vCenter Server 5.5 のインストールのベスト プラクティス
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vCenter Server 5.5 のインストールのベスト プラクティス

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Article ID: 341773

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Products

VMware vCenter Server

Issue/Introduction

この記事には、vCenter Server 5.5 のインストールのベスト プラクティスに関する情報が記載されています。


  • これは包括的なガイドではありません。詳細については、『vSphere 5.5 documentation』 を参照してください。このドキュメントには、確実な情報が含まれています。同ドキュメントとこの記事との間に相違がある場合は、ドキュメントの内容が正しいと判断してください。
  • 環境はそれぞれ異なるため、インストール上の多くの判断では、この記事に記載されている以上の知識および理解を要します。インストールの詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』を参照し、『vSphere 5.5 Release Notes』で既知の問題や特別なインストールの注記を確認してください。


Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「Installing vCenter Server 5.5 best practices (2052334)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


Environment

VMware vCenter Server Appliance 5.5.x
VMware vCenter Server 5.5.x

Resolution




vSphere 5.1 では、vCenter Server 管理インフラストラクチャの一部として vCenter Single Sign-On (SSO) コンポーネントを導入しています。この変更は vCenter Server のインストールに影響します。vCenter Single Sign-On による認証により、安全なトークン交換メカニズムを介して vSphere ソフトウェア コンポーネントが互いに通信を行うことを許可することで、VMware クラウド インフラストラクチャ プラットフォームがより安全になります。

Single Sign-On のデプロイ モードの詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』 の 「vCenter Single Sign-On のデプロイ モード」 セクションを参照してください。

vCenter Server の最初のインストール中に、すべてのコンポーネントをインストールする必要があります。同じ環境に 2 回目以降インストールするときやサービスを追加するときに、SSO をインストールする必要はありません。1 台の SSO サーバが vSphere 環境全体に対応します。SSO を一度インストールしたら、新しい vCenter Server インスタンスをすべて同じ SSO サービスに接続できます。vCenter Server インスタンスごとに Inventory Service インスタンスをインストールする必要があります。

  • シンプル インストール:シンプル インストール オプションでは、vCenter Single Sign-On、vSphere Web Client、vCenter Inventory Service、および vCenter Server が同じホストまたは仮想マシンにインストールされます。シンプル インストールはほとんどのデプロイに適しています。

    シンプル インストールのガイダンスについては、「Methods of Installing vCenter Server 5.5 (2053142)」を参照してください。
  • カスタム インストール:各コンポーネントの場所および設定をカスタマイズするには、カスタム インストールを実行し、次の順番で個々のインストール オプションを選択してコンポーネントを個別にインストールできます:
  1. vCenter Single Sign-On
  2. vSphere Web Client
  3. vCenter Inventory Service
  4. vCenter Server
各コンポーネントは異なるホストまたは仮想マシンにインストール可能です。

複数の vCenter Server システムをインストールする場合、各 vCenter Server で同じ vCenter Single Sign-On サービスを参照できます。

詳細については、「Methods of Installing vCenter Server 5.5 (2053142)」を参照してください。
  • 複数の場所へのインストール:vCenter Single Sign-On 5.1 とは異なり、vSphere 5.5 に含まれる SSO サービスでは複数の場所で認証データが同期されます。
複数の場所に vCenter Server システムをインストールする場合は、それぞれの場所に SSO サーバをインストールできます。SSO のインスタンスを 2 回目以降インストールするときは、インストール中に最初の SSO インスタンスを参照するように設定できます。この 2 つのインスタンス間で VMware ディレクトリ サービス インスタンスが同期されます。一方のインスタンスに加えた変更は、もう一方のインスタンスに伝播されます。

vCenter Single Sign-On、vSphere Web Client、vCenter Inventory Service、vCenter Server のハードウェア要件

:vCenter Server システムは、サポートされているデータベースにアクセスできる物理マシンまたは仮想マシンです。vCenter Server システムは特定の要件を満たす必要があります。

vCenter Single Sign-On、vSphere Web Client、vCenter Inventory Service、および vCenter Server のシンプル インストール デプロイの最小ハードウェア要件

シンプル インストール デプロイのホスト ハードウェア最小要件
プロセッサ論理コア 2 つ以上の Intel または AMD の x64 プロセッサ(それぞれ速度が 2GHz)。
メモリ12 GB。

vCenter Server データベースを vCenter Server と同じマシンで実行する場合、メモリ要件は高くなります。

vCenter Server には、次のようないくつかの Java サービスが含まれています:VMware VirtualCenter Management Webservices (tc Server)、Inventory Service、およびプロファイル駆動型のストレージ サービスvCenter Server をインストールする場合は、これらのサービスにメモリを割り当てるため、vCenter Server インベントリのサイズを選択します。インベントリのサイズにより、サービスに対する JVM ヒープの最大値の設定が決まります。使用環境内のホスト数が変更された場合は、インストール後にこの設定を変更できます。詳細については、「vCenter Server の JVM ヒープ設定」の推奨事項を参照してください。
ディスク ストレージインベントリのサイズに応じて、インストール後に 40 ~ 60 GB の空きディスク領域が必要です。今後のインベントリの拡大に対応するため、これ以上の空き領域を確保してください。

vCenter Server データベースを vCenter Server と同じマシン上で実行する場合は、これらのデータベースのサイズに応じて、ディスク ストレージ要件が高くなります。

vCenter Server 5.x では、vCenter Server ログのデフォルト サイズが、vCenter Server 4.x よりも 450 MB 大きくなります。ログ フォルダに割り当てるディスク領域に、この増加分を格納するのに十分な容量があることを確認します。
ネットワーク速度1 Gbps
vCenter Single Sign-On、vCenter Inventory Service、および vCenter Server は同じホスト マシン (シンプル インストール と同じ) または異なるマシンにインストールできます。詳細については、次を参照してください:

vCenter Server とは異なるホスト マシン上で実行される vCenter Single Sign-On の最小ハードウェア要件

vCenter Sign-On のハードウェア要件
Processor論理コア 2 つ以上の Intel または AMD の x64 プロセッサ(それぞれ速度が 2GHz)。
メモリ3 GB.SSO が vCenter Server と同じホスト マシン上で実行される場合は、vCenter Single Sign-On、vSphere Web Client、vCenter Inventory Service、および vCenter Server のシンプル インストール デプロイのハードウェア最小要件、または vCenter Server のハードウェア最小要件を参照してください。
ディスク ストレージ2 GB.
ネットワーク速度1 Gbps


vCenter Server とは異なるホスト マシン上で実行される vCenter Inventory Service の最小ハードウェア要件

vCenter Inventory Service のハードウェア要件
プロセッサ論理コア 2 つ以上の Intel または AMD の x64 プロセッサ(それぞれ速度が 2GHz)。
メモリ
3 GB.vCenter Inventory Service が vCenter Server と同一のホスト マシン上で実行される場合は、次を参照してください。
ディスク ストレージ
vCenter Inventory Service が vCenter Server と同一のホスト マシン上で実行される場合は、vCenter Server および vCenter Server ホスト マシンで実行されるその他のアプリケーションで必要なディスク領域に加えて、次の要件があります。

Inventory Service のディスク ストレージ要件は、インベントリ サイズ、およびインベントリ内の仮想マシンのアクティビティ量によって異なります。一般的なアクティビティ率では、Inventory Service は 1,000 台のホストに分散された 15,000 台の仮想マシンで 6 GB ~ 12 GB のディスク領域を使用します。

アクティビティ率が高い (1 時間に 20% 以上の仮想マシンが変更される) 場合、既存のディスク使用量にインラインで書き込まれる代わりに、更新を処理するディスクに先書きログ (WAL) が書き込まれます。この高いアクティビティ率はほとんどの場合、Virtual Desktop Infrastructure (VDI) の使用例に関連します。

必要なディスク領域のガイドライン:
  • 小規模のインベントリ、低いアクティビティ率:5 GB
  • 小規模のインベントリ、高いアクティビティ率:15 GB
  • 大規模のインベントリ、低いアクティビティ率:15 GB
  • 大規模のインベントリ、高いアクティビティ率:40 GB ~ 60 GB

:小規模のインベントリとは 1 ~ 100 台のホストまたは 1 ~ 1000 台の仮想マシンで、大規模のインベントリとは 400 台を超えるホストまたは 4000 台を超える仮想マシンです。

