TUR コマンドで再試行要求が繰り返される場合に、ストレージ パスがフェイルオーバーしない
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TUR コマンドで再試行要求が繰り返される場合に、ストレージ パスがフェイルオーバーしない

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Article ID: 340256

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Products

VMware vCenter Server VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

通常、ストレージ パスに問題があると、ESXi ホストは、パスのフェイルオーバーを開始する前に Test Unit Ready (TUR) コマンドを送信してパスがダウンしているかを確認します。このとき、TUR コマンドが成功せず、再試行操作の要求 (VMK_STORAGE_RETRY_OPERATION)) が繰り返されると、ホストはフェイルオーバーをトリガせずにコマンドの再試行を続けます。通常、次のエラーによって、ホストで TUR コマンドが再試行されます。
  • SCSI_HOST_BUS_BUSY 0x02
  • SCSI_HOST_SOFT_ERROR 0x0b
  • SCSI_HOST_RETRY 0x0c


Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「Storage path does not fail over when TUR command repeatedly returns retry requests (2106770)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

Environment

VMware vCenter Server 6.0.x
VMware vSphere ESXi 6.0

Resolution

この問題を解決するには、enable_action_OnRetryErrors オプションを使用します。このオプションにより、ESXi ホストは問題のあるパスを「非活動」としてマークすることができます。パスを非活動」としてマークすると、ホストはフェイルオーバーをトリガし、代わりの機能するパスを使用できるようになります。
オプションを設定するには、次の手順を実行します。
  1. 適切なコマンドを実行して、このオプションを有効または無効にします。

    • 有効にする:#esxcli storage nmp satp generic deviceconfig set -c enable_action_OnRetryErrors -d naa.XXX
    • 無効にする:#esxcli storage nmp satp generic deviceconfig set -c disable_action_OnRetryErrors -d naa.XXX

  2. 次のコマンドを実行して、enable_action_OnRetryErrors オプションのステータスを確認します。

    esxcli storage nmp device list

    次の出力例は、オプションが有効になったことを示します。

    naa.XXX
    Device Display Name: DGC Fibre Channel Disk (naa.XXX)
    Storage Array Type: VMW_SATP_CX Storage Array Type Device
    Config: {navireg ipfilter action_OnRetryErrors}

enable_action_OnRetryErrors オプションは、再起動後も維持されます。

新しい SATP 要求ルールを作成し、その SATP を使用するホストに追加されたすべての新しい LUN で enable_action_OnRetryErrors オプションを有効にすることもできます。

esxcli storage nmp satp rule add -t device -s VMW_SATP_EXAMPLE -P VMW_PSP_FIXED -o enable_action_OnRetryErrors
:LUN が認識されるすべての ESXi ホストでこのコマンドを実行します。


Additional Information

Storage path does not fail over when TUR command repeatedly returns retry requests