Platform Services Controller 6.0 でのレプリケーションの契約とステータスの特定

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• VMware vCenter Server

Issue/Introduction

この記事では、既存の vSphere ドメイン、vSphere ドメインを構成し、環境内で構成済みのレプリケーション契約やレプリケーション ステータスを確認する Platform Services Controller (PSC) を確認するための、vdcrepadmin コマンドライン インターフェイス (CLI) の使用について説明します。このユーティリティは他の操作にも使用できますが、今回は、テクニカル サポート担当者およびお客様が記載内容を実行する必要があります。

この vdcrepadmin CLI は、使用する PSC ディストリビューションによって、次のディレクトリにあります。

• アプライアンス：
  
  /usr/lib/vmware-vmdir/bin
  
  注：この操作では、BASH シェルでアプライアンスにアクセスする必要があります。アプライアンスのシェルから BASH シェルに切り替える手順については、「Toggling the vCenter Server Appliance 6.x default shell (2100508)」を参照してください。
  
  
• Windows：
  
  "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
  
  デフォルトの場合、環境変数の場所はここです： C:\Program Files\VMware\vCenter Server\

Symptoms:

免責事項： これは英文の記事 「Determining replication agreements and status with the Platform Services Controller 6.0 (2127057)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vCenter Server Appliance 6.0.x
VMware vCenter Server 6.0.x

Resolution

vdcrepadmin CLI を使用して、次のパラメータを使用します。

• showservers - vSphere ドメイン内のすべての PSC を表示します。
• showpartners - vSphere ドメイン内における単一 PSC からの現在のパートナーシップを表示します。
• showpartnerstatus - PSC の現在のレプリケーション ステータスと、PSC のレプリケーション パートナーがある場合はそれらを表示します。
• createagreement および removeagreement - vSphere ドメイン内における PSC 間の追加レプリケーション契約の作成と削除を許可します。

showservers パラメータの使用

1. Windows Platform Services Controller へのリモート アクセス、または Platform Services Controller アプライアンスへの SSH アクセスを確立します。
2. 次のコマンドを実行し、ディレクトリを VMDIRD フォルダに変更します。
   
   アプライアンス：cd /usr/lib/vmware-vmdir/bin
   
   Windows： cd "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
   
   
3. 次のコマンドを実行し、vSphere ドメイン内のすべての PSC を表示します。
   
   vdcrepadmin -f showservers -h PSC_FQDN -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showservers -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   
   出力は次のようになります。

cn=psc1.vmware.local,cn=Servers,cn=home,cn=Sites,cn=Configuration,dc=vsphere,dc=local

cn=psc2.vmware.local,cn=Servers,cn=home,cn=Sites,cn=Configuration,dc=vsphere,dc=local

cn=psc4. vmware.local,cn=Servers,cn=East,cn=Sites,cn=Configuration,dc=vsphere,dc=local

cn=psc3. vmware.local,cn=Servers,cn=East,cn=Sites,cn=Configuration,dc=vsphere,dc=local

出力から、必要な情報を特定することができます。

例：

cn=psc1.vmware .local,cn=Servers,cn=home,cn=Sites,cn=Configuration,dc=vsphere,dc=local

• Platform Services Controller の名前： PSC1.vmware.local.
• Platform Services Controller は、vSphere ドメイン内の home サイトにあります。

この情報を特定するには、出力全体を確認します。

• Platform Services Controller PSC1.* および PSC2.* は、次のサイト内にあります：Home
• Platform Services Controller PSC1.* および PSC2.* は、次のサイト内にあります： East

showpartners パラメータの使用

1. Windows Platform Services Controller へのリモート アクセス、または Platform Services Controller アプライアンスへの SSH 接続を確立します。
2. 次のコマンドを実行し、ディレクトリを VMDIRD フォルダに変更します。
   
   アプライアンス：cd /usr/lib/vmware-vmdir/bin
   
   Windows： cd "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
   
   
3. 次のコマンドを実行し、指定した PSC からの現在のパートナーシップを表示します。
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h PSC_FQDN -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   
   このコマンドは、-h パラメータで指定した PSC にパートナーシップを提供します。
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc2.vmware.local
   
   
4. 手順 3 のPSC を使用して、すべてのパートナーシップを特定するために次のコマンドを各 PSC に対して再実行することにより、現在の vSphere ドメインのトポロジをマップします。
   
   例：
   
   注：showservers パラメータを使用すると、ドメイン内の全 PSC のリストを取得できます。
   
   

vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123

ldap://psc2. vmware.local

vdcrepadmin -f showpartners -h psc2.vmware.local -u administrator -w VMw@re123

ldap://psc1. vmware.local

ldaps://psc3. vmware.local

vdcrepadmin -f showpartners -h psc3.vmware.local -u administrator -w VMw@re123

ldap://psc4. vmware.local

ldaps://psc2. vmware.local

vdcrepadmin -f showpartners -h psc4.vmware.local -u administrator -w VMw@re123

ldap://psc3. vmware.local

この一連の出力から、次のような情報を特定できます。

• PSC1.* のレプリケーション パートナーシップの対象： PSC2*
• PSC2.* のレプリケーション パートナーシップの対象（次の両方）：PSC1.* と PSC3.*
• PSC3.* のレプリケーション パートナーシップの対象（次の両方）：PSC2.* と PSC4.*
• PSC4.* のレプリケーション パートナーシップの対象： PSC3.*

