vSphere 5.x から vSphere 6.0 へのアップグレードのベスト プラクティス
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vSphere 5.x から vSphere 6.0 へのアップグレードのベスト プラクティス

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Article ID: 342846

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事では、vCenter Single Sign-On 5.x、vCenter Server 5.x、vSphere Update Manager 5.x、および ESXi 5.x から vSphere 6.0 へのアップグレードについて説明します。

この記事で扱うのは、VMware 製品ラインナップ全体にわたるアップグレード手順全体の一部のみです。


Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Upgrading from vSphere 5.x to vSphere 6.0 Best Practices (2130664)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vSphere Update Manager 5.0.x
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware vCenter Server 5.0.x
VMware vSphere Update Manager 5.5.x
VMware vSphere Update Manager 5.1.x
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware vCenter Server 6.0.x
VMware vCenter Server 5.1.x
VMware vSphere ESXi 6.0
VMware vCenter Server 5.5.x

Resolution

vCenter Server 5.x の簡易手順:

Platform Services Controller

vCenter Server / vSphere Update ManagerESXi仮想マシン(VMware Tools および 仮想ハードウェア)VMFS
アップデート/導入の手順

1

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5

  • vSphere 5.0 を実行している場合は、現在のインフラストラクチャに応じて、Appliance Deployment ウィザード経由で新しいホスト オペレーティング システム上に、または vCenter Server 自体に、新しい Platform Services Controller (PSC) をインストールまたは導入する必要があります。

  • vSphere 5.1.x and 5.5.x を実行していて、拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On ノードを用意しておくことをお勧めします。
  • vCenter Server Appliance をアップグレードする場合は、vSphere 5.1 Update 3 または vSphere 5.5.x を実行している必要があります。vSphere 5.0 はサポートされません。

  • vSphere Update Manager を vCenter Server 6.0 と相互運用するには、vSphere Update Manager を vSphere 6.0 にアップグレードする必要があります。vSphere Update Manager をアップグレードすると、ESXi 5.x ホストのみを 6.0 にアップグレードできるようになります。
アップグレードする前にお使いの ESXi ハードウェアを見直し、互換性があることを確認してください。

VMware Compatibility Guide
VMware では、vSphere インフラストラクチャを、少なくとも仮想ハードウェア バージョン 10 にアップグレードすることをお勧めしています。

vSphere 6.0 へのアップグレードを開始する前に:

vSphere 6.0 にアップグレードする前に、いくつか計画しておくべきことがあります。

相互運用性:既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、以下の相互運用性を書き留めておきます。
  • VMware vCloud Director (vCD) や VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM) など、お使いの環境に関連付けられたその他の VMware ソリューション
  • バックアップ/リストアのアプリケーション、監視アプリケーション、それらとやりとりするその他のサービスなど、お使いの環境に関連付けられたその他のサードパーティ ソリューション。
  • vCenter Server、vSphere Update Manager、またはその他の VMware ソリューションで使用する、お使いの環境に関連付けられたデータベース(Microsoft SQL、Oracle など)、およびデータベースの現在の互換性レベル。データベースで互換性レベルを使用している場合は、このレベルがサポートされていることを確認します。
以下を使用して vCenter Server 6.0 と互換性のある VMware ソリューションのバージョン、およびアップグレード手順を特定します。さらに、以下を使用して、vCenter Server またはその他の VMware ソリューションで使用するデータベースが互換性のあるエディション、バージョン、およびサービス パックを実行していることを確認します。サードパーティ製品が vSphere 6.0 で動作することを確認するには、サードパーティ ベンダーにお問い合わせください。
vCenter 6.0、vSphere Update Manager 6.0、および ESXi 6.0 へのインプレース アップグレードは、vSphere バージョン 5.0 以降でサポートされています。

ハードウェア:既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、お使いのハードウェアに互換性があること、および廃止されたデバイスは使用していないことを確認します。以下を使用して、お使いの環境で使用するハードウェアが ESXi 6.0 と互換性があるかどうかを判断します。
VMware では、ESXi ホストをアップグレードするときに、ベンダー固有のカスタマイズ ESXi 6.0 ISO を使用することをお勧めしています(該当する場合)。それらにはお使いのハードウェア用の追加のドライバや特定のドライバが含まれているからです。

トポロジ、お使いの vSphere ドメイン、および VMware Validated Reference Design (VVRD):既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、お使いの vSphere トポロジを確認します。アップグレード パスは正常な実行および完了が可能なものですが、生成されるトポロジが VMware の推奨しないものとなる場合もあります。VMware では、vSphere 6.0 にアップグレードする前に vSphere ドメインのトポロジを再構成することをお勧めしています。以下を使用して、お使いの vSphere 環境が VMware でサポートされ、承認されたものであるかどうかを判断します。
外部または組み込みのデプロイ モデルを使用するタイミングについては、「vCenter Server Deployment Models」を参照してください。アップグレード時に、vCenter Server に関係なくデプロイされたサービスで vCenter Server または Platform Services Controller に統合されるものがいくつかあります。vSphere 5.x サービスから新しい vSphere 6.0 サーバへのマッピング方法の詳細については、「Migration of Distributed vCenter Server for Windows Services During Upgrade to vCenter Server 6.0」を参照してください。

