仮想マシンのワールド番号を仮想マシン名にマッピングする
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仮想マシンのワールド番号を仮想マシン名にマッピングする

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Article ID: 339469

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VMware vSphere ESXi

Issue/Introduction

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免責事項: これは英文の記事 「Mapping a virtual machine world number to a virtual machine name (1001101)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。


VMkernel のログ エントリでは、仮想マシンが仮想マシンの名前ではなくワールド番号で識別されることがよくあります。たとえば、ログの原因となったコンポーネントや仮想マシンを識別するため、ワールド番号がログ メッセージにプレフィックスとして割り振られることがよくあります。ログ メッセージは、次の形式で表されます。

cpu<N>: <world number>) <Severity>: <Component>: <Log message>

これは、通常、特定のワールド番号またはカルテル番号と関連付けられている仮想マシンを識別するのに有効です。カルテルとは、単一の仮想マシンを構成するワールドなどの、既存ワールドのグループのことです。ワールドはプロセスに似ていますが、VMkernel 配下で実行されます。

特定バージョンの ESX/ESXi の VMkernel ログの場所に関する詳細については、「Location of log files for VMware products (1021806)」を参照してください。


Environment

VMware ESX Server 3.5.x
VMware ESXi 4.0.x Embedded
VMware ESXi 3.5.x Installable
VMware ESXi 3.5.x Embedded
VMware ESX Server 2.5.x
VMware ESX 4.0.x
VMware ESXi 4.0.x Installable
VMware ESXi 4.1.x Embedded
VMware ESX Server 3.0.x
VMware vSphere ESXi 5.0
VMware ESXi 4.1.x Installable
VMware ESX 4.1.x

Resolution

仮想マシン名とワールド番号は、いくつかの方法で相関付けることができます。各仮想マシンは、いくつかのワールドから構成されます。多くのユーティリティでは、仮想マシンのカルテル ID、仮想マシンの vCPU 0 のワールド番号のいずれかまたは両方で仮想マシンが識別されます。ここに挙げる方法の一部は、特定バージョンの ESX/ESXi でのみ使用可能です。お使いの環境に適した方法を選択してください。

仮想マシン起動中の VMkernel ログ

前提条件

  • このホスト上で以前仮想マシンが実行されていた。
  • 仮想マシンが起動したときからの VMkernel ログを参照できる。詳細については、「Location of log files for VMware products (1021806)」を参照してください。

ESX/ESXi 3.0 ~ 5.0 では仮想マシンの起動中、VMkernel により仮想マシンのワールド番号と表示名の両方を含むメッセージがログ記録されます。この情報を検索するには、次の手順を実行します。

  1. ESX/ESXi ホストから、VMkernel ログを開きます。
  2. ログ メッセージで、仮想マシンの仮想 CPU の起動を識別します。



    cpu<N>: 1264298) World: vm 1268395:<nnnn>: Starting world vmm0:<VirtualMachineName> with flags <mmmm>

    2 つのワールドがリストされています。最初のワールド番号は仮想マシンのカルテルです(この例では 1264298)。2 番目のワールド番号(この例では 1268395)は、各 vCPU (この例では vmm0)の Virtual Machine Monitor (VMM) です。起動した仮想 CPU ごとに別々の行が記録されます。

仮想マシン起動中の仮想マシンのログ

前提条件

ESX/ESXi 3.5 ~ 5.0 では仮想マシンの起動中、仮想マシンにより仮想マシンのワールド番号、表示名、およびその他の構成情報を含むメッセージがログ記録されます。この情報を検索するには、次の手順を実行します。

  1. 仮想マシンの vmware*.log ファイルを探します。通常、このファイルは仮想マシンの .vmx 構成ファイルと同じディレクトリに配置されます。
  2. 仮想マシンの vmware*.log ファイルを開きます。
  3. VMMon_Start ログ メッセージで、仮想マシンの仮想 CPU の起動を識別します。このメッセージは、次のように表示されます。

    <date and time stamp>| vcpu-0| VMMon_Start: vcpu-<N>: worldID=1268395

    ログ記録されるワールド番号は、各 vCPU (この例では vcpu0)の Virtual Machine Monitor (VMM) に関連付けられています。起動した仮想 CPU ごとに別々の行が記録されます。

