USB デバイスが Fusion の方式で USB プロトコルを実装していない場合、これらの問題が発生することがあります。
この問題を解決するには、Fusion に USB デバイスの操作に特定の「quirk」を使用するよう指示します。これらの quirk を使用することで、Fusion がデバイスに接続し、通信する方法に固有の特性を追加できます。
quirk を追加するには、次の操作を実行します。
- 仮想マシンをシャットダウンし、Fusion を終了します。注意:この手順はスキップしないでください。
- 仮想マシン バンドル内から vmware.log ファイルを開きます。詳細については、「Locating a virtual machine bundle in VMware Fusion (1007599)」を参照してください。
- コンソール ウィンドウの上にある [フィルタ] ボックスに、デバイスのメーカー名を入力します。
たとえば、名前として Apple と入力すると、次のような行が表示されます。
vmx | USB: Found device [name:Apple\ IR\ Receiver vid:05ac pid:8240 path:13/7/2 speed:full family:hid]
行には、USB デバイスの名前、USB デバイスの vid および pid 情報が含まれます。vid と pid の値を書き留めます。
- .vmx ファイルを見つけ、テキスト エディタを使用して開きます。詳細については、「Editing the .vmx file for your Fusion virtual machine (1014782)」を参照してください。
- この行を .vmx ファイルに追加します。ここで、vid と pid は、手順 2 で書き留めた値に置き換え、それぞれの値の前に数値 0 と文字 x を追加します。
usb.quirks.device0 = "0xvid:0xpid skip-reset"
たとえば、手順 2 で見つかった Apple デバイスの場合、この行は次のようになります。
usb.quirks.device0 = "0x05ac:0x8240 skip-reset"
-
.vmx ファイルを保存します。
- Fusion を再度開きます。編集された .vmx ファイルが再ロードされ、変更が読み込まれます。
-
仮想マシンを起動し、デバイスに再び接続してみます。
-
問題が解決されない場合は、手順 4 で追加した quirk の行を表示されている順序で次の行のいずれかに置換し、手順 5 ~ 手順 8 を繰り返します。
- usb.quirks.device0 = "0xvid:0xpid skip-refresh"
- usb.quirks.device0 = "0xvid:0xpid skip-setconfig"
- usb.quirks.device0 = "0xvid:0xpid skip-reset, skip-refresh, skip-setconfig"
注:
この記事の手順を試行しても問題が解決しない場合や、機能する quirk を見つけた場合は弊社にご連絡ください。特有の情報が必要なため、次の操作を行ってください。
Fusion 2.x および 3.x
- もう一度編集するために、.vmx ファイルを開き、次の行を追加します。
usb.analyzer.enable = "TRUE"
- VMware Fusion メニューに移動し、環境設定 を選択します。
- デバッグ チェックの有効化 ボックスをオンにします。
- 仮想マシンをシャットダウンし、Fusion を終了します。
- Fusion を再度開き、仮想マシンをパワーオンします。
- USB デバイスを仮想マシンに接続します。
- VMware サポート情報を収集します。詳細については、「Collecting diagnostic information for VMware Fusion (1003894) 」を参照してください。
- VMware サポートにサポート リクエストを提出します。その際、このナレッジ ベースの記事 ID (1025256) を問題の説明に記入してください。収集したサポート情報をサポート リクエストに添付します。詳細は、『How to Submit a Support Request』を参照してください。
サポート情報を収集したら、VMware Fusion > 環境設定 にアクセスし、デバッグ チェックの有効化 ボックスをオフにします。
Fusion 4.x 以降
- 仮想マシンをシャットダウンします。
- もう一度編集するために、.vmx ファイルを開き、次の行を追加します。
usb.analyzer.enable = "TRUE"
- Fusion メニューから、仮想マシン > 設定 > 詳細 に移動します。
- [詳細] で、トラブルシューティング を [パフォーマンス] または [ハング/クラッシュ] に変更します。
ドロップダウンを使用して、正しいオプションを選択します。
- 仮想マシンで、パフォーマンス関連の問題が発生している場合、パフォーマンス を有効化します。
- 仮想マシンで、ハングまたはクラッシュに関する問題が発生している場合、ハング/クラッシュ を有効化します。
- 仮想マシンをパワーオンします。
- USB デバイスを仮想マシンに接続します。
- VMware サポート情報を収集します。詳細については、「Collecting diagnostic information for VMware Fusion (1003894) 」を参照してください。
- VMware サポートにサポート リクエストを提出します。その際、このナレッジ ベースの記事 ID (1025256) を問題の説明に記入してください。収集したサポート情報をサポート リクエストに添付します。詳細は、『How to Submit a Support Request』を参照してください。
サポート情報を収集したら、仮想マシン > 設定 > 詳細 > トラブルシューティング に移動して、デフォルト に変更します。これにより、情報収集後のデバッグ モードが無効化されます。