ESXi 5.x における NetApp NFS ファイラ上の NFS 接続の問題
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ESXi 5.x における NetApp NFS ファイラ上の NFS 接続の問題

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Article ID: 339953

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VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

この記事はESXi 5.x/6.0にNFSデータストアをアンマウント出来ない場合には問題を解決する為の手順を提供します。


Symptoms:

免責事項: これは英文の記事 「NFS connectivity issues on NetApp NFS filers on ESXi 5.x (2016122)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


ESXi/ESX ホストである種の NetApp NFS ファイラ モデルで NFS データストアを使用する場合、次のような症状が発生します。
  • vCenter Server で、または vSphere Client を介してアクセスしたときに、NFS データストアが使用できないように見える(灰色で表示)。
  • 数分後に NFS 共有が再び表示される。
  • NFS データストアが使用できないときに、NFS データストアにある仮想マシンがハング/一時停止状態になる。
  • この問題が最もよく発生するのは、ホストを ESXi 5.x にアップグレードした後、または環境に ESXi 5.x ホストを追加した後である。
  • ESXi ホストの /var/log/vmkernel.log ファイルに、次のようなメッセージが報告される。
    • NFSLock: 515: Stop accessing fd 0xc21eba0 4
      NFS: 283: Lost connection to the server 192.168.100.1 mount point /vol/datastore01, mounted as bf7ce3db-42c081a2-0000-000000000000 ("datastore01")
      NFSLock: 477: Start accessing fd 0xc21eba0 again
      NFS: 292: Restored connection to the server 192.168.100.1 mount point /vol/datastore01, mounted as bf7ce3db-42c081a2-0000-000000000000 ("datastore01")
    • 2013-10-05T17:14:14.607Z cpu2:8194)StorageApdHandler: 277: APD Timer killed for ident [b63367a0-e78ee62a]
        2013-10-05T17:14:14.607Z cpu2:8194)StorageApdHandler: 402: Device or filesystem with identifier [b63367a0-e78ee62a] has exited the All Paths Down state.
          2013-10-05T17:14:14.607Z cpu2:8194)StorageApdHandler: 902: APD Exit for ident [b63367a0-e78ee62a]!
            2013-10-05T17:14:14.607Z cpu16:8208)NFSLock: 570: Start accessing fd 0x4100108487f8 again
              2013-10-05T17:14:14.756Z cpu2:8194)WARNING: NFS: 322: Lost connection to the server 10.20.90.2 mount point /vol/nfs_snapmirror_test, mounted as bd5763b1-19271ed7-0000-000000000000 ("AFO_SNAPMIRROR_TEST")
                2013-10-05T17:14:14.756Z cpu2:8194)WARNING: NFS: 322: Lost connection to the server 10.20.90.2 mount point /vol/nfs_vmware_isos_vol01, mounted as 654dc625-6010e4e6-0000-000000000000 ("NFS_SATA_ISOS_VOL01")

            • ESXi ホストの /var/log/vobd.log ファイルに、次のようなメッセージが報告される。

              2012-05-31T18:41:35.532Z: [vmfsCorrelator] 6084893035396us: [esx.problem.vmfs.nfs.server.disconnect] 192.168.100.1 /vol/datastore01 bf7ce3db-42c081a2-0000-000000000000 volume-name:datastore01
              2012-05-31T18:46:30.377Z: [vmfsCorrelator] 6085187880809us: [esx.problem.vmfs.nfs.server.restored] 192.168.100.1 /vol/datastore01 bf7ce3db-42c081a2-0000-000000000000 volume-name:datastore01


            • NFS に使用される VMkernel ポートからのパケットのトレースを調査する場合、Wireshark の NFS ファイラから発するゼロ ウィンドウ TCP セグメントが表示される場合がある。