Microsoft Active Directory との連携:お使いの vSphere 環境を Microsoft Active Directory インフラストラクチャに統合する予定である場合は、現在の機能レベルを確認します。

重要な情報とリリース ノート:最後に、既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、リリース ノートおよび重要な情報に関する以下のドキュメントを確認します。

vSphere 6.0 へのアップグレードの開始:

vSphere 5.x から vSphere 6.0 への各アップグレードは、現在の環境に合わせてカスタマイズされています。vCenter Server アップグレード ウィザードでは、お使いの既存の環境が確認され、vSphere 6.0 にするための最適なパスが計画されます。高レベルのアップグレード ワークフローの詳細については、「About the vCenter Server for Windows 6.0 Upgrade Process」および「About the vCenter Server Appliance 6.0 Upgrade Process」を参照してください。また、以下の情報を利用してアップグレードおよび想定されることを把握します。
お使いの環境内で次にどのコンポーネントをアップグレードすべきか定かでない場合は、「Update sequence for vSphere 6.0 and its compatible VMware products (2109760)」を参照してください。

Platform Services Controller:これはアップグレード手順の最初の段階になります。現在の vSphere 5.x のバージョンに応じて、既存の vCenter Single Sign-On インフラストラクチャをアップグレードするか、フレッシュ インストールする必要があります。
  • vSphere 5.0.x からアップグレードする場合は、お使いの環境で使用するために新しい、外部 Platform Services Controller を導入することをお勧めします。導入ガイドについては、「Install a Platform Services Controller on a Windows Machine」または「Deploy a Platform Services Controller Appliance」を参照してください。
    • 拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、導入する Platform Services Controller をすべて同じ vSphere ドメイン内に配置する必要があります。

  • vSphere 5.1.x からアップグレードする場合、既存の vCenter Single Sign-On ノードはお使いの環境の Platform Services Controller にアップグレードされます。拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On ノードを用意しておくことをお勧めします。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade vCenter Single Sign-On 5.1 for External Deployment」を参照してください。
    • 前述の新機能を使用する予定であり、導入済みの vCenter Single Sign-On ノードがあっても同じ vSphere ドメイン内にない場合は、これらのノードを再インストールしてから、関連付けられた vCenter Server を再ポイントまたは再インストールすることをお勧めします。

  • vSphere 5.5.x からアップグレードする場合、既存の vCenter Single Sign-On ノードはお使いの環境の Platform Services Controller にアップグレードされます。拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、同じ vSphere ドメイン内かつ vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On を用意しておくことをお勧めします。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade vCenter Single Sign-On 5.5 for External Deployment」を参照してください。
    • 前述の新機能を使用する予定であり、導入済みの vCenter Single Sign-On ノードがあっても同じ vSphere ドメイン内にない場合は、これらのノードを再インストールしてから、関連付けられた vCenter Server を再ポイントまたは再インストールすることをお勧めします。
複数の vCenter Server および vCenter Single Sign-On ノードが関わる大規模なアップグレードを計画している場合は、「Mixed-Version Transitional Environments in vCenter Server for Windows Upgrades」を参照してください。これには、推奨される手順が説明されています。

vCenter Server および vSphere Update Manager:これはアップグレード手順の 2 番目の段階になります。既存の vCenter Server および vSphere Update Manager ノードをアップグレードします。Windows ベースまたはアプライアンス ベースの vCenter Server をアップグレードする場合のハードウェアおよびソフトウェアの特定の要件、アップグレードのガイダンス、制限については、「Upgrading to vCenter Server 6.0 best practices (2109772)」を参照してください。

アプライアンスの場合:

:vSphere 6.0 Update 1 の時点で、外部 vCenter Single Sign-On ノードを持つ分散トポロジで構成された vCenter Server Appliance のアップグレードがサポートされるようになりました。
  • vSphere 5.0.x からアップグレードする場合、これはサポートされません。アップグレードを実行するには、vCenter Server Appliance を vSphere 5.1 Update 3 または vSphere 5.5.x にアップグレードする必要があります。

  • vSphere 5.1.x からアップグレードする場合は、vCenter Server Appliance がバージョン 5.1 Update 3 以降であることを確認します。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade the vCenter Server Appliance」を参照してください。

  • vSphere 5.5.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade the vCenter Server Appliance」を参照してください。

Windows の場合:
  • vSphere 5.0.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade vCenter Server 5.0」を参照してください。

