vSphere 5.1 および 5.5 で "VMW_SATP_ALUA_CX" や "VMW_SATP_SYMM" SATP を使用する EMC 製ストレージ装置でのデフォルトの PSP (パス選択ポリシー) が "VMW_PSP_FIXED" から "VMW_PSP_RR" へ変更される
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vSphere 5.1 および 5.5 で "VMW_SATP_ALUA_CX" や "VMW_SATP_SYMM" SATP を使用する EMC 製ストレージ装置でのデフォルトの PSP (パス選択ポリシー) が "VMW_PSP_FIXED" から "VMW_PSP_RR" へ変更される

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Article ID: 339922

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Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction


Symptoms:
免責事項:これは英文の記事「vSphere 5.1 and vSphere 5.5 changes default Path Selection Policy from VMW_PSP_FIXED to VMW_PSP_RR for EMC arrays using VMW_SATP_ALUA_CX and VMW_SATP_SYMM Storage Array Type Plugins (SATP) (2033122)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

ESXi 5.1 を新規にインストールするか 5.1 へアップグレードすると、次の事象が発生します:

注意: この事象は LUN が RDM としてマッピングされており、筐体間クラスタ (CAB) 構成の仮想マシンで MSCS の共有ストレージとして使用されている場合に発生します。
  • デフォルトの PSP (パス選択ポリシー) が [ラウンドロビン] に設定される。
  • クォーラムディスクに障害が発生し、クラスタが動作しない場合がある。

    注意: この問題は、"VMW_SATP_ALUA_CX" や "VMW_SATP_SYMM" という SATP (ストレージアレイタイププラグイン) を使用する EMC 製ストレージ装置や LUN に限って発生するわけではありません。


Environment

VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.1
VMware vSphere ESXi 5.0

Cause

この問題は、ESXi 5.1 でデフォルトの PSP (パス選択ポリシー) が変更されたために発生します。

これは、当該のストレージベンダより "VMW_SATP_ALUA_CX" および "VMW_SATP_SYMM" の SATP (ストレージアレイタイププラグイン) を使用するストレージ装置のクレームルールを "VMW_PSP_RR" にするように要望があったため変更されたものです。

当該のストレージベンダが "VMW_SATP_ALUA_CX" および "VMW_SATP_SYMM" の SATP (ストレージアレイタイププラグイン) を使用するストレージ装置に対してデフォルトのクレームルールを "VMW_PSP_RR" に変更するよう要望したため ESXi 5.1 へアップグレードするとデフォルトの PSP (パス選択ポリシー) が変更されることになります。

デフォルトの PSP 一覧は次の esxcli コマンドで確認できます:

esxcli storage nmp satp list

Name Default PSP Description
------------------- ------------- -------------------------------------------
VMW_SATP_ALUA_CX VMW_PSP_RR Supports EMC CX that use the ALUA protocol
VMW_SATP_SYMM VMW_PSP_RR Supports EMC Symmetrix

Resolution

注意: MSCS で使用する RDM の LUN では、[ラウンドロビン] のパス選択ポリシーはサポートされません。詳細は 『フェイルオーバークラスタリングと Microsoft Cluster Service のセットアップ』 を参照してください。
サポートされる構成にするためには、"VMW_SATP_ALUA_CX" および "VMW_SATP_SYMM" の SATP で検出されるすべてのデバイスのパス選択ポリシーを [固定] (VMW_PSP_FIXED) に変更する必要があります。

この問題を解決するには、コマンドラインまたは vSphere Client を使用してパス選択ポリシーを [最近の使用] もしくは [固定] に変更してください。

vSphere Client を使用してパス選択ポリシーを変更する方法:

vSphere Client で ESX ホストまたは vCenter Server に接続してください。
  1. 左ペインでホストを選択し、[構成] タブをクリックします。
  2. [ハードウェア] 配下で [ストレージアダプタ] をクリックします。
  3. 一覧からファイバチャネル HBA を選択します。
  4. パス選択ポリシーを変更したい LUN を右クリックして、[パスの管理] をクリックします。
  5. 使用しているストレージ装置に応じて [パスの選択] ドロップダウンメニューから [固定] または [最近の使用] を選択します。
  6. MSCS クラスタノードの仮想マシンが動作しているすべてのホストの LUN でこれらの手順を繰り返します。
  7. コマンドラインを使用してパス選択ポリシーを変更するには、Changing a LUN to use a different Path Selection Policy (PSP) (1036189) を参照してください。

vSphere Web Client を使用してパス選択ポリシーを変更する方法

  1. [vCenter ホーム] から、[インベントリツリー] を展開し [ホストおよびクラスタ] へ移動します。
  2. 適切なデータセンタまたはクラスタをクリックし、管理したい ESXi ホストを選択します。
  3. [管理] タブをクリックします。
  4. [ストレージ] をクリックして [ストレージデバイス] をクリックします。
  5. マルチパス PSP ポリシーを変更したいストレージデバイスを選択します。
  6. [デバイス詳細] 配下の [プロパティ] をクリックします。
  7. [マルチパスポリシー] 配下の [マルチパスの編集] をクリックします。
  8. ドロップダウンメニューで [固定] または [最近の使用] を選択し [OK] をクリックします。

コマンドラインからマルチパス PSP を変更する方法

  1. 次のコマンドを実行して、現在のデバイスのマルチパス PSP を表示します:

    esxcli storage nmp device list -d naa.xxxxx

  2. 次のコマンドを実行して、PSP を 固定 (VMW_PSP_FIXED) または 最近の使用 (VMW_PSP_MRU) に変更します:

    esxcli storage nmp device set -d naa.xxxx --psp=VMW_PSP_FIXED


Additional Information

詳細は、次を参照してください:
Microsoft Cluster Service (MSCS) support on ESXi/ESX
Using the PSP_RR path selection policy with MSCS results in quorum disk problems
ESXi/ESX hosts with visibility to RDM LUNs being used by MSCS nodes with RDMs may take a long time to start or during LUN rescan
Changing a LUN to use a different Path Selection Policy (PSP)
vSphere 5.1 and vSphere 5.5 changes default Path Selection Policy from VMW_PSP_FIXED to VMW_PSP_RR for EMC arrays using VMW_SATP_ALUA_CX and VMW_SATP_SYMM Storage Array Type Plugins (SATP)