重複する MAC アドレス
すべての物理 NIC の物理 MAC アドレスとそのリンク ステータス、既存の vSwitch の構成、現在の vmkernel インターフェイスの構成をチェックして確認します。ESXi では、次のコマンドを使用します。
# esxcfg-nics -l
# esxcfg-vswitch -l
# esxcfg-vmknic -l
MAC アドレスが重複していることが分かったら、vmkernel インターフェイスをいったん削除してから再作成して、MAC アドレスを変更する必要があります。
ポート グループから vmknic を削除するには、次のコマンドを使用します。
# esxcfg-vmknic -d -p pgName
または
# esxcfg-vmknic -d pgName
ポート グループに vmknic を追加するには、次のコマンドを実行します。
# esxcfg-vmknic -a -i DHCP -p pgName
または
# esxcfg-vmknic -a -i x.x.x.x -n 255.255.255.0 pgName
回避策
この問題を回避するには、ESXi ホスト上で、MAC アドレスを手動で構成します。
-
トラブルシューティング用コンソールで、次のコマンドを実行します。
esxcfg-advcfg -s 1 /Net/FollowHardwareMac
-
ESXi サーバを再起動します。
追加情報
重複する IP アドレスを監視するアラームの作成:この方法は、重複する MAC アドレスを警告する場合にも適用できます。
ESXi では、重複アドレスの監視結果を VMkernel ログに出力するだけでなく、/var/log/vobd.log ファイル(VMkernel Observation の略)にも記録します。この監視結果はエラー発生時にエラーを特定する重要な情報を提供するだけでなく、通常、トラブルシューティングにも使用されます。ここでは、IP アドレスが重複しているために、ESXi ホストへのネットワーク接続が途切れるケースを考えてみます。VOB を利用することにより、特定の VOB エントリが検出されたとき、vCenter アラームを作成できます。
ESXi ホストの重複する IP アドレスが検出されたときも、まったく同じように処理できます。まず、/var/log/vobd.log ファイルを確認して VOB ID を特定します(重複 IP アドレスまたは重複 MAC アドレスがないかどうか)。
YYYY-01-21T15:02:07.513Z: [netCorrelator] 917174784727us: [esx.problem.net.vmknic.ip.duplicate] Duplicate IP address detected for xx.xx.xx.xx on interface vmk0, current owner being xx:xx:xx:xx:xx:xx
注:
- この例の VOB ID は、esx.problem.net.vmknic.ip.duplicate (IP アドレスが重複している場合)、あるいは VmMacConflictEvent または VmStaticMacConflictEvent (MAC アドレスが競合している場合)であり、これが vCenter アラームのトリガーに使用されます。
- 前述のログの引用は単なる例です。日付、時間、および環境変数は、環境によって異なる場合があります。
アラームを作成するには、次の手順を実行します。
- 新しいアラームを作成し、名前を指定します。監視タイプにはホストを指定し、特定のイベントを監視します。
- 上記で特定した VOB ID をコピーして、アラームのトリガーとして指定します。
- 電子メールによる通知を受け取る場合、または SNMP トラップを送信する場合は、追加のアクションを設定するか、[次へ] をクリックします(ユーザー インターフェイスに vCenter Server アラートが表示されます)。
- アラームのトリガーを確認するには、ESXi ホストの IP アドレス/MAC アドレスを持つテスト仮想マシンとして、この仮想マシンを割り当てます。アラームがタスク/イベントに表示されるようになります。