vCenter Server 5.x の簡易手順:
| Platform Services Controller
| vCenter Server / vSphere Update Manager | ESXi | 仮想マシン(VMware Tools および 仮想ハードウェア) | VMFS |
アップデート/導入の手順 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
注 | - vSphere 5.0 を実行している場合は、現在のインフラストラクチャに応じて、Appliance Deployment ウィザード経由で新しいホスト オペレーティング システム上に、または vCenter Server 自体に、新しい Platform Services Controller (PSC) をインストールまたは導入する必要があります。
- vSphere 5.1.x and 5.5.x を実行していて、拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On ノードを用意しておくことをお勧めします。
| - vCenter Server Appliance をアップグレードする場合は、vSphere 5.1 Update 3 または vSphere 5.5.x を実行している必要があります。vSphere 5.0 はサポートされません。
- vSphere Update Manager を vCenter Server 6.0 と相互運用するには、vSphere Update Manager を vSphere 6.0 にアップグレードする必要があります。vSphere Update Manager をアップグレードすると、ESXi 5.x ホストのみを 6.0 にアップグレードできるようになります。
| アップグレードする前にお使いの ESXi ハードウェアを見直し、互換性があることを確認してください。
VMware Compatibility Guide | VMware では、vSphere インフラストラクチャを、少なくとも仮想ハードウェア バージョン 10 にアップグレードすることをお勧めしています。 |
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vSphere 6.0 へのアップグレードを開始する前に:
vSphere 6.0 にアップグレードする前に、いくつか計画しておくべきことがあります。
相互運用性:既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、以下の相互運用性を書き留めておきます。
- VMware vCloud Director (vCD) や VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM) など、お使いの環境に関連付けられたその他の VMware ソリューション
- バックアップ/リストアのアプリケーション、監視アプリケーション、それらとやりとりするその他のサービスなど、お使いの環境に関連付けられたその他のサードパーティ ソリューション。
- vCenter Server、vSphere Update Manager、またはその他の VMware ソリューションで使用する、お使いの環境に関連付けられたデータベース(Microsoft SQL、Oracle など)、およびデータベースの現在の互換性レベル。データベースで互換性レベルを使用している場合は、このレベルがサポートされていることを確認します。
以下を使用して vCenter Server 6.0 と互換性のある VMware ソリューションのバージョン、およびアップグレード手順を特定します。さらに、以下を使用して、vCenter Server またはその他の VMware ソリューションで使用するデータベースが互換性のあるエディション、バージョン、およびサービス パックを実行していることを確認します。サードパーティ製品が vSphere 6.0 で動作することを確認するには、サードパーティ ベンダーにお問い合わせください。
vCenter 6.0、vSphere Update Manager 6.0、および ESXi 6.0 へのインプレース アップグレードは、vSphere バージョン 5.0 以降でサポートされています。
ハードウェア:既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、お使いのハードウェアに互換性があること、および廃止されたデバイスは使用していないことを確認します。以下を使用して、お使いの環境で使用するハードウェアが ESXi 6.0 と互換性があるかどうかを判断します。
VMware では、ESXi ホストをアップグレードするときに、ベンダー固有のカスタマイズ ESXi 6.0 ISO を使用することをお勧めしています(該当する場合)。それらにはお使いのハードウェア用の追加のドライバや特定のドライバが含まれているからです。
トポロジ、お使いの vSphere ドメイン、および VMware Validated Reference Design (VVRD):既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、お使いの vSphere トポロジを確認します。アップグレード パスは正常な実行および完了が可能なものですが、生成されるトポロジが VMware の推奨しないものとなる場合もあります。VMware では、vSphere 6.0 にアップグレードする前に vSphere ドメインのトポロジを再構成することをお勧めしています。以下を使用して、お使いの vSphere 環境が VMware でサポートされ、承認されたものであるかどうかを判断します。
Microsoft Active Directory との連携:お使いの vSphere 環境を Microsoft Active Directory インフラストラクチャに統合する予定である場合は、現在の機能レベルを確認します。
重要な情報とリリース ノート:最後に、既存の vSphere 環境のアップグレードの段階を開始する前に、リリース ノートおよび重要な情報に関する以下のドキュメントを確認します。
vSphere 6.0 へのアップグレードの開始:
Platform Services Controller:これはアップグレード手順の最初の段階になります。現在の vSphere 5.x のバージョンに応じて、既存の vCenter Single Sign-On インフラストラクチャをアップグレードするか、フレッシュ インストールする必要があります。