  4. 仮想マシンの構成セクションを識別します。ここに、仮想マシンの表示名が報告されます。構成セクションは、次のように表示されます。

    <date and time stamp>| vmx| DICT displayName=<VirtualMachineName>

  5. 仮想マシンが実行されていた ESX/ESXi ホストの名前を識別します。この情報は、次のような箇所に記録されています。

    <date and time stamp>| vmx| Hostname=<ESXHostname>

ESXi 5.0 の esxcli コマンドライン ユーティリティ

前提条件

  • ローカル コンソールで、または SSH 経由で、ESXi ホストへのコンソール セッションが開いている。詳細については、『vSphere Command-Line Interface Documentation』の「Managing vSphere with Command-Line Interfaces」セクションを参照してください。
  • このホスト上で仮想マシンが現在実行されている。
  • hostd 管理サービスが実行されている。

ESXi 5.0 では、esxcli コマンドライン ユーティリティをローカルまたはリモートで使用することにより、ホスト上で現在実行されている仮想マシンの一覧を表示できます。この一覧を表示するには、次の手順を実行します。

  1. root として ESX/ESXi ホスト コンソールにログインするか、esxcli または vCLI がインストールされた場所でコンソールを開きます。
  2. 次のコマンドを使用して、実行されているすべての仮想マシンの一覧を取得します。仮想マシンは、ワールド ID、カルテル ID、表示名、および .vmx 構成ファイルのパスで識別されます。

    esxcli [connection_options] vm process list

    次のような出力が表示されます。

    VirtualMachineName
    World ID:
    1268395
    Process ID: 0
    VMX Cartel ID:
    1264298
    UUID:
    ab cd ef ...
    Display Name: <VirtualMachineName>
    Config File:
    /path/<VirtualMachineName>.vmx

    2 つのワールドがリストされます。最初のワールド番号(この例では 1268395)は、vCPU 0 の Virtual Machine Monitor (VMM) です。2 番目のワールド番号(この例では 1264298)は、仮想マシンのカルテル ID です。

ESX/ESXi 3.0 ~ 5.0 の vmdumper コマンドライン ユーティリティ

前提条件

ESX/ESXi 3.0 ~ 5.0 では、vmdumper コマンドライン ユーティリティをホスト コンソールで使用することにより、ホスト上で現在実行されている仮想マシンの一覧を表示できます。この一覧を表示するには、次の手順を実行します。

  1. ESX/ESXi ホスト コンソールに root としてログインします。
  2. 次のコマンドを使用して、実行されているすべての仮想マシンの一覧を取得します。仮想マシンは、ワールド ID、.vmx 構成ファイルへのパス、表示名、およびカルテル ID で識別されます。

    • ESXi: /sbin/vmdumper -l
    • ESX: /usr/lib/vmware/bin/vmdumper -l

    次のような出力が表示されます。

    wid=<nnnnnn> pid=-1 cfgFile="/vmfs/volumes/<path/to/VirtualMachineName>.vmx" uuid="ab cd ef ..." displayName="<VirtualMachineName>" vmxCartelID=<nnnnnn>



    wid=1268395 pid=-1 cfgFile="</path/VirtualMachineName>.vmx" uuid="..." displayName="..." vmxCartelID=1264298

    2 つのワールドがリストされます。最初のワールド番号(この例では 1268395)は、vCPU 0 の Virtual Machine Monitor (VMM) です。2 番目のワールド番号(この例では 1264298)は、仮想マシンのカルテル ID です。

ESX/ESXi 2.0 ~ 4.1 の vm-support コマンドライン ユーティリティ

前提条件

ESX 2.0 ~ 4.1 および ESXi 3.5 ~ 4.1 では、vm-support コマンドライン ログ収集ユーティリティを使用することにより、ホスト上で現在実行されている仮想マシンの一覧を表示できます。この一覧を表示するには、次の手順を実行します。

  1. ESX/ESXi ホスト コンソールに root としてログインします。
  2. 次のコマンドを使用して、実行されているすべての仮想マシンの一覧を取得します。仮想マシンは、ワールド ID および表示名で識別されます。

    vm-support -x

    次のような出力が表示されます。

    Available worlds to debug:
    wid=1268395 <VirtualMachineName>


    ログ記録されるワールド番号(この例では 1268395)は、最初の vCPU (vcpu0) の Virtual Machine Monitor (VMM) に関連付けられています。カルテル ID は報告されません。


Additional Information

Mapping a virtual machine world number to a virtual machine name