注:ESXi 5.0 で Storage vMotion/コールド Storage vMotion を行うかコンソールを使用すると、フォルダ名のみが変更され、ファイル名は変更されません。ESXi 5.0 では、この動作がストレージ DRS をサポートするように変更されました。詳細については、vSphere 5 Storage vMotion does not rename virtual machine files on completing migration (2008877) を参照してください。
仮想マシンのファイル名は、コールド ストレージ移行などのディスク移行操作中に変更するか、ESXi/ESX コンソールから同じ場所で手動で変更することができます。適切な方法を選択してください。
あるいは、vCenter Server のクローン方法または vCenter Converter を使用して仮想マシンのクローンを新しい仮想マシンに作成して、古い仮想マシンを削除してもかまいません。
Storage vMotion を使用した仮想マシンのファイル名の変更
仮想マシンのファイル名は、vSphere Client から開始された Storage vMotion の進行中に変更できます。名前の変更はダウンタイムなしで行われます。
ESXi/ESX 4.x および 3.5 ホストでファイル名を変更するには:
- VMware vSphere Client にログインします。
- ホストのインベントリで、仮想マシンを見つけます。
- .仮想マシンを右クリックし、名前の変更 をクリックします。
- 必要に応じて仮想マシンの名前を変更します。
- 仮想マシンの Storage vMotion またはオフラインのストレージ移行を開始します。詳細については、以下を参照してください:
注:Storage vMotion では、ターゲット データストアが元のデータストアと異なる場合にのみ、仮想マシンのファイル名が変更されます。
移行が完了すると、仮想マシンのファイル名が手順 4 で設定した仮想マシン名と一致します。
注:仮想マシンのディレクトリが同じ名前でデータストアにすでに存在する場合は、_1 が付加された新しいディレクトリにターゲット仮想マシンが配置されます。
コールド ストレージ移行を使用した仮想マシンのファイル名の変更
ESX/ESXi 4.x では、仮想マシンのファイル名は、vSphere Client から開始されたコールド移行の進行中に変更できます。ESXi 5.0 および 5.1 では、仮想マシンのフォルダ名のみが変更されます。
ファイル名を変更するには:
- VMware vSphere Client にログインします。
- ホストのインベントリで、仮想マシンを見つけます。
- .仮想マシンを右クリックし、名前の変更 をクリックします。
- 必要に応じて仮想マシンの名前を変更します。
- 仮想マシンの新しいデータストアに対してコールド移行を実行します。
詳細については、以下を参照してください:
移行が完了すると、仮想マシンのファイル名が手順 4 で設定した仮想マシン名と一致します。
注:仮想マシンのディレクトリが同じ名前でデータストアにすでに存在する場合は、_1 が付加された新しいディレクトリにターゲット仮想マシンが配置されます。
コンソールを使用した同じ場所での仮想マシンのファイル名の変更
警告:操作を続行する前に、次の点を確認してください。
- 仮想マシンに最新のバックアップがあり、パワー ダウンされている。
- 他の仮想マシンと共有するスナップショットまたは仮想ディスクが仮想マシンに存在しない。
仮想マシンのファイル名を手動で変更するには:
- VMware vSphere Client にログインします。
- ホストのインベントリで、仮想マシンを見つけます。
- 仮想マシンをパワー ダウンします。
- 仮想マシンを右クリックし、インベントリからの削除 をクリックします。
- ESXi/ESX ホストのコンソールを開きます。詳細については、Unable to connect to an ESX host using Secure Shell (SSH) (1003807) または Using Tech Support Mode in ESXi 4.1 and ESXi 5.x (1017910) を参照してください。
- 仮想マシンが存在するディレクトリに移動します。例:
# cd /vmfs/volumes/DatastoreName/originalname
- vmkfstools -E コマンドを使用して、仮想ディスク (VMDK) ファイルの名前を変更します。詳細については、Renaming a virtual machine disk (VMDK) via the vSphere Management Assistant (vMA) or vSphere CLI (vCLI) (1002491) を参照してください。
