Q:SR-IOV (Single Root I/O Virtualization) は vSphere でサポートされていますか。サポートされている場合、どのリリースでサポートされていますか。
A: vSphere 5.1 で SR-IOV のサポートが導入されました。SR-IOV 対応のネットワーク カードを使用して、物理デバイス上の個別の仮想機能 (VF) がパススルー (VMDirectPath I/O) モードで仮想マシンに割り当てられるようにすることができます。これによりハイパーバイザーのネットワーク機能がバイパスされます。このモードは、待ち時間の短いネットワーク特性を必要とするワークロードのために設計されています。ただし、次の機能は、SR-IOV で構成される仮想マシンに使用できません。 - vSphere vMotion
- Storage vMotion
- NetFlow
- VXLAN Virtual Wire
- vSphere High Availability
- vSphere Fault Tolerance
- vSphere DRS
- vSphere DPM
- 仮想マシンのサスペンドとレジューム
- 仮想マシンのスナップショット
- パススルー仮想機能用 MAC ベース VLAN
- 仮想デバイス、メモリ、 vCPU のホット アドおよび削除
- クラスタ環境への参加
- SR-IOV パススルーを使用した仮想マシンのネットワーク統計
Q:サポートされるアダプタはどれですか。A: サポートされるアダプタを確認するには、『
VMware Compatibility Guide』を参照し、[機能] で検索オプションとして [SR-IOV]
を選択します。
Q:vSphere 5.1 および 5.5 での SR-IOV のサポート モデルはどのようなものですか。A: SR-IOV 対応アダプタのサポート モデルは、認定ドライバと同様です。VMware Global Support Services (GSS) 組織では、パッチ、更新だけでなく、この機能に対するサポートも提供しています。
Q:ESXi 5.1 および 5.5 でサポートされる VF の最大数はいくつですか。A: パススルー デバイスで使用可能なベクトルの数は限られているため、vSphere ESXi ホストでサポートされる VF の数は限られています。vSphere 5.1 および 5.5 の SR-IOV では、サポートされる Intel の NIC 上で最大 41 の VF がサポートされ、パススルーでサポートされる Emulex NIC 上で最大 64 の VF がサポートされます。
サポートされる VF の実際の数は、システム構成に応じて異なります。たとえば、 Intel NIC および Emulex NIC の両方があり、SR-IOV が有効になっている場合、Intel NIC に使用できる VF の数は、Emulex NIC に対して構成されている VF の数によって異なります。また、この逆も可能です。次の式を使用して、使用できる VF の数を予測することができます。
3X + 2Y < 128</CODE>
X
は Intel VF の数、Y
は Emulex VF の数です。