「ファイルが見つかりませんでした」エラーの解決方法
「ファイルが見つかりませんでした」エラーは、パススルー(汎用)モードでホスト SCSI デバイスを使用するように仮想マシンを構成していて、その仮想マシンを移動したか、ホストのハードウェア構成を変更したか、仮想マシン構成ファイルを手動で編集したことが原因で、SCSI デバイスが存在しないことを示します。
仮想マシンがパワーオフされている場合にこの問題を回避するには、vSphere Client を使用して仮想マシン構成から SCSI デバイス エントリを削除します。
SCSI デバイス エントリを仮想マシン構成から削除するには:
- vSphere Client で、仮想マシン設定の編集をクリックします。
- 削除する SCSI デバイスを選択し、削除をクリックします。
- OK をクリックします。
- 必要に応じて、SCSI デバイスを仮想マシンに追加し直します。
SCSI デバイスを仮想マシンに追加し直すには:
- 仮想マシン設定の編集 > 追加 > SCSI デバイスをクリックします。
- 追加する SCSI デバイスを選択し、OK をクリックします。
- 仮想マシンをパワーオンします。
- すべての仮想ディスクに SCSI デバイス番号が関連付けられていることを確認します。
仮想マシンがサスペンド状態の場合にこの問題を回避するには、仮想マシンの .vmx ファイルを手動で編集し、正しい SCSI デバイスを参照するようにエントリを変更します。
.vmx ファイルを手動で編集するには:
- 仮想マシン構成ファイル (.vmx) を探します。
- テキスト エディタを使用して .vmx ファイルを開きます。
- SCSI デバイスのエントリを探します。例:
scsi0:9.present = "TRUE"
scsi0:9.deviceType = "scsi-passthru"
scsi0:9.fileName = "/vmfs/devices/genscsi/mpx.vmhba32:C0:T0:L0"
- SCSI デバイスを削除するには、.vmx ファイルからこれらのエントリを削除します。
注意:仮想マシンがサスペンド状態のときに SCSI デバイスを削除した場合、仮想マシンでカーネル パニック (BSOD) が発生する可能性があります。この場合の削除は、SCSI デバイスを再接続する方法が他にない場合にのみ行ってください。
- 正しい SCSI デバイスを参照するには、fileName エントリで正しいファイル名を参照するように変更します。
- 仮想マシンをパワーオンします。
「ファイルのロックに失敗しました」エラーの解決方法
ファイルのロックに失敗しました エラーは、他の仮想マシンがすでにこの SCSI デバイスを使用していることを示します。複数の仮想マシンによる SCSI デバイスの共有はサポートされていません。
仮想マシンがこの SCSI デバイスにアクセスする必要がない場合にこの問題を回避するには:
- vSphere Client を使用して、仮想マシンの設定から SCSI デバイス エントリを削除します。
- 仮想マシンをパワーオンします。
仮想マシンがこの SCSI デバイスにアクセスする必要がある場合にこの問題を回避するには、仮想マシン使用時に SCSI デバイスを参照している他の仮想マシンがパワーオフされていることを確認します。