# vmkfstools -E "originalname.vmdk" "newname.vmdk"
注: - 仮想マシンのクローン(コピー)の作成を必要とする場合があります。仮想マシンのクローンを新しい仮想ディスクに作成するには、次のコマンドを実行します。
# vmkfstools -i "originalname.vmdk" "newname.vmdk"
元の仮想ディスクは変更されず、そのまま残ります。仮想ディスクのクローンをターゲット ディレクトリで作成するには、十分な領域が必要です。上記のコマンドでは、新しい仮想ディスクは現在のディレクトリに作成されますが、異なるディレクトリも指定できます。
- vmkfstools コマンドを実行した後で、originalname-flat.vmdk ファイルの名前を変更する必要はありません。vmkfstools コマンドでは、両方の VMDK ファイルの名前が変更され、記述子内の参照が更新されます。
- cp または mv コマンドを仮想ディスクのファイル名の変更に使用しないでください。代わりに、vmkfstools などの VMware ユーティリティを使用します。
- 次のコマンドを使用して、仮想マシン構成ファイル(.vmx)をコピーします。
# cp "originalname.vmx" "newname.vmx"
- 新しい仮想マシン構成ファイル (newname.vmx など) をテキスト エディタで開きます。詳細については、Editing configuration files in VMware ESXi and ESX (1017022) を参照してください。
例:
# vi "newname.vmx"
- 構成ファイルで、仮想マシンのファイル名の古いインスタンスをすべて新しいファイル名に変更します。少なくとも次の値を変更します (他の値が存在する場合もある)。
nvram = " newname.nvram"
displayName = " newname "
extendedConfigFile = " newname .vmxf"
scsi0:0.fileName = " newname .vmdk"
[...]
migrate.hostlog = "./ newname -UUID.hlog"
仮想マシンのディスクごとに、この処理を繰り返します。例:
scsi0:1.fileName = " newname _1.vmdk"
scsi0:2.fileName = " newname _2.vmdk"
VMkernel スワップ ファイルの参照を修正します。例:
sched.swap.derivedName = "/vmfs/volumes/DatastoreUUID/ newname/ newname-UUID.vswp
注:上記の太字で示された両方の .vswp ファイルとスワップ ファイルのディレクトリ名を必ず変更します。
- 元のパスまたはファイル名を参照する残りの行を修正します。
- ファイルを保存し、エディタを終了します。
- .vmx 構成ファイルを除く残りのすべてのファイルを新しい名前に変更します。
例:
# mv "originalname.nvram" "newname.nvram"
- ディレクトリを親ディレクトリに変更します。
# cd ..
- 仮想マシンのディレクトリ名を変更します。
# mv "originalname" "newname"
- VMware vSphere Client を使用して、データストアを参照し、名前を変更した仮想マシンのディレクトリに移動します。
- 仮想マシンの新しい構成ファイル (newname.vmx など) を右クリックし、インベントリへの追加 を選択します。
または、次のコマンドを使用して、仮想マシンをインベントリに追加することもできます。
ESX の場合:
# vmware-cmd -s register "/vmfs/volumes/DatastoreName/newname/newname.vmx"
ESXi の場合:
# vim-cmd solo/registervm /vmfs/volumes/DatastoreName/newname/newname.vmx
- 仮想マシンをパワーオンします。
- パワーオン時に、仮想マシンに関する質問が サマリ タブに表示されます。次の手順で、質問を確認します。
- サマリ タブをクリックします。
- インベントリで仮想マシンを右クリックし、質問への回答 を選択します。
プロンプトが表示されたら 移動しました を選択し、OK をクリックします。
警告:コピーしました を選択すると、仮想マシンの UUID と MAC アドレスが変更され、MAC アドレスの変更の影響を受けやすいゲスト アプリケーションや、UUID に依存する仮想マシンのバックアップに悪影響を及ぼします。
- 必要に応じて元の仮想マシン構成ファイルを削除します。
例:
# rm /vmfs/volumes/DatastoreName/newname/originalname.vmx