Windows Vista 以前のバージョンの Windows 上で、5.1 より前のバージョンの VMware Tools を現在実行している場合、アップグレードには常に再起動が必要になります。
Windows Vista 以降で VMware Tools 5.1 を実行している場合、次の場合に再起動が必要となることがあります。
- 1 つまたは複数の VMware Tools がインストールされている
- 最後のインストールまたはアップグレード以降にコンポーネントが更新されている
- コンポーネントをアップグレードするのに再起動が必要である
次に示すコンポーネントはデフォルトで vSphere プラットフォームにインストールされており、再起動が必要となる場合があることが知られています。
注: これらのコンポーネントの 1 つまたは複数を除外することにより、再起動が必要となる可能性を削減できる場合があります。
- VMware SVGA II ドライバ – このディスプレイ ドライバは、通常 Vista より前のバージョンの Windows で使用されます。ただし、5.1 より前の一部の vSphere リリースでは、より新しいバージョンの Windows でも使用されます。このドライバが更新され、VMware Tools がドライバのアップグレードを必要とする場合、再起動が必要です。Vista 以降のバージョンの Windows では VMware SVGA 3D ディスプレイ ドライバが使用できます。この場合、アップグレードしても再起動は必要ありません。VMware SVGA 3D ドライバを使用したり、VMware SVGA II ドライバをインストールしないことにより、再起動が必要となる可能性を削減できます。
- VMware Pointing Device ドライバ – この PS/2 マウス ドライバは通常、すべてのバージョンの Windows で使用されます。このドライバが更新され、VMware Tools がドライバのアップグレードを必要とする場合、再起動が必要です。このドライバが変更されることは極めてまれで、今後変更が行われる予定はなく、今後も再起動の原因となる可能性はありません。それでも、このドライバをインストールしないことで、再起動が必要となる可能性を削減できます。仮想マシンの USB を有効にし、VMware Tools for vSphere 5.1 で導入された新しいデフォルトの VMware USB Pointing Device ドライバを使用することで、このドライバを除外することから生じる可能性のあるマイナス面を軽減できます。
- VMware VMXNET 2 (Enhanced) ドライバ および VMware VMXNET 3 ドライバ – これらのネットワーク インターフェイス カード ドライバのいずれかが更新され、VMware Tools がドライバのアップグレードを必要とする場合、再起動が必要となることがあります。E1000 ドライバは影響を受けません。
- VMware VMSCSI Controller ドライバ および VMware PVSCSI Controller ドライバ – これらのストレージ ドライバのいずれかが更新され、VMware Tools がドライバのアップグレードを必要とする場合、再起動が必要となることがあります。再起動が必要となるのは、デバイスが仮想マシンに存在し次のいずれかの条件が満たされる場合のみです。
- デバイスがシステムの起動に使用されている場合。たとえば、デバイスが C:\Windows ディレクトリを含むパーティションを提供する場合などです。
または
- デバイスが補助的なファイルシステム(E:\ ストレージ ボリュームなど)を提供し、ドライバのアップグレード時にそのファイルシステムが使用される場合。
デバイスが存在しないか、Windows で使用中とみなされない場合、再起動は必要とされません。Windows Server 2003 より前の 32 ビット バージョンの Windows を実行する仮想マシンでは、VMSCSI デバイス (BusLogic) が最もよく使用されます。PVSCSI デバイスはオプトイン デバイスであり、どのバージョンの Windows でもデフォルトでは使用されません。
HGFS、ThinPrint などのその他の VMware Tools コンポーネントは、デフォルトでは vSphere プラットフォームにインストールされませんが、再起動を必要とする場合があります。