SR-IOV サポート ステータス FAQ
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SR-IOV サポート ステータス FAQ

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Article ID: 342821

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VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事には、SR-IOV (Single Root I/O Virtualization) のサポート状況に関するよく寄せられる質問に対する回答が記載されています。



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免責事項:これは英文の記事「SR-IOV support status FAQ (2038739)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware vCenter Server 5.5.x
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware vCenter Server 5.1.x

Resolution

Q:SR-IOV (Single Root I/O Virtualization) は vSphere でサポートされていますか。サポートされている場合、どのリリースでサポートされていますか。
A: vSphere 5.1 で SR-IOV のサポートが導入されました。SR-IOV 対応のネットワーク カードを使用して、物理デバイス上の個別の仮想機能 (VF) がパススルー (VMDirectPath I/O) モードで仮想マシンに割り当てられるようにすることができます。これによりハイパーバイザーのネットワーク機能がバイパスされます。このモードは、待ち時間の短いネットワーク特性を必要とするワークロードのために設計されています。ただし、次の機能は、SR-IOV で構成される仮想マシンに使用できません。
  • vSphere vMotion
  • Storage vMotion
  • NetFlow
  • VXLAN Virtual Wire
  • vSphere High Availability
  • vSphere Fault Tolerance
  • vSphere DRS
  • vSphere DPM
  • 仮想マシンのサスペンドとレジューム
  • 仮想マシンのスナップショット
  • パススルー仮想機能用 MAC ベース VLAN
  • 仮想デバイス、メモリ、 vCPU のホット アドおよび削除
  • クラスタ環境への参加
  • SR-IOV パススルーを使用した仮想マシンのネットワーク統計
Q:サポートされるアダプタはどれですか。
A: サポートされるアダプタを確認するには、『VMware Compatibility Guide』を参照し、[機能] で検索オプションとして [SR-IOV] を選択します。

Q:vSphere 5.1 および 5.5 での SR-IOV のサポート モデルはどのようなものですか。
A: SR-IOV 対応アダプタのサポート モデルは、認定ドライバと同様です。VMware Global Support Services (GSS) 組織では、パッチ、更新だけでなく、この機能に対するサポートも提供しています。

Q:ESXi 5.1 および 5.5 でサポートされる VF の最大数はいくつですか。
A: パススルー デバイスで使用可能なベクトルの数は限られているため、vSphere ESXi ホストでサポートされる VF の数は限られています。vSphere 5.1 および 5.5 の SR-IOV では、サポートされる Intel の NIC 上で最大 41 の VF がサポートされ、パススルーでサポートされる Emulex NIC 上で最大 64 の VF がサポートされます。

サポートされる VF の実際の数は、システム構成に応じて異なります。たとえば、 Intel NIC および Emulex NIC の両方があり、SR-IOV が有効になっている場合、Intel NIC に使用できる VF の数は、Emulex NIC に対して構成されている VF の数によって異なります。また、この逆も可能です。次の式を使用して、使用できる VF の数を予測することができます。
3X + 2Y < 128</CODE>

X は Intel VF の数、Y は Emulex VF の数です。


Additional Information

SR-IOV の割り当ては、ESXi 5.1 および 5.5 ではデフォルトで無効になっています。SR-IOV を有効にするには、5.1 の場合は esxcli コマンドまたはホスト プロファイルを使用します。vSphere 5.5 の場合、vSphere Web Client を使用して行うこともできます。

:SR-IOV を機能させるには、物理ホストが以下の要件を満たしている必要があります。
  • サポートされるプロセッサ:Intel VT-d または AMD-Vi
  • Intel VT-d または AMD-Vi のマザーボード ファームウェア サポート
  • BIOS/UEFI で IOMMU が有効になっている

ESXi 5.1 または 5.5 で esxcli コマンドを使用して物理アダプタの SR-IOV を有効にするには:

  1. ホスト コンソールで、または SSH 経由で root として、次のコマンドを実行します。

    esxcli system module parameters set -m NIC_Driver_Module -p "max_vfs=n"

    ここで、

    • NIC_Driver_Module はSR-IOV 対応の NIC(例:ixgbe)のモジュール名です
    • n は、NIC によって提供される仮想機能 (VF) の数(例:8)です