  • vSphere 5.1.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade vCenter Server 5.1」を参照してください。

  • vSphere 5.5.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade vCenter Server 5.5」を参照してください。

  • vSphere Update Manager 5.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade the Update Manager Server」を参照してください。vSphere Update Manager 6.0 は、引き続き Windows のみをベースとした VMware ソリューションです。

ESXi:これはアップグレード手順の 3 番目の段階になります。現在のハードウェア要件および優先順位に応じて、既存の ESXi インフラストラクチャをアップグレードするか、フレッシュ インストールする必要があります。既存のインフラストラクチャをアップグレードする方法はいくつかあります。このセクションでは、利用度が最も高い 2 つの操作について説明します。ESXi ホストをアップグレードする場合のハードウェアおよびソフトウェアの特定の要件、アップグレードのガイダンス、制限については、「Best practices to install or upgrade to VMware ESXi 6.0 (2109712)」を参照してください。
  • vSphere Update Manager 経由でのアップグレード:単一のベースライン、またはベースライン グループを使用して、vSphere インベントリにある ESXi 5.x ホストの組織的なアップグレードを実行することができます。このワークフローには、ホストをメンテナンス モードにすること、ESXi 6.0.x のイメージをインポートしてアップグレードすること、ホストをアップグレードするベース ラインを作成すること、およびアップグレードを実行することが含まれます。このワークフローの最初から最後までのガイダンスについては、「Perform an Orchestrated Upgrade of Hosts Using vSphere Update Manager」を参照してください。

  • ホストのインタラクティブなアップグレード:CD、DVD、USB フラッシュ ドライブ、または最近のホストでは ISO マウントから起動して ESXi 6.0.x のインストールを行うことで、vSphere インベントリにある ESXi 5.x ホストをインタラクティブにアップグレードすることができます。このワークフローの最初から最後までのガイダンスについては、「Upgrade Hosts Interactively」を参照してください。

  • ESXi 5.x インベントリのその他のアップグレード オプションについては、『vSphere アップグレード ガイド』の「Upgrading Hosts」を参照してください。

仮想マシン:これはアップグレード手順の 4 番目の段階になります。この段階を開始する前に、前述の手順が正常に完了し、基盤となるインフラストラクチャが安定していることを確認します。VMware Tools および仮想ハードウェアのアップグレードはオプションですが、強く推奨されています。拡張サポートはアップグレードを実施するためのものであり、VMware Tools や仮想ハードウェアのアップグレードを回避するための言い訳と見なすべきではありません。VMware Tools および仮想ハードウェアの、各 ESXi 6.0 との相互運用性については、「VMware Product Interoperability Matrix」および「ESXi/ESX hosts and compatible virtual machine hardware versions list (2007240)」を参照してください。VMware では、vSphere インフラストラクチャを、少なくとも仮想ハードウェア バージョン 10 にアップグレードすることをお勧めしています。
  • vSphere Web Client 経由でのアップグレード:vSphere Web Client 経由で、個々の仮想マシン、または複数の仮想マシンをまとめて、VMware Tools および仮想ハードウェアをアップグレードすることができます。これらのアクティビティをただちに実行するには、「Perform an Automatic Upgrade of VMware Tools」および「Upgrade the Compatibility for Virtual Machines」を参照してください。仮想ハードウェアのアップグレードを計画している場合は、「Schedule a Compatibility Upgrade for Virtual Machines」を参照してください。

  • vSphere Update Manager 経由でのアップグレード:単一のベースライン、またはベースライン グループを使用して、仮想マシン インベントリの組織的なアップグレードを実行することができます。このワークフローには、仮想マシンをアップグレードするベース ラインを作成すること、ベースラインに接続すること、および自動アップグレードを実行することが含まれます。このワークフローの最初から最後までのガイダンスについては、「Orchestrated Upgrade of Virtual Machines」を参照してください。

VMFS:これはアップグレード手順の 5 番目の段階になります。引き続き VMFS-3 を使用している場合は vSphere 6.0 上のこれらのデータストアを使い続けることができますが、VMware では、時間の許す時に VMFS-5 にアップグレードすることをお勧めしています。VMFS-5 にアプリケーショングレードすると、これらのデータストアを ESXi 4.x ホストにマウントできなくなります。VMFS データストアの確認とアップグレードのガイダンスについては、「Upgrading VMFS Datastores」および「Upgrade a Datastore to VMFS5」を参照してください。

vSphere 6.0 へのアップグレードが完了したら:

状態監視項目の実行が完了したら、以下のドキュメントを確認し、新しい vSphere コンポーネントのドキュメントも確認します。

状態監視項目:
新しいコンポーネントおよび機能の概要:


Additional Information

既存のハードウェアの確認

Upgrading from vSphere 5.x to vSphere 6.0 Best Practices