詳細については、「vCenter Server のハードウェア最小要件」を参照してください。

ネットワーク速度1 Gbps
vCenter Single Sign-On、vCenter Inventory Service、および vCenter Server を同一のホスト マシン上にインストールする場合は、この表に記載された vCenter Single Sign-On と Inventory Service のメモリおよびディスク ストレージの追加要件を満たしていることを確認してください。

vCenter Server のハードウェア最小要件

vCenter Server のハードウェア要件
CPU64 ビット CPU 2 つ、または 64 ビット デュアル コア プロセッサ 1 つ。
プロセッサ2.0 GHz 以上の Intel 64 または AMD 64 プロセッサ。Itanium(IA64)プロセッサはサポートされていません。同一のマシン上でデータベースを実行する場合は、プロセッサ要件が高くなる可能性があります。
メモリ必要なメモリ量は vCenter Server の構成によって異なります。
  • vCenter Server が vCenter Single Sign On および vCenter Inventory Service とは異なるホスト マシン上にインストールされている場合、4 GB の RAM が必要です。
  • vCenter Server、vCenter Single Sign On、および vCenter Inventory Service が同一のホスト マシン上に(vCenter シンプル インストールを使用したインストールと同様に)インストールされている場合、10 GB の RAM が必要です。
vCenter Server データベースまたは vCenter Single Sign On データベースを vCenter Server と同じマシンで実行する場合、メモリ要件は高くなります。

vCenter Server には、次のようないくつかの Java サービスが含まれています:VMware VirtualCenter Management Webservices (tc Server)、Inventory Service、およびプロファイル駆動型のストレージ サービスvCenter Server をインストールする場合は、これらのサービスにメモリを割り当てるため、vCenter Server インベントリのサイズを選択します。インベントリのサイズにより、サービスに対する JVM ヒープの最大値の設定が決まります。使用環境内のホスト数が変更された場合は、インストール後にこの設定を変更できます。詳細については、「vCenter Server の JVM ヒープ設定」の推奨事項を参照してください。
ディスク ストレージvCenter Server のインストールに必要なディスク ストレージ量は、vCenter Server の構成によって異なります。

vCenter Server データベースを vCenter Server と同じマシン上で実行する場合は、これらのデータベースのサイズに応じて、ディスク ストレージ要件が高くなります。

vCenter Server 5.x では、vCenter Server ログのデフォルト サイズが、vCenter Server 4.x よりも 450 MB 大きくなります。ログ フォルダに割り当てるディスク領域に、この増加分を格納するのに十分な容量があることを確認します。

Microsoft SQL Server 2008 R2 Express ディスクインストール アーカイブを解凍するための最大 2 GB の空きディスク領域。インストールが完了すると、これらのファイルの約 1.5 GB 分は削除されます。
ネットワーク速度1 Gbps

:vCenter Server のネットワーク ドライブまたは USB フラッシュ ドライブへのインストールはサポートされていません。

ご使用のデータベースのハードウェア要件については、データベースのドキュメントを参照してください。データベースと vCenter Server を同一のマシン上で実行する場合は、vCenter Server の要件にデータベースの要件が加わります。

vCenter Server の JVM ヒープ設定

vCenter Server インベントリVMware VirtualCenter Management Webservices(tc Server)Inventory Serviceプロファイル駆動型のストレージ サービス
小規模のインベントリ(1 ~ 100 個のホストまたは 1 ~ 1000 個の仮想マシン)512 MB3 GB1 GB
中規模のインベントリ(100 ~ 400 個のホストまたは 1000 ~ 4000 個の仮想マシン)512 MB6 GB2 GB
大規模のインベントリ(400 台を超えるホストまたは 4000 台を超える仮想マシン)1,024 MB12 GB4 GB



デプロイ規模に応じた vCenter Server システムのパフォーマンスの推奨事項

ご使用の環境のホストおよびパワーオン状態の仮想マシンの台数によってパフォーマンスが異なります。このセクションには、適切なパフォーマンスを確保する最小限のガイドラインとしてのシステム要件が記載されています。パフォーマンスを向上させるには、環境内のシステムをここで示す数値より大きい値で構成します。

処理要件は、ハードウェアの CPU コア数別に記載されています。物理コアのみをカウントします。ハイパースレッド システムでは、論理 CPU は個別のコアとしてカウントされません。

重要:ディスクの推奨サイズは、デフォルトのログ レベルを想定しています。さらに細かいログ レベルを構成する場合、多くのディスク領域が必要になります。

中規模な導入環境(最大 50 台のホストおよび最大 500 台のパワーオン状態の仮想マシン)の場合

製品コアMemoryディスク
vCenter Server24 GB5 GB

ホストが 300 台以下、パワーオン状態の仮想マシンが 3,000 台以下の大規模のデプロイ

製品コアMemoryディスク
vCenter Server48 GB10 GB

ホストが 1,000 台以下、パワーオン状態の仮想マシンが 10,000 台以下の特大規模のデプロイ

製品コアMemoryディスク
vCenter Server816 GB10 GB


vSphere Web Client サーバ コンポーネントのハードウェア要件

vSphere Web Client サーバのハードウェア要件
メモリ3 GB 以上:Java ヒープ用に 2 GB、次の用途に 1 GB
  • 常駐コード
  • Java スレッドのスタック
  • Java プロセスのグローバル/bss セグメント
CPU2 個以上のコアを搭載した 2.00 GHz のプロセッサ
ディスク ストレージ2 GB 以上の空きディスク領域
ネットワークギガビット接続を推奨

:vSphere Web Client には、次の 2 つのコンポーネントがあります:Java サーバ、およびブラウザ内で動作する Adobe Flex クライアント アプリケーション。

VMware vCenter Server Appliance のハードウェア要件

VMware vCenter Server Appliance のハードウェア要件
ホスト マシンのディスク ストレージvCenter Server Appliance には少なくとも 70GB のディスク領域が必要で、最大サイズは 125GB に制限されています。vCenter Server Appliance は、最大サイズの 125 GB にまで拡大できるシン プロビジョニングされた仮想ディスクでデプロイできます。ホスト マシンに vCenter Server Appliance 仮想ディスクの拡張に対応する十分な空きディスク領域ない場合は、vCenter Server は操作を停止し、vSphere 環境を管理できなくなります。
VMware vCenter Server Appliance のメモリ
  • 小規模のインベントリ(10 台以下のホストまたは 100 台以下の仮想マシン):8 GB 以上。
  • 小規模のインベントリ(10 ~ 100 台のホストまたは 100 ~ 1,000 台の仮想マシン):16 GB 以上。
  • 中規模のインベントリ(100 ~ 400 台のホストまたは 1,000 ~ 4,000 台の仮想マシン):24 GB 以上。
  • 大規模のインベントリ (400 台を超えるホストまたは 4000 台を超える仮想マシン):32 GB 以上。

VMware vCenter Server Appliance の JVM ヒープ設定

vCenter Server Appliance インベントリVMware VirtualCenter Management Webservices (tc Server)Inventory Service プロファイル駆動型のストレージ サービス
小規模のインベントリ (1 ~ 100 台のホストまたは 1 ~ 1000 台の仮想マシン)512 MB3 GB1 GB
中規模のインベントリ(100 ~ 400 台のホストまたは 1,000 ~ 4,000 台の仮想マシン)512 MB6 GB2 GB
大規模のインベントリ(400 台を超えるホストまたは 4,000 台を超える仮想マシン)1,024 MB12 GB4 GB

vCenter Server のソフトウェア要件

使用するオペレーティング システムが vCenter Server をサポートしていることを確認します。vCenter Server では、64 ビットのオペレーティング システムが必要です。また、vCenter Server がそのデータベースに接続するには、64 ビットのシステム DSN が必要です。サポートされているオペレーティング システムの一覧については、『VMware Compatibility Guide』 を参照してください。

vCenter Server には、Microsoft .NET 3.5 SP1 Framework が必要です。ご使用のシステムにインストールされていない場合は、vCenter Server インストーラでインストールされます。ファイルを追加でダウンロードするために、.NET 3.5 SP1 インストールでインターネット接続が必要になる場合があります。

  • vCenter Server ホスト マシンで英語以外のオペレーティング システムを使用する場合は、Windows Update から Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 と Microsoft .NET Framework 3.5 言語パックの両方をインストールしてください。Windows Update では、ご使用のオペレーティング システムに適した言語バージョンが自動的に選択されます。vCenter Server インストーラでインストールされる .NET Framework には英語版しか含まれません。
  • vCenter Server 5.5 では、ホスト OS としての Windows Server 2003 のサポートは終了しています。詳細については、『VMware Compatibility Guide』 を参照してください。
  • vCenter Server 5.5 では、ホスト OS としての Windows Server 2008 SP1 のサポートは終了しています。Windows Server 2008 SP1 ホストを SP2 にアップグレードしてから、vCenter Server をバージョン 5.5 にアップグレードしてください。詳細については、『VMware Compatibility Guide』および『Microsoft Software Lifecycle Policy』を参照してください。

    :上記のリンクは 2013 年 11 月 20 日時点のものです。リンクが切れている場合はフィードバックをお寄せください。VMware の担当者がリンクを更新します。

vCenter Server にバンドルされている Microsoft SQL Server 2008 R2 Express データベースの使用を計画している場合は、システムに Microsoft Windows インストーラ バージョン 4.5 (MSI 4.5) が必要です。MSI 4.5 は、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。また、vCenter Server の autorun.exe インストーラから MSI 4.5 を直接インストールすることもできます。

VMware vCenter Server Appliance は、ESX バージョン 4.x または ESXi バージョン 4.x 以降を実行しているホストにのみデプロイできます。

vCenter Single Sign-On、Inventory Service、および vCenter Server のインストールの前提条件

vCenter Single Sign-On、Inventory Service、および vCenter Server をインストールする前に、前提条件を確認してください。

インストール処理について理解し準備するための前提
  • vCenter Server バージョン 5.1 以降には、vCenter Single Sign-On と Inventory Service が必要です。これらのコンポーネントは次の順序でインストールする必要があります:vCenter Single Sign-On、vSphere Web Client、Inventory Service、および vCenter Server。
  • リリース ノートで既知の問題や特別なインストールの注記を確認してください。詳細については、『VMware vSphere 5.5 Release Notes』 を参照してください。

  • vCenter Single Sign-On、Inventory Service、および vCenter Server のインストール ウィザードで必要になる情報を収集します。詳細については、『vSphere Upgrade Guide』 の 「vCenter Single Sign-On、Inventory Service、vCenter Server、vSphere Web Client のインストールまたはアップグレードに必要な情報」セクションを参照してください。

  • vCenter Server インスタンスをスタンドアロン インスタンスにするのか、またはリンク モード グループに含めるのかを決定します。詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』 の 「vCenter Server のリンク モード グループの作成」セクションを参照してください。

  • 当社の Web サイトから vCenter Server インストーラをダウンロードします。

システムの前提条件

  • システムが次に記載された要件を満たしていることを確認します:
  • 必要なポートが開いていることを確認します。関連情報については、「Required ports for vCenter Server 5.5 (2051575)」を参照してください。

    :vSphere Client から仮想マシンへの仮想マシン コンソール接続を確立できるようにするため、TCP ポート 902 および 903 は、vSphere Client マシンと仮想マシンがホストされている ESXi/ESX ホスト間で、送受信方向で開いておく必要があります。また、これらのポート上のトラフィックが、インフラストラクチャに存在する可能性のある NAT/ファイアウォール デバイスと通信できることを確認する必要があります。

  • vSphere 製品をインストールまたはアップグレードする前に、vSphere ネットワークのすべてのマシンの時計を同期します。詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』 の 「vSphere ネットワーク上の時計の同期」 セクションを参照してください。

  • vCenter Server ホスト マシンの DNS 名が実際のコンピュータ名と一致していることを確認します。

  • vCenter Server をインストールしているマシンのホスト名が RFC 952 ガイドラインに準拠していることを確認します。

  • vCenter Server のインストール パスは、Microsoft Active Directory Application Mode (ADAM/AD LDS) のインストール要件に適合していなければなりません。インストール パスには、ASCII 以外の文字、コンマ (,)、ピリオド (.)、感嘆符 (!)、シャープ記号 (#)、アット記号 (@)、パーセント記号 (%) などの文字を含めることはできません。

  • vCenter Server をインストールするシステムが Active Directory ドメイン コントローラではないことを確認します。

  • vCenter Server を実行している各システムで、ドメイン ユーザー アカウントに次の権限があることを確認します。

    • 管理者グループのメンバー
    • オペレーティング システムの一部として動作
    • サービスとしてログオン

  • vCenter Server には、Microsoft .NET 3.5 SP1 Framework が必要です。ご使用のシステムにインストールされていない場合は、vCenter Server インストーラでインストールされます。NET 3.5 SP1 のインストールでは、ファイルをさらにダウンロードするためにインターネット接続が必要になる場合があります。

  • vCenter Server のインストールに使用するシステムがドメインではなくワークグループに属する場合は、vCenter Server の一部の機能を利用できません。ワークグループに割り当てられている場合は、特定の機能の使用時に、vCenter Server システムがネットワーク上で利用可能なすべてのドメインおよびシステムを検出できません。インストール後に Active Directory の ID ソースを追加するには、マシンがドメインに接続されている必要があります。システムがワークグループとドメインのどちらに属しているかを判断するには、[マイ コンピュータ] を右クリックします。[プロパティ] をクリックし、[コンピュータ名] タブをクリックします。[コンピュータ名] タブに、[ワークグループ] ラベルまたは [ドメイン] ラベルのいずれかが表示されます。

  • NETWORK SERVICE アカウントが vCenter Server がインストールされるフォルダと HKLM レジストリの読み取り権限を持っていることを確認します。

  • インストールを実行する管理者アカウントに、インストール ウィザードで選択する VMware インストール ディレクトリに対するフル コントロールがあることを確認します。

  • インストール時にマシンとドメイン コントローラ間の接続が機能していることを確認します。

  • vCenter Server をインストールする前に、vCenter Server を登録する SSO インスタンスの [管理ツール] コントロール パネルで、次のサービスが開始されていることを確認します:
    • VMware 証明書サービス
    • VMware ディレクトリ サービス
    • VMware ID マネージャ サービス
    • VMware KDC サービス
    • tcruntime-C-ProgramData-VMware-cis-runtime-VMwareSTSService

  • ASCII 以外の文字を含まないユーザー名を使用して、ホスト マシンに管理者グループのメンバーとしてログインする必要があります。
  • VMware vCenter Server Appliance を使用する場合、サーバの DNS ドメインは Active Directory ドメインと同じである必要があります。これは、Active Directory の VMware vCenter Server Appliance マシン アカウントと、ID ソースとして Active Directory ドメインを追加することの両方に必要です。

ネットワークの前提条件

  • コマンド プロンプトで次のコマンドを実行し、vCenter Server のインストール先システムの完全修飾ドメイン名 (FQDN) が解決できることを確認します。

    nslookup your_vCenter_Server_fqdn

    FQDN が解決可能な場合は、 nslookup コマンドは、ドメイン コントローラーのマシンの IP と名前が返されます。

  • vCenter Server の IP アドレスで照会したときに、DNS の逆引き参照で完全修飾ドメイン名が返されることを確認します。vCenter Server のインストール時に、インストーラが vCenter Server の IP アドレスを基に vCenter Server の完全修飾ドメイン名を検索できないときは、vSphere Web Client をサポートする Web サーバ コンポーネントのインストールに失敗します。リバース ルックアップは PTR レコードを使用して実装されます。PTR レコードを手動で作成するには、vCenter Server ホストのオペレーティング システムのドキュメントを参照してください。

  • vCenter Server システムとその管理対象となるホストの間にネットワーク アドレス変換 (NAT) が配置されていないことを確認します。

  • ほかのネットワーク サーバと同様に、vCenter Server は固定 IP アドレスとよく知られている DNS 名を持つマシンにインストールし、クライアントが確実にサービスにアクセスできるようにします。vCenter Server システムをホストする Windows サーバに、静的 IP アドレスとホスト名を割り当てます。この IP アドレスには、有効な(内部の)ドメイン名システム (DNS) への登録が必要です。ESXi ホストの管理インターフェイスに、vCenter Server とすべての vSphere Web Client からの有効な DNS 解決があることを確認します。vCenter Server に、すべての ESXi ホストとすべての vSphere Web Client からの有効な DNS 解決があることを確認します。vCenter Server に固定 IP アドレスではなく DHCP を使用する場合は、vCenter Server のコンピュータ名がドメイン名システム (DNS) 内で更新されていることを確認します。コンピュータ名を ping して、この接続をテストします。たとえば、コンピュータ名が host-1.company.com の場合、Windows コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

    ping host-1.company.com

    コンピュータ名を ping 送信すると、その名前が DNS で更新されます。

  • Active Directory を ID ソースとして使用する場合は、正しく設定されていることを確認します。SSO サーバ ホスト マシンの DNS には、Active Directory のドメイン コントローラの参照エントリと逆引き参照エントリの両方が含まれている必要があります。たとえば、 mycompany.com に対する ping 送信では、mycompany のドメイン コントローラの IP アドレスが返されます。同様に、その IP アドレスに対する ping -a コマンドは、ドメイン コントローラのホスト名を返します。名前解決の問題をホスト ファイルを編集することによって訂正しないでください。代わりに、DNS サーバが正しくセットアップされていることを確認してください。Active Directory の構成の詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。
データベースの前提条件
  • vCenter Server データベースがデータベースの要件を満たしていることを確認します。詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』 の 「vCenter Server データベースの構成に関する注意事項」 および 「vCenter Server データベースの準備」 セクションを参照してください。

