現在 VMware Converter では、おもに 3 つの操作(拡張、縮小、圧縮)がサポートされています。
注:VMware Converter は、End of Life(
https://lifecycle.vmware.com)に入りました。ただし、仮想ディスクの縮小と拡張は、vmkfstools によっても実行することが出来ます。
警告:既存の仮想ディスクを永続的に変更する際には、事前に必ず効果的なバックアップ戦略を実行してください。
- 仮想ディスクのクローン作成、インポート、変換によって、ソース ファイルが変更されないようにしてください。
- クローン作成、インポート、および変換操作では、仮想ディスクのクローン作成、インポート、変換に加えて、関連するソース ディスクのスナップショット ファイルがターゲット ディスクにコミットされます。ただし、元の仮想ディスクおよび関連付けられたスナップショットは、元のディレクトリに変更されないまま残ります。
- 事前にすべてのスナップショットをコミットすることなく、ベース ディスクを変更しないようにしてください。そのような操作を行うと、スナップショットが無効になります。
- 使用中またはロックされているディスクに変更を加えることはできません。
- プロセスが合理化および簡素化されるため、またユーザー エラーが発生する可能性のある領域が排除されるため、VMware Converter を使用します。
注:VMware Converter ウィザードを使用する場合は、実行中の仮想マシンを物理マシンとして扱うことで、操作を実行することができます。詳細については、お使いの VMware 製品バージョンの『VMware vCenter Converter Administration Guide 』を参照してください。
仮想ディスクの拡張
- インベントリで仮想マシンを選択し、仮想マシンがスナップショットを持っていないことを確認します。
- ESXi ホストに SSH で接続します。
- 仮想マシンディレクトリにディレクトリを変更します
例:cd /vmfs/volumes/VM-DIRECTORY/VIRTUAL-MACHINE
- 仮想ディスクは、次の ESXi コマンドを使用して拡張することができます。
vmkfstools -X <new size> <virtual disk>.vmdk
たとえば、次のコマンドを使用すると、仮想ディスクが 25 GB に拡張されます。
vmkfstools -X 25g /vmfs/volumes/xxxx/vmname/vmname.vmdk
- 変更はディスクに対して、ほとんど瞬時に実行されます。
- 仮想ディスク内にあるパーティションのサイズは変更されず、ディスクの最後には未割り当ての領域があります。この時点でプライマリ パーティションのサイズを変更し、追加領域を活用するには、サードパーティのパーティション ツールが必要です。
- VMware Converter を使用すれば、変換ウィザードで、新しいディスク サイズを指定できます。また、パーティションのサイズ変更も行ってくれます。
注:
- VMware Converter の詳細については、お使いのバージョンのVMware 製品の『VMware vCenter Converter Administration Guide』を参照してください。
- 一部の仮想マシン ゲスト オペレーティング システムでは、仮想ディスクのサイズ変更を検出するために再起動が必要となる場合があります。
VMware converter は、EOL となり VMware ではサポートをしません。しかしながら、コンバーターパッケージをお持ちのお客様は VMware communitiesを使用しヘルプを受けることが出来ます。VMware EOL の詳細情報については こちら をクリックしてください。
縮小
- 仮想ディスクを縮小することにより、仮想ディスクが .vmdk 内に存在するデータ分のみの領域を消費するようになります。
- 現在のところ、縮小は VMware Converter および VMware Workstation などのホスト型製品を使用して行うことができます。詳細については、お使いの VMware 製品バージョンの『VMware vCenter Converter Administration Guide』を参照してください。
- 仮想ディスクを縮小しても、仮想ディスクに存在するオペレーティング システムによって表示される領域よりも多くの領域が消費されている場合は、ボリューム内の古いデータをゼロ クリアまたは削除する必要があります。
- 大半のファイル システムでは、ファイルを削除しても完全には削除されず、単に、ファイル テーブルが変更されるだけです。その場合は、無償の安全なファイル削除ユーティリティ(Eraser や SDelete)を使用して領域をゼロ クリアし、ボリューム上の空き領域にゼロを書き込みます。これにより、空き領域のデータが実際にクリアされます。この操作を行って初めて、ディスクを正しく縮小できます。それから vmkfstools -K コマンド(ESXi/ESX 4.1 以降)を使用して、ブロックの回収を完了するか、Storage vMotion を使用して別の VMFS ブロック サイズで仮想マシンをデータストアに移行します。
プロセスの制限と詳細については、「Storage vMotion でシン ディスクを移行したとき null ブロックが回収されない(2004155) 」を参照してください。
注:このリンクは 2020年 6 月 24 日時点のものです。リンクが切れているのに気づいた場合はご連絡ください。VMware の担当者がリンクをアップデートします。
圧縮
- 仮想ディスクの圧縮は、VMware Converter を使用して(仮想から仮想ではなく)ソース仮想マシンをマシン ソースとして変換する場合にサポートされます。
注:ハイパーバイザーがファイル システム レイアウトを認識できず、安全に圧縮操作を行うことができないため、ESXi の vmkfstools を使用して仮想ディスクを圧縮することはできません。
圧縮の前に
- ディスクの利用を終える前にデータを移行し、データが失われていないことを確認します(ディスク領域は効果的に削除されるため)。たとえば、Windows ゲスト オペレーティング システムでは、かく乱ツールを使用します。
- 仮想ディスクのサイズを減らす前に、ディスク内にあるパーティションを圧縮します。
- オペレーティング システム以外のディスクを使用している場合は、新しい小さな VMDK を仮想マシンに追加し、Windows の Robocopy などのツールをゲスト オペレーティング システム内で使用して、大きなディスクと新しい小さなディスク間でデータをコピーすることもできます。