esxcli を使用して vSAN ディスク グループを手動で削除および再作成する方法
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esxcli を使用して vSAN ディスク グループを手動で削除および再作成する方法

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Article ID: 339558

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VMware vSAN

Issue/Introduction

免責事項: これは英文の記事「How to manually remove and recreate a vSAN disk group using esxcli 」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

この記事では、ESX コマンド ライン インターフェイス (esxcli) を使用して vSAN ディスク グループを手動で削除および再作成する手順について説明します。この手順は、vCenter Server にアクセスできない場合や、vSphere Web Client でのエラーが原因でディスク グループ管理にアクセスできない場合に適用されます。


Environment

VMware vSAN 7.x
VMware vSAN 8.x OSA

Resolution

esxcli コマンドを使用してディスク グループを削除および再作成するには:
 
:これらの手順は、データを破壊しないよう慎重に実行する必要があります。
  1. SSH を使用し、ディスク グループを所有している ESXi ホストに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のいずれかのコマンドを実行して、ホストをメンテナンス モードにします。3 つのオプションがあります。

    :VMware では[ensureObjectAccessibility] オプションの使用をお勧めします。ensureObjectAccessibility モードまたは evacuateAllData モードの使用に失敗すると、データが失われることがあります。
     
    • 推奨
      • データのアクセシビリティを確認:
        esxcli system maintenanceMode set --enable true -m ensureObjectAccessibility
      • データを退避:
        esxcli system maintenanceMode set --enable true -m evacuateAllData
         
    • 非推奨
      • データを退避しない:
        esxcli system maintenanceMode set --enable true -m noAction
         
  3. 次のコマンドを実行して、既存のグループのキャッシュおよびキャパシティ ディスク ID を記録します。
    esxcli vsan storage list

    キャパシティ階層デバイスの出力例:
    naa.123456XXXXXXXXXXX:
    Device: naa.123456XXXXXXXXXXX
    Display Name: naa.123456XXXXXXXXXXX
    Is SSD: true
    VSAN UUID: 52164f1b-668b-ec68-b293-919b04e78fa3
    VSAN Disk Group UUID: 52ab175f-17c6-6f42-e10a-ca86fc1d008e
    VSAN Disk Group Name: naa.50000XXXXX1245
    Used by this host: true
    In CMMDS: true
    On-disk format version: 5
    Deduplication: true
    Compression: true
    Checksum: 5356031598619392290
    Checksum OK: true
    Is Capacity Tier: true
    Encryption: false
    DiskKeyLoaded: false


    :キャッシュ ディスクの場合:
    • VSAN UUID および VSAN Disk Group UUID フィールドが一致
    • 次の出力がレポートされる: Is Capacity Tier: false
       
  4. 次に、ディスク グループを削除します。

    esxcli vsan storage remove -u uuid

    :常に次のコマンドを使用して、ディスク グループの UUID をダブル チェックします。
    esxcli vsan storage list
     
  5. 物理ディスクを交換した場合は、「追加情報」のセクションを参照してください。
     
  6. 次のコマンドを使用して、ディスク グループを作成します。
    esxcli vsan storage add -s naa.xxxxxx -d naa.xxxxxxx -d naa.xxxxxxxxxx -d naa.xxxxxxxxxxxx

    ここで、naa.xxxxxx はディスク デバイスの NAA ID であり、ディスク デバイスは次のオプションによって識別されます。
     
    • -s は SSD を示します。
    • -d はキャパシティ ディスクを示します。
       
  7. esxcli vsan storage list コマンドを実行して新しいディスク グループを確認し、すべてのディスクが CMMDS 出力で True を報告していることを確認します。


Additional Information

物理ディスクを交換する場合は、次の追加手順が必要です。
  1. VMware では、電源オフを行ったり、ホストのメンテナンス を実施する前に、「Resolution(解決方法)」セクションの手順 2 で記載されているように、ノードをメンテナンス モードにすることを推奨しています。vSAN で利用されるディスクは、次の状況でホット スワップ可能です。

    a) ハイブリッド構成では、コントローラがディスクのホットスワップディスクをサポートしている
    b) オールフラッシュ構成では、重複排除および圧縮が無効で、コントローラがディスクのホットスワップをサポートしている

    もし、コントローラがディスクのホットスワップをサポートしているか、重複排除および圧縮が有効になっているか不明な場合は、サポートされていないものとして扱い、ノードを[アクセシビリティの確保]でメンテナンスモードにし、ノードの電源をオフにしてディスクを交換します。

    注:重複排除と圧縮が有効になっているディスク グループ、または障害が発生したキャッシュディスクを交換する場合は、障害が発生したディスクを交換する前にディスク グループを削除する必要があります。上記の「Resolution(解決方法)」セクションの手順に従って、障害が発生したディスクを交換してください。障害が発生したディスクをホット スワップできる場合は、必ず HBA の再スキャンを実行して、新しいディスクが検出され、ESXi で使用できるようにする必要があります。

  2. SSH を使用して root ユーザーとしてホストにログインしし、以下のコマンドを実行してすべての HBA を再スキャンします。

    esxcli storage core adapter rescan --all

  3. 次のコマンドを実行して、すべてのディスクがコントローラを介して表示されることを確認します。

    vdq -q

    SSD ディスクとキャパシティ ディスクのすべてのディスク naa.xxxxx とタグを一覧表示しメモしておきます。
     
  4. 次のコマンドを実行して、ディスクに適切な新しいキャパシティ ディスクをタグ付けします。

    esxcli vsan storage tag add -d naa.xxxxxx -t capacityFlash

    注: これは All Flash 環境でのみ必要です。
     
  5. 次のコマンドを実行して、SSD ディスクをキャッシュ ディスクとしてタグ付けします。

    esxcli vsan storage tag add -s t10.NVMe____INTEL_SSDPEDMD800G4_____

    :vdq -q コマンドの出力から正確な名前をメモした内容から引用します。

  6. 障害が発生したディスクをディスク グループから削除します。esxcli vsan storage remove -d naa.xxxxxxx

  7. 新しいキャパシティディスクを追加するには、esxcli vsan storage add -s naa.xxxxxx -d naa.xxxxxxx を実行します。

    注: -s オプションは、複数のディスク グループが存在し、キャパシティディスクを追加する際のディスク グループを区別する場合にのみ、add コマンドで必要です。複数のキャパシティディスクをディスク グループに追加する場合は、複数の -d オプションを使用することもできます。