識別子を取得したら、partedUtil コマンドで、デバイス上の既存のパーティションを特定します。詳細については、「Using the partedUtil command line utility on ESXi and ESX (1036609)」を参照してください。

    # partedUtil get "/vmfs/devices/disks/mpx.vmhba0:C0:T0:L0"

    たとえば、既存のパーティションが 4 個ある ESX 8.x インストールを格納しているディスクでは、出力は次のようになります。

    15360 64 32 40000001 - Geometry of the disk. Disk size in sectors is 40000001.

    4 32 8191 4 128 - Primary #4, Type 4=Fat161 8192 1843199 5 0 - Primary #1, Type 5=Extended, Sectors 8192-1843199
    5 8223 520191 6 0 - Logical #5, Type 6=Fat16, Sectors 8223-520191
    6 520224 1032191 6 0 - Logical #6, Type 6=Fat16, Sectors 520224-1032191
    7 1032224 1257471 252 0 - Logical #7, Type 252=0xFC=VMKcore, Sectors 1032224-1257471
    8 1257504 1843119 6 0 - Logical #8, Type 6=Fat16, Sectors 1257504-1843119
    2 1843200 10229759 6 0 - Primary #2, Type 6=Fat16, Sectors 1843200-10229759
    3 10229760 31457279 251 0 - Primary #3, Type 251=0xFB=VMFS, Sectors 10229760-31457279
    | | | | |
    | | | | \--- attribute
    | | | \------- type
    | | \---------------- ending sector
    | \------------------------- starting sector
    \--------------------------- partition number


  6. サイズ変更の必要なパーティションと、使用する領域のサイズを特定します。例の手順 5 から、プライマリ パーティション 3 がディスクの最後のパーティションで、このパーティションからディスクの最後まで空き領域が存在することが分かります。例:



    8223
    520191
    52022410321911032224125747112575041843119







    Logical #5
    Type 6
    (Fat16)
    Logical #6
    Type 6
    (Fat16)

    Logical #7
    Type 252
    (VMKcore)
    Logical #8
    Type 6
    (Fat16)

    Datastore

    63
    2249099
    247401052019118432001022975910229760314572793145728040000000
    Primary
    Partition Type 4
    (Bootable)

    Partition 1
    Type 5 (Extended)
    Primary #2
    Type 6
    (Fat16)

    Primary #3
    Type 251
    (VMFS)

    Empty Space
    To Be Used


  7. ターゲット VMFS データストアのパーティションの目的の終了セクタの番号を特定します。ディスクの終わりまですべての領域を使用するには、手順 5 で報告されたセクタのディスク サイズから 1 を減算して使用可能な最後のセクタを取得するか、partedUtil getUsableSectors を使用して最後に使用可能なセクタを取得します。

    たとえば、ディスク セクターでは、40000001 - 1 = 40000000 が使用可能な最後のセクターと見なされ、これは次のコマンドの出力に一致します。

    # partedUtil getUsableSectors "/vmfs/devices/disks/mpx.vmhba0:C0:T0:L0"
    34 40000000


  8. partedUtil コマンドを使用して、ターゲット VMFS データストアが格納されているパーティションのサイズを変更し、パーティションの既存の開始セクターと目的の終了セクターを指定します。

    # partedUtil resize "/vmfs/devices/disks/Device" PartitionNumber NewStartingSector NewEndingSector

    たとえば、例の手順 5 で得られたプライマリ パーティション 3 のサイズを変更するには、次のコマンドを実行します。

    # partedUtil resize "/vmfs/devices/disks/mpx.vmhba0:C0:T0:L0" 3 10229760 40000000

  9. GPT パーティショニング スキームによって、GPT ヘッダーのバックアップ コピーがディスク デバイスの最後に配置されます。一部のオペレーティング システムでは、このバックアップ コピーを検索して GPT の有効性を検出します。ディスク サイズが増えたため、ディスクの最後はバックアップが存在しない空白スペースで構成されます。次の partedUtil fixGPT コマンドを使用し、デバイスを指定してバックアップ GPT ヘッダーを再作成します。

    # partedUtil fixGpt "/vmfs/devices/disks/Device"

  10. 手順 8 では、partedUtil コマンドにより警告が報告されることがあります。

    The kernel was unable to re-read the partition table on /dev/Device (Device or resource busy).

    この警告が表示された場合は、次の手順に進む前にホストを再起動してください。詳細については、「Rebooting an ESX Server host (1003530)」を参照してください。

  11. パーティション テーブルが調整されました。ただし、パーティション内の VMFS データストアのサイズはこれまでと変わりません。これで、VMFS データストアを拡張できるパーティションに空き領域ができました。例:



    8223
    520191
    52022410321911032224125747112575041843119





    Logical #5
    Type 6
    (Fat16)
    Logical #6
    Type 6
    (Fat16)

    Logical #7
    Type 252
    (VMKcore)
    Logical #8
    Type 6
    (Fat16)

    DatastoreEmpty Space
    63
    2249099
    24740105201911843200102297591022976040000000
    Primary
    Partition 4
    (Bootable)

    Partition 1
    Type 5 (Extended)
    Primary #2
    Type 6
    (Fat16)

    Primary #3
    Type 251
    (VMFS)


  12. コマンド vmkfstools -V を実行して、VMFS ボリュームの更新を実行します。

  13. vmkfstools --growfs コマンドを使用してターゲット VMFS データストアを含むパーティションを 2 回指定して、新しい領域に VMFS データストアを拡張します。

    # vmkfstools --growfs "/vmfs/devices/disks/Device:partition" "/vmfs/devices/disks/Device:partition"

    例:

    # vmkfstools --growfs "/vmfs/devices/disks/mpx.vmhba0:C0:T0:L0:3" "/vmfs/devices/disks/mpx.vmhba0:C0:T0:L0:3"

  14. VMFS データストアのサイズが増えたことを確認します。詳細については、「Investigating disk space on an ESX or ESXi host (1003564)」を参照してください。

    注:VMFS データストアのサイズは、hostd および vCenter Server、または接続されたクライアントによってキャッシュできます。データストアの容量と使用率を更新するには、vSphere Client の [更新] ボタンをクリックします。


Additional Information