この環境は、すべての PSC が中央の PSC で終わるハブとスポーク形式ではなく、各 PSC が以前の PSC に対してインストールされるインライン形式でインストールされたことがわかります。

showpartnerstatus パラメータの使用：

注：この CLI は、実行対象がローカルの PSC のみに制限されています。コマンドを使用して、ある PSC から別の PSC へのレプリケーション ステータスのクエリを実行することは、まだサポートされていません。

1. Windows Platform Services Controller へのリモート アクセス、または Platform Services Controller アプライアンスへの SSH 接続を確立します。
2. 次のコマンドを実行し、ディレクトリを VMDIRD フォルダに変更します。
   
   アプライアンス：cd /usr/lib/vmware-vmdir/bin
   
   Windows： cd "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
   
   
3. 次のコマンドを使用して、PSC の現在のレプリケーション ステータスとそのパートナー ノードを表示します。
   
   vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   
   このコマンドは、PSC の現在のレプリケーション パートナーと、2 ノード間の現在のレプリケーション ステータスも表示します。
   
   例：
   
   psc3:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner:psc4.vmware.local
   Host available:Yes
   Status available:Yes
   My last change number:9502
   Partner has seen my change number:9502
   Partner is 0 changes behind.
   
   Partner:psc2.vmware.local
   Host available:Yes
   Status available:Yes
   My last change number:9502
   Partner has seen my change number:9502
   Partner is 0 changes behind.
   
   

この出力から、現在のノード (psc3.vmware.local) に関する次のような情報を特定できます。

• レプリケーション契約は 2 つあり、1 つには psc2.* があり、もう 1 つには psc4.* があります。
• 2 つのパートナー PSC に接続し、それらのステータスのクエリを実行することができます
• 現在、環境内のすべてのレプリケーション パートナーと同期しています
• この PSC の現在の Update Sequence Number (USN) 値は 9502 です
  
  すべてのレプリケーション ステータスを確認するには、vSphere ドメイン内の別の PSC でこの操作を繰り返します。

お客様の環境でレプリケーションが引き続き失敗する場合は、詳細について、/var/log/vmware/vmdird/vmdird-syslog.log、または "%VMWARE_LOG_DIR%"\vmdird\vmdird-syslog.log ファイルを確認してください。これにより、レプリケーション ステータス、およびレプリケートされたオブジェクトに関する全情報が得られます。

createagreement パラメータの使用

注：これを使用して全く別の（個別の）vSphere ドメイン間のレプリケーション契約を作成することはできません。

1. Windows Platform Services Controller へのリモート アクセス、または Platform Services Controller アプライアンスへの SSH 接続を確立します。
2. 次のコマンドを実行し、ディレクトリを VMDIRD フォルダに変更します。
   
   アプライアンス：cd /usr/lib/vmware-vmdir/bin
   
   Windows： cd "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
   
   
3. 次のコマンドを実行し、指定した PSC からの現在のパートナーシップを表示します。
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h PSC_FQDN -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   
   これは、-h パラメータで指定した PSC にパートナーシップを提供します。
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc2.vmware.local
   
   
4. すべてのパートナーシップを特定するために次のコマンドを各 PSC に対して再実行することにより、現在の vSphere ドメインのトポロジをマップします。
   
   例：
   
   注：showservers パラメータを使用すると、ドメイン内の全 PSC のリストを取得できます。
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc2.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc2.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc1.vmware.local
   ldaps://psc3.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc3.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc4.vmware.local
   ldaps://psc2.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc4.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc3.vmware.local
   
   
5. 定義済みのトポロジを使用して、新しいレプリケーション契約を生成できるようになりました。この記事の環境をモデルとして使用し、以下の関係において追加のレプリケーション契約を生成する必要があります。
   
   PSC1.* と PSC3.*
   PSC1.* と PSC4.*
   PSC2.* と PSC4.*
   
   
6. 次のコマンドを使用して、PSC 間の新しいレプリケーション契約を作成し、メッシュ トポロジを生成します。
   
   vdcrepadmin -f createagreement -2 -h Source_PSC_FQDN -H New_PSC_FQDN_to_Replicate -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f createagreement -2 -h psc1.vmware.local -H psc3.vmware.local -u Administrator -w VMw@re123
   
   
7. メッシュ トポロジ全体が作成されるまで、追加の PSC に対してこの操作を繰り返します。
8. 完了したら、手順 5 を繰り返して、メッシュ トポロジが生成されたことを確認します。
   
   注：レプリケーションの時間のため、メッシュ トポロジの構成が完了するまでに数秒から数分かかる場合があります。

removeagreement パラメータの使用

注：このコマンドを使用して PSC からすべてのレプリケーション パートナーシップを完全に削除することはできません。少なくとも、トポロジに応じて、PSC には 1 つのレプリケーション契約が必要です。

1. Windows Platform Services Controller へのリモート アクセス、または Platform Services Controller アプライアンスへの SSH 接続を確立します。
2. 次のコマンドを実行し、ディレクトリを VMDIRD フォルダに変更します。
   
   アプライアンス：cd /usr/lib/vmware-vmdir/bin
   
   Windows： cd "%VMWARE_CIS_HOME%"\vmdird\
   
   
3. 次のコマンドを実行し、指定した PSC からの現在のパートナーシップを表示します。
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h PSC_FQDN -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   
   これは、-h パラメータで指定した PSC にパートナーシップを提供します。
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc2.vmware.local
   
   
4. すべてのパートナーシップを特定するために次のコマンドを各 PSC に対して再実行することにより、現在の vSphere ドメインのトポロジをマップします。
   
   例：
   
   注：showservers パラメータを使用すると、ドメイン内の全 PSC のリストを取得できます。
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc1.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc2.vmware.local
   ldap://psc3.vmware.local
   ldap://psc4.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc2.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc1.vmware.local
   ldaps://psc3.vmware.local
   ldap://psc4.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc3.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc4.vmware.local
   ldaps://psc2.vmware.local
   ldap://psc1.vmware.local
   
   vdcrepadmin -f showpartners -h psc4.vmware.local -u administrator -w VMw@re123
   ldap://psc3.vmware.local
   ldap://psc1.vmware.local
   ldap://psc2.vmware.local
   
   
5. 次のコマンドを使用して、PSC 間の新しいレプリケーション契約を作成し、メッシュ トポロジを生成します。
   
   vdcrepadmin -f removeagreement -2 -h Source_PSC_FQDN -H New_PSC_FQDN_to_Replicate -u administrator -w Administrator_Password
   
   例：
   
   vdcrepadmin -f removeagreement -2 -h psc1.vmware.local -H psc3.vmware.local -u Administrator -w VMw@re123
   
   
6. この操作を繰り返し、PSC 間のレプリケーション契約を削除します。

Additional Information

vCenter Server のインストール後またはユーザー/グループ作成後のレプリケーションの確認

showpartnerstatus CLI を使用すると、環境内全体の現在のレプリケーション ステータスを監視することができます。レプリケーションが適切に機能しない場合や、レプリケーション データが 1 つの PSC からもう 1 つの PSC に到達しない場合があります。

作成、削除、変更などで PSC 内のオブジェクトを変更すると、これらの変更は 30 秒後に PSC にレプリケートされます。複数の PSC がデイジー チェーン接続されている場合（インライン）は、これにより、チェーンの PSC が更新を要求し、更新を実装してから、パートナー ノードが同様に実行し、最終的に同じ vSphere ドメイン全体で同じレプリカ データに収束するというウェーブレプリケーションが発生する可能性があります。

vSphere Web Client UI（ユーザー）でオブジェクトを作成および削除すると、これらのオブジェクトの削除がドメインに広がることが確認できます。

1. 次におけるユーザーの作成と削除： psc1.*
   
   psc1:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner: psc2.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 12227
   Partner has seen my change number: 12222
   Partner is 5 changes behind.
   
   
2. このコマンドを psc2.* から同時に繰り返します。
   
   psc1.* からの変更を取り上げる前に
   
   psc2:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner: psc1.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 14539
   Partner has seen my change number: 14539
   Partner is 0 changes behind.
   
   Partner: psc3.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 14534
   Partner has seen my change number: 14534
   Partner is 5 changes behind.
   
   psc1.* からの変更を取り上げた後で
   
   psc2:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner: psc1.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 14539
   Partner has seen my change number: 14539
   Partner is 0 changes behind.
   
   Partner: psc3.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 14539
   Partner has seen my change number: 14539
   Partner is 0 changes behind.
   
   
3. このコマンドを psc3.* から同時に繰り返します。
   
   psc2.* からの変更を取り上げる前に
   
   psc3:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner: psc4.domain.local
   Host available: Yes
   Status available:Yes
   My last change number: 9530
   Partner has seen my change number:9523
   Partner is 7 changes behind.
   
   Partner: psc2.domain.local
   Host available: Yes
   Status available:Yes
   My last change number: 9530
   Partner has seen my change number:9530
   Partner is 0 changes behind.
   
   psc2.* からの変更を取り上げた後で
   
   psc3:~ # /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f showpartnerstatus -h localhost -u administrator -w VMw@re123
   Partner: psc4.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 9530
   Partner has seen my change number: 9530
   Partner is 0 changes behind.
   
   Partner: psc2.domain.local
   Host available: Yes
   Status available: Yes
   My last change number: 9530
   Partner has seen my change number: 9530
   Partner is 0 changes behind.

Determining replication agreements and status with the Platform Services Controller 6.X