              No Time Source Destination Protocol Length Info
              784095 325.356980 10.1.1.35 10.1.1.26 RPC 574 [TCP ZeroWindow] Continuation
              792130 325.452001 10.1.1.35 10.1.1.26 TCP 1514 [TCP ZeroWindow] [TCP segment of a reassembled PDU]


            Environment

            VMware vSphere ESXi 5.5
            VMware vSphere ESXi 5.1
            VMware vSphere ESXi 5.0

            Resolution

            同様の症状を示す NFS 接続の問題が、vSphere 5.5 U1 で発生します。vSphere 5.5 U1 のユーザーは、そのリリースに固有のナレッジベースの記事、「Intermittent NFS APDs on VMware ESXi 5.5 U1 (2076392)」にリダイレクトされます。

            ここで説明するのは、負荷の高い状況で TCP ウィンドウ サイズを 0 に減らす、特定のバージョンの OnTap の問題です。詳細については、「NetApp Bug ID 654196」を参照してください。

            :このドキュメントを表示するには、NetApp の Web サイトに登録する必要があります。

            アップグレードするには、「NetApp support portal」を参照してください。詳細については、「How to troubleshoot NFS APD (All-Paths-Down) issues on VMware ESXi」を参照してください。
            :このリンクは、2014 年 8 月 1 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。

            回避策 1

            この問題を回避して、この問題の発生を防ぐには、NFS.MaxQueueDepth 詳細パラメータの値を大幅に低くします。これにより、切断が減るか、切断しなくなることが確認されています。

            十分な数のライセンスがある場合は、この問題を回避するために、Storage I/O Control 機能を使用できます。ESXi ホストすべての Enterprise Plus ライセンスでこの機能を使用する必要があります。

            Storage I/O Control が有効になると、MaxQueueDepth の値が動的に設定され、問題が回避されます。

            Storage I/O control の詳細については、以下を参照してください。
            回避策 2

            vSphere Client を使用して NFS.MaxQueueDepth 詳細パラメータを設定するには、次の手順を実行します。
            1. ホストおよびクラスタ ビューでホストをクリックします。
            2. 構成 タブをクリックしてから、[ソフトウェア] の下の 詳細設定 をクリックします。
            3. NFS をクリックしてから、NFS.MaxQueueDepth まで下にスクロールします。
            4. 値を 64 に変更します。
            5. OK をクリックします。
            6. 変更を有効にするために、ホストを再起動します。
            vSphere 5.1 Web Client を使用して NFS.MaxQueueDepth 詳細パラメータを設定するには、次の手順を実行します。
            1. ホストおよびクラスタ タブをクリックします。
            2. 変更する ESXi ホストをクリックします。
            3. 管理 > 設定 > システムの詳細設定 をクリックします。
            4. 変数 NFS.MaxQueueDepth を選択します。
            5. 値を 64 に変更し、OK をクリックします。
            6. 変更を有効にするために、ホストを再起動します。
            NFS.MaxQueueDepth 詳細パラメータをコマンド ラインで設定するには、次の手順を実行します。
            1. SSH を使用してホストに接続します。詳細については、Using ESXi Shell in ESXi 5.0 and 5.1 (2004746) を参照してください。
            2. 次のコマンドを実行します。

              # esxcfg-advcfg -s 64 /NFS/MaxQueueDepth

            3. 変更を有効にするために、ホストを再起動します。
            4. ホストが再起動したら、次のコマンドを実行して変更を確認します。

              # esxcfg-advcfg -g /NFS/MaxQueueDepth
              Value of MaxQueueDepth is 64
            注意: VMware は、値 64 を推奨しています。この値で切断が止まらない場合は、さらにその半分まで値を減らす必要がある場合があります。たとえば、切断が止まるまで、値を 32 または 16 まで変更します。


            Additional Information

            ナレッジベースの記事「How to troubleshoot NFS APD (All-Paths-Down) issues on VMware ESXi」を参照してください。
            :このリンクは 2014 年 8 月 1 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。

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