VMware ESXi 5.0、5.1、5.5 を再起動すると、スナップショット LUN のマウントが外れる

Products

VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

Symptoms:
免責事項：これは英文の記事「Persistent mount of a snapshot LUN may not persist across reboots in VMware ESXi 5.0/5.1/5.5 (2065248)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

"Persistent Mount" オプションを使用して、スナップショット LUN をマウントすると次の事象が発生します：
- ESXi ホストを再起動すると、スナップショット LUN がマウントされません。
- スナップショット LUN のマウントを維持できません。
- 強制的な LUN のマウントは正常どおり実行でき、再起動するまではマウントされた状態が維持されます。

ホストの再起動後、LUN がマウントされません。

注意：この事象はスナップショット LUN のマウント方法に関わらず発生します。vSphere Client を使用しても、次のようなコマンドラインオプションを使用してボリュームをマウントしようとしても、同様にマウントできません。
- esxcli storage vmfs snapshot mount -u <VMFS UUID>
- vicfg-volume --persistent-mount <VMFS UUID>

ESXi ホストでの persistent mount とスナップショット LUN のの処理に関する詳細は、次を参照してください：

Environment

VMware vSphere ESXi 5.0
VMware vSphere ESXi 5.5
VMware vSphere ESXi 5.1

Cause

システムがスナップショット LUN のリストを解析する際、その LUN が読み取り専用かどうかを確認します。リストに読み取り専用の LUN があった場合は解析が処理が中止され、その読み取り専用の LUN 以降の LUN は無視されマウントされません。

Resolution

これは、ESXi 5.0、5.1、5.5 における既知の問題です。

この問題を回避するには次のうちいずれかの方法を実行してください：

方法 1

ESXi ホスト上に読み取り専用の LUN がないようにします。

注意：LUNの双方向レプリケーション機能を使用している場合、この方法は実行できないことがあります。

方法 2

警告：この手順はご使用の環境に危険を及ぼす可能性があります。この回避策をご自身で完全に理解して実行できない場合は VMware テクニカルサポートへお問い合わせください。

問題となっている読み取り専用の LUN の VMFS UUID を確認し、ESXi 構成ファイル (esx.conf) から関連するエントリを削除することによってその LUN をフィルタリングします。

vmkernel.log ログファイル(場所：/var/log ）にある次のようなエントリを見つけます：

2013-11-27T10:19:11.954Z cpu9:16854)LVM: 11710: Failed to open device naa.60060e80167b770000017b1234567890:1
vsish コマンドを使用して、問題となっている読み取り専用の LUN の VMFS UUID を確認します。

警告：vsish コマンドは、本来お客様が実行することをサポートしていないため公式の資料には記載されておらず、使用方法を誤ると思わぬ結果をもたらすことがあります。そのため、これより説明する vsish コマンドはこの問題を引き起こしているスナップショット LUN を特定する目的でのみ使用し、かつ以下に記載したコマンドのみを実行するようにしてください。また esxcli や esxcfg コマンドでこれと同等なものはありません。
次のコマンドで、vsish コマンドプロンプトを開きます：

# vsish
"vmkModules/lvmdriver/unresolved/devices/" ディレクトリに移動し、問題のあるデバイスを表示するために、ls コマンドを実行します：

/> cd vmkModules/lvmdriver/unresolved/devices/
/vmkModules/lvmdriver/unresolved/devices/> ls
手順1で見つけた NAA ID に対応するエントリを検索して cat コマンドでプロパティを表示し、出力される VMFS UUID を確認します。

例：

/vmkModules/lvmdriver/unresolved/devices/> cat /vmkModules/lvmdriver/unresolved/devices/0#naa.60060e80167b770000017b1234567890:1/properties

Unresolved device information {
VMK name:naa.60060e80167b770000017b1234567890:1
LV name:5177c75f-8fc1d038-3c1a-d8465649cf66
LV State:1
VMFS3 UUID (First extent only):5177c761-5a47bc68-cc73-d8465649cf66
VMFS3 label (First extent only):MY-DATASTORE-SAN001
Reason: Snapshot detected; further actions required
Extent address start (MB):0
Extent address end (MB):524031
Volume total size (MB):524032
}
テキストエディタで /etc/vmware/esx.conf を開きます。
手順 5 で確認した UUID を参照している 3 行のエントリを削除します。

/fs/vmfs[5177c761-5a47bc68-cc73-d8465649cf66]/forceMountedLvm/readOnly = "false"
/fs/vmfs[5177c761-5a47bc68-cc73-d8465649cf66]/forceMountedLvm/lvmName = "5177c75f-8fc1d038-3c1a-d8465649cf66"
/fs/vmfs[5177c761-5a47bc68-cc73-d8465649cf66]/forceMountedLvm/forceMount = "true"

注意：複数の読み取り専用の LUN が存在する場合がありますので、この回避策実行後同様なメッセージがログ内に記録されないか確認してください。

Additional Information

esx.conf の編集に関する情報は、Corrupted esx.conf file prevents network settings from displaying (1004451) を参照してください。
Corrupted esx.conf file prevents network settings from displaying
Snapshot LUN detection in ESX and ESXi
vSphere handling of LUNs detected as snapshot LUNs
Persistent mount of a snapshot LUN may not persist across reboots in VMware ESXi 5.0/5.1/5.5

Impact/Risks:
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