- vSphere 5.0.x からアップグレードする場合は、お使いの環境で使用するために新しい、外部 Platform Services Controller を導入することをお勧めします。導入ガイドについては、「Install a Platform Services Controller on a Windows Machine」または「Deploy a Platform Services Controller Appliance」を参照してください。
- 拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、導入する Platform Services Controller をすべて同じ vSphere ドメイン内に配置する必要があります。
- vSphere 5.1.x からアップグレードする場合、既存の vCenter Single Sign-On ノードはお使いの環境の Platform Services Controller にアップグレードされます。拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On ノードを用意しておくことをお勧めします。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade vCenter Single Sign-On 5.1 for External Deployment」を参照してください。
- vSphere 5.5.x からアップグレードする場合、既存の vCenter Single Sign-On ノードはお使いの環境の Platform Services Controller にアップグレードされます。拡張リンク モード、複数の vCenter Server タグ付け、および Cross-vCenter vMotion などの Platform Services Controller の新機能を使用する予定である場合は、アップグレードする前に、同じ vSphere ドメイン内かつ vCenter Server の外部に vCenter Single Sign-On を用意しておくことをお勧めします。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade vCenter Single Sign-On 5.5 for External Deployment」を参照してください。
vCenter Server および vSphere Update Manager:これはアップグレード手順の 2 番目の段階になります。既存の vCenter Server および vSphere Update Manager ノードをアップグレードします。Windows ベースまたはアプライアンス ベースの vCenter Server をアップグレードする場合のハードウェアおよびソフトウェアの特定の要件、アップグレードのガイダンス、制限については、「
Upgrading to vCenter Server 6.0 best practices (2109772)」を参照してください。
アプライアンスの場合:
注:vSphere 6.0 Update 1 の時点で、外部 vCenter Single Sign-On ノードを持つ分散トポロジで構成された vCenter Server Appliance のアップグレードがサポートされるようになりました。
- vSphere 5.0.x からアップグレードする場合、これはサポートされません。アップグレードを実行するには、vCenter Server Appliance を vSphere 5.1 Update 3 または vSphere 5.5.x にアップグレードする必要があります。
- vSphere 5.1.x からアップグレードする場合は、vCenter Server Appliance がバージョン 5.1 Update 3 以降であることを確認します。アップグレードのガイダンスについては、「Upgrade the vCenter Server Appliance」を参照してください。
- vSphere 5.5.x からアップグレードする場合、アップグレードのガイダンスについては「Upgrade the vCenter Server Appliance」を参照してください。
Windows の場合:
- vSphere Update Manager 経由でのアップグレード:単一のベースライン、またはベースライン グループを使用して、vSphere インベントリにある ESXi 5.x ホストの組織的なアップグレードを実行することができます。このワークフローには、ホストをメンテナンス モードにすること、ESXi 6.0.x のイメージをインポートしてアップグレードすること、ホストをアップグレードするベース ラインを作成すること、およびアップグレードを実行することが含まれます。このワークフローの最初から最後までのガイダンスについては、「Perform an Orchestrated Upgrade of Hosts Using vSphere Update Manager」を参照してください。
- ホストのインタラクティブなアップグレード:CD、DVD、USB フラッシュ ドライブ、または最近のホストでは ISO マウントから起動して ESXi 6.0.x のインストールを行うことで、vSphere インベントリにある ESXi 5.x ホストをインタラクティブにアップグレードすることができます。このワークフローの最初から最後までのガイダンスについては、「Upgrade Hosts Interactively」を参照してください。
- ESXi 5.x インベントリのその他のアップグレード オプションについては、『vSphere アップグレード ガイド』の「Upgrading Hosts」を参照してください。
VMFS:これはアップグレード手順の 5 番目の段階になります。引き続き VMFS-3 を使用している場合は vSphere 6.0 上のこれらのデータストアを使い続けることができますが、VMware では、時間の許す時に VMFS-5 にアップグレードすることをお勧めしています。VMFS-5 にアプリケーショングレードすると、これらのデータストアを ESXi 4.x ホストにマウントできなくなります。VMFS データストアの確認とアップグレードのガイダンスについては、「
Upgrading VMFS Datastores」および「
Upgrade a Datastore to VMFS5」を参照してください。
vSphere 6.0 へのアップグレードが完了したら:
状態監視項目の実行が完了したら、以下のドキュメントを確認し、新しい vSphere コンポーネントのドキュメントも確認します。
状態監視項目:
新しいコンポーネントおよび機能の概要: