この問題は、VMware ESX または ESXi が新しい REDO ログ ファイル (vDiskname-delta.vmdk) を作成しようとしたものの、生成されたファイル名がすでに存在していた場合に発生します。これは、-delta.vmdk REDO ログ ファイルに関連付けられている記述子ファイルがない場合に発生する可能性があります。
スナップショットを作成する場合、ホストでは、スナップショットのチェーンで使用されておらず、ディレクトリに存在しない、最小のファイル番号を使用します。ホストでは、この番号を記述子ファイルで確認することにより計算します。
ホストがスナップショットの作成を試行する場合、まず、新しい記述子ファイルを作成し、次に、関連付けられている -delta.vmdk ファイルを作成します。ホストが -delta.vmdk のファイル名がすでに存在していることを検出した場合、スナップショット操作は失敗し、仮想マシンは前の状態に戻されます。
この問題を解決するには、関連付けられている記述子ファイルを含まない -delta.vmdk ファイルを検索して、手動で名称を変更するか、移動します。
関連付けられている記述子ファイルを含まない -delta.vmdk ファイルを検索して、手動で名称を変更するか、移動するには:
- vSphere Client を使用して ESX または ESXi ホストに接続します。
- インベントリで影響を受けている仮想マシンを検索します。
- 仮想マシンが保存されているデータストアを特定します。
- データストア ブラウザを開きます。
- 仮想マシンの構成ファイルを含む作業ディレクトリに移動します。詳細については、Creating snapshots in a different location than default virtual machine directory (1002929) を参照してください。
- 前のスナップショットの残りの REDO ログである delta.vmdk ファイルがあることを確認します。例:
- 仮想マシンが、現在、vmname-000001.vmdk を参照している
- vmname-000001.vmdk の親は仮想マシンのベース ディスク vmname.vmdk である
- 名称が vmname-000002-delta.vmdk というファイルが仮想マシンのディレクトリに存在する
- 名称が vmname-000002-delta.vmdk~ というファイルが仮想マシンのディレクトリに存在する
- .vmx ファイルが名称が vmname-000002-delta.vmdk というファイルを参照していない
- .vmsd ファイルが名称が vmname-000002-delta.vmdk というファイルを参照していない
- 残りのファイルの名称を変更するか、移動します。たとえば、vmname-000002-delta.vmdk ファイルをバックアップ ディレクトリに移動します。
- スナップショット作成操作をやり直すと、正常に実行されます。
注:
- スナップショットのメモリの状態を取得する場合、新しい .vmdk ファイルの前に .vmsn ファイルが作成されます。スナップショット操作が予期せず失敗した場合、プロセスが停止し、.vmsn ファイルが残ります。仮想マシンにスナップショットがない場合は、.vmsn ファイルを安全に削除することができます。スナップショットがある場合は、.vmsd ファイルを確認して、仮想マシンが参照している .vmsn ファイルを特定し、残りのファイルを削除します。
- このような問題は、Snapshot Manager で非表示になっているスナップショットの仮想マシンのデータストアを参照(スナップショットのディスク ファイルおよび差分ファイルが非表示であると想定)して、記述子ファイルを削除する場合に、発生する可能性があります。