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Issue/Introduction
この記事では、vCenter Server 5.x および 6.0 における HA (FDM) のコンポーネントのトラブルシューティングについて説明します。
vCenter Server 4.x における HA (AAM) のトラブルシューティングの詳細については、「Troubleshooting VMware High Availability (HA) in VMware vSphere 4.x (1001596)」を参照してください。
Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Troubleshooting VMware High Availability (HA) issues in VMware vCenter Server 5.x and 6.0 (2004429)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
- VMware vCenter Server 5.x および 6.0 にアップグレードすると、VMware High Availability (HA) が機能しなくなる。
- 赤い感嘆符がクラスタ オブジェクトに表示される。
- VMware HA を有効にすることができない。
- VMware HA を有効にすると失敗する。
Environment
VMware vCenter Server 6.0.x
VMware vCenter Server 5.5.x
VMware vCenter Server 5.0.x
VMware vCenter Server 5.1.x
Resolution
vCenter Server 5.x および 6.0 は、High Availability (HA) に Automated Availability Manager (AAM) ではなく Fault Domain Manager (FDM) エージェントを使用するため、トラブルシューティングのプロセスが変わりました。
他にも、トラブルシューティングのプロセスに影響するアーキテクチャと機能の違いがあります。
- 1 つのメイン ログ ファイル (/var/log/fdm.log) と Syslog 統合があります
- データストア ハートビート
- クラスタ構成時間の短縮(ホストあたり 1 分かかっていたのに対して、約 1 分)
- FDM はホストで DNS を構成しておく必要がなく、FDM がその他のレイヤ 3 から 7 のネットワーク サービスに依存することもありません。詳細については、『vSphere Availability Guide』の「vSphere HA の動作」を参照してください。
vCenter Server 5.x における HA の詳細については、「Comparing VMware HA 4.x and vSphere HA 5.x (2004401)」を参照してください。
既知の問題
- SSL 証明書の確認が vCenter Server で無効になっていると、構成は次のエラーで失敗する可能性がある。
Cannot complete the configuration of the vSphere HA agent on the host.
- カスタムの SSL 証明書を使用するアップグレードで、構成は次のエラーで失敗する可能性がある。
vSphere HA cannot be configured on this host because it's SSL thumbprint has not been verified.
- ESXi ホストで Web ページが無効になっている場合、構成は次のエラーで失敗する可能性がある。
Unknown installer error.
- VMware-fdm-uninstall.sh をデフォルトの場所で手動で実行している場合、HA パッケージは正常に削除されない。構成は unknown installer error で失敗する可能性がある。
- ESXi ホストでロックダウン モードが有効になっている場合、HA 構成が次のエラーで失敗する可能性がある: Cannot install the vCenter agent service,vSphere HA agent cannot be correctly installed or configured, Permission to perform this operation was denied.
- 1 つの HA クラスタから別のクラスタに移行すると、仮想マシンの保護状態が「保護済み」から「保護解除」に変わる。
- ESXi 5 ホストに対してセキュリティ スキャンが実行されると、FDM は初期化されていない状態になります。この問題は、vCenter Server 5.0 Update 2 で解決されています。
一般的な構成ミスの問題
-
ESX ホストが自動 DOS 対策機能を持つスイッチに接続している場合、FDM 構成は失敗する可能性がある。
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FDM はジャンボ フレームをサポートしても、MTU 設定はあらゆるデバイス上で端から端まで一貫している必要がある。
-
一部のファイアウォール デバイスは、ID ゼロを持つ ICMP ping をブロックする。そのような場合、FDM は、一部またはすべてのスレーブ ホストが相互に ping できないと報告するか、または隔離アドレスに到達できないと報告する可能性がある。この問題は、以下のリリースで修正されました。
FDM のトラブルシューティング手順
FDM の問題のトラブルシューティング
- 既知の問題を確認します。vSphere の最新バージョンを使用していることを確認します。既知の問題の詳細については、『vSphere Release Notes』を参照してください。
- HA を正しく構成したことを確認します。詳細については、『vSphere Availability Guide』の「vSphere HA の動作」セクションを参照してください。
- vCenter Server から ESXi ホストにネットワーク接続されていることを確認します。詳細については、「Testing network connectivity with the ping command (1003486)」を参照してください。
- ESXi ホストが vCenter Server に正しく接続されていることを確認します。詳細については、「Changing an ESXi or ESX host's connection status in vCenter Server (1003480)」を参照してください。
- HA のハートビートに使用されているデータストアがすべてのホストからアクセスできることを確認します。
- FDM エージェントの構成ファイルが、vCenter Server からご使用の ESXi ホストに正常にプッシュされたことを確認します。
- 場所: /etc/opt/vmware/fdm
- ファイル名:clusterconfig(クラスタ構成)、compatlist(仮想マシン用ホスト互換性リスト)、hostlist(ホスト メンバーシップ リスト)、および fdm.cfg。
- 問題の原因についての情報をさらに取得するため、FDM ログの詳細度を上げます。詳細については、「Changing the verbosity of the VMware High Availability Management Agent (FDM) logs (2004540)」を参照してください。
- エラー メッセージがある場合は、ログ ファイルを検索します。
- /var/log/fdm.log または /var/run/log/fdm*(FDM の操作に対して 1 つのログ ファイル)
- /var/log/fdm-installer.log(FDM エージェントのインストール ログ)
- 詳細については、https://<hostname>/mobfdm にある FDM の Managed Object Browser (MOB) を参照してください。MOB を使用して FDM のデバッグ情報を /var/log/vmware/fdm/fdmDump.log にダンプすることができます。また、これにより、ローカル ESX サーバの観点から FDM の状態についての主な情報(保護済み仮想マシン、スレーブ、イベント等のリスト)も提供できます。詳細については、『vSphere Web Services SDK Programming Guide』の「管理対象オブジェクト ブラウザ」を参照してください。
この問題が解決しない場合は、VMware サポートにサポート リクエストを提出し、このナレッジベースの記事 ID (2004429) を問題の説明に記入してください。詳細については、「How to file a Support Request in My VMware (2006985)」を参照してください。