  • バンドルされたデータベースをインストールするのでない限り、vCenter Server データベースを作成します。

  • vCenter Server のデータベースがサポート対象のバージョンであり、サポート対象外のバージョンの互換モードに設定されていないことを確認してください。詳細は、『VMware Product Interoperability Matrixes』 を参照してください。

vCenter Single Sign-On を使用する vCenter Server の ID ソース

vCenter Server 5.1 および 5.5 は、認証に SSO を使用します。SSO 5.1 でサポートされている ID ソースの一覧については、vSphere 5.1 documentation を参照してください。SSO 5.5 は、ID ソースとして次のカテゴリのユーザー リポジトリをサポートしていますが、使用できるのは 1 つの ID ソースのみです。

  • Active Directory バージョン 2003 以降

    SSO では、ID ソースとして単一の Active Directory ドメインを指定できます。ドメインに子ドメインを含めたり、フォレスト ルート ドメインにすることができます。vSphere Web Client には [Active Directory (統合 Windows 認証)] として表示されます。

  • LDAP を介した Active Directory

    SSO は、LDAP を介した Active Directory の複数の ID ソースをサポートしています。この ID ソース カテゴリは、vSphere 5.1 に含まれる SSO サービスとの互換性のために含まれています。vSphere Web Client には [LDAP サーバとしての Active Directory] として表示されます。

  • OpenLDAP バージョン 2.4 以降

    SSO は、複数の OpenLDAP ID ソースをサポートしています。vSphere Web Client には [OpenLDAP] として表示されます。

  • ローカル オペレーティング システム ユーザー

    ローカル オペレーティング システム ユーザーは、SSO サーバが実行されているオペレーティング システムに対してローカルです。ローカル オペレーティング システム ID ソースは基本的な SSO サーバ デプロイにのみ存在し、複数の SSO インスタンスがあるデプロイでは使用できません。1 つのローカル オペレーティング システム ID ソースのみを使用できます。vSphere Web Client には [localos] として表示されます。

  • vCenter Single Sign-On システム ユーザー

    SSO をインストールするときに、vsphere.local という名前のただ 1 つのシステム ID ソースが作成されます。vSphere Web Client には [vsphere.local] として表示されます。

ID ソースの詳細については、『vSphere Installation and Setup Guide』を参照してください。

ユーザー アカウントを使用した vCenter Server の実行

Microsoft Windows に組み込のシステム アカウントまたはユーザー アカウントを使用して、vCenter Server を実行できます。ユーザー アカウントを使用すると、SQL Server に対して Windows 認証を有効にでき、セキュリティが強化されます。

ユーザー アカウントは、ローカル マシンのシステム管理者でなければなりません。インストール ウィザードで、アカウント名を DomainName\Username 形式で指定します。ドメイン アカウントが SQL Server にアクセスできるように SQL Server データベースを構成する必要があります。

Microsoft Windows に組み込みのシステム アカウントには、サーバに対して vCenter Server システムが必要とする以上の権限やアクセス権があるため、セキュリティの問題が生じる可能性があります。

SQL Server の DSN が Windows 認証を使用して構成されている場合は、VMware VirtualCenter Management Webservices サービスと DSN ユーザーに同一のユーザー アカウントを使用します。

SQL Server に Microsoft Windows 認証を使用する予定がない場合や、Oracle データベースを使用している場合でも、vCenter Server システム用にローカルのユーザー アカウントを設定したほうがよい場合があります。この設定の唯一の要件は、ユーザー アカウントがローカル マシンのシステム管理者であることです。

vCenter Server の IPv6 マシンへのインストール

IP アドレスが IPV4 に準拠している場合のみ、vCenter Server 5.1 と 5.5 は vCenter Server および vCenter Server コンポーネント間の IP アドレスによる接続をサポートします。IPv6 環境で vCenter Server システムに接続するには、vCenter Server の完全修飾ドメイン名 (FQDN) またはホスト名を使用する必要があります。

ベスト プラクティスは、DHCP によって割り当てられた場合に変わる可能性がある IP アドレスの代わりに、常に有効な FQDN を使用することです。


Additional Information

Installing vCenter Server 5.5 best practices