    たとえば、Intel X540 10 GB イーサネット アダプタ用に構成するには、次のコマンドを実行します。

    esxcli system module parameters set -m ixgbe -p "max_vfs=8"

    デュアル ポートの NIC または同じモジュールを使用する 2 つの NIC がある場合、次のコマンドを実行します。

    esxcli system module parameters set -m ixgbe -p "max_vfs=8,8"

    :追加する各 NIC には、カンマと値 8 を追加します(たとえば、3 つの NIC には max_vfs=8,8,8 などのように)。サポートされ、構成に使用できる仮想機能の数は、システム構成によって異なります。

  2. ホストを再起動し、構成されたパラメータとともにドライバをリロードします。

ESXi 5.1 または 5.5 でホスト プロファイルを使用して物理アダプタの SR-IOV を有効にするには:

  1. vSphere Web Client のホーム ページから、[ルールおよびプロファイル] > [ホスト プロファイル] をクリックします。
  2. リストからホスト プロファイルを選択し、[管理] タブをクリックします。
  3. [ホスト プロファイルの編集] をクリックして、[一般システム設定] フォルダを展開します。
  4. [カーネル モジュール パラメータ] を展開し、仮想機能を作成するための物理機能ドライバのパラメータを選択します。

    たとえば、Intel 物理 NIC の物理機能ドライバのパラメータは max_vfs です。

  5. [値] テキスト ボックスに、有効な仮想機能番号のカンマ区切りリストを入力します。

    リストの各エントリは、各物理機能に構成する仮想機能の番号です。値 0 は、SR-IOV が物理機能に対して有効になっていないことを意味します。

    デュアル ポートの NIC がある場合は、esxcli コマンドの手順に説明されているように、各ポートの値をカンマ区切りで設定します。

  6. [終了] をクリックします。
  7. 変更したホスト プロファイルをターゲット ホストに対して修正します。
ESXi 5.5 で vSphere Web Client のホスト物理アダプタの SR-IOV を有効にするには:

  1. vSphere Web Client で、[ホスト] に移動します。
  2. [管理] > [ネットワーク] タブで [物理アダプタ] を選択すると、SR-IOV プロパティを表示して物理アダプタが SR-IOV をサポートするかどうかを確認することができます。
  3. 物理アダプタを選択し、[設定の編集] をクリックします。
  4. SR-IOV で、[ステータス] ドロップダウンから [有効] を選択します。
  5. [仮想機能数] テキスト ボックスに、アダプタに構成する仮想機能の数を入力します。
  6. [OK] をクリックします。
  7. ホストを再起動します。


  • SR-IOV が要件を満たす ESXi 5.1 ホスト上でサポートされても、それらの SR-IOV vSphere Web Client を使用して構成することができません。そのようなホスト上の仮想マシンに SR-IOV パススルー アダプタを割り当てないこともできます。アダプタは ESXi 5.5 以降と互換性のある仮想マシンに使用できます。vCenter Server 5.5 リリースが ESXi 5.1 ホストを管理している場合がありますが、構成はリリース 5.1 のものと同じです。PCI デバイスを仮想マシン ハードウェアに追加し、そのデバイスに対し VF を手動で選択する必要があります。
  • 仮想機能は、物理アダプタ エントリで示される NIC ポートで有効になります。これらは、ホストの [設定] タブの [PCI デバイス] リストに表示されます。
  • LACP は現在 SR-IOV ではサポートされていません。

詳細については、次の記事を参照してください。

  • ESXi 5.1 の場合は、『vSphere Networking Guide』の「ESXi 5.1 の vSphere Client での、SR-IOV を使用するための仮想マシンの構成」および「vSphere Web Client での、SR-IOV を使用するための仮想マシンの構成」セクションを参照してください。

  • ESXi 5.5 の場合は、『vSphere Networking Guide』の「vSphere Web Client での、SR-IOV を使用するための仮想マシンの構成」セクションを参照してください。
詳細については、Intel の Web サイト「PCI-SIG SR-IOV Primer: An Introduction to SR-IOV Technology」を参照してください。

:このリンクは 2013 年 8 月